人を信用できないということ
これまでにあったいろいろな人生、経験、出来事、関わりなどにより、結果的に人間不信に陥ってしまう方は意外に少なくはありません。
裏切られたとか、騙されたとか、傷つけられたとか、経緯はそれぞれですが、人は他人との関係構築の過程において、「信じられなくなる」きっかけがあれば自然にそうなってしまうのです。
おおよそそのような方は、他人との接点があっても今一つ踏み込めない、また壁を作ってしまって関係の進展を阻んでいるのだと思います。
気持ちは十分に分かります。
再び他人と接点を置いたがために、また「信じられなくなる」ようなことがあったら、はっきり言ってもう立ち直れませんよね。
だから、また自分が傷付かないようにそうやって振る舞っているのだと思いますが、人を信じられない自分を見てどのように思いますか?
きっとそんな自分はイヤでしょうし、そんな人生であることにつまらなさを感じたりもするのではないでしょうか?
もしそうなら改善あるのみです。
これから、人間不信の典型的な症状を4つとその改善方法をご紹介しますので、まずは自分が本当に人間不信がどうかの是非を確かめ、改善方法を理解して人間不信から解放されましょう。
人間関係の始まりは「まず疑う」
人も成人になれば、中学とか高校時代のような慣れ親しんだ相手とか、幼なじみ、腐れ縁という「引き続き」の人間関係でなく、社会に出たことで新しい人間関係を築く場面が激増します。
ここで人間不信の方というのは、新しい人間関係を作らなければならない、これから関係を進展させていかなければならない状況で、その相手に対して致命的な行動をしてしまうのです。
それが何かと言うと、新しい人間関係が始まろうとしている段階で、相手に対して「まず疑う」ことから始まってしまうということです。
初めて出会う相手というのは、いくら事前に情報があったとしてもそれは人づてだったり予想だったりで、結局どういう人物かなどは全く分からないため「素性を知らない」ことになります。
これについては人間不信どうこう無関係で、誰もが初対面の相手にはそのような感情を抱きますし、そこは誰もが基本的には共通なのではないでしょうか?
ですが素性を知らないからこれから行動を共にしたり、会話を何度か繰り返したりをしてお互いを理解していき、関係が向上に向かうのですが・・・人間不信の方に限ってはこうはいかないのです。
これが人間不信の方だと、
「騙すために私に近づいたのかも」
「隙を見せるとハメられるかも」
「もしかして周りもグルかも」
なんて初対面の相手に対して疑いを持ち、最初から「悪意を持って近づいてきている」可能性を考えていることがあるのです。
このように最初から相手を疑い否定的に捉えているため、共に行動するとか会話なども避ける傾向になりますので、関係だって向上する訳がありません。
なお、仕事などの「否応なしに関わらなければならない」場合は、その可能性を思いつつもしぶしぶ関係を維持しますが、そうでなければこのような考え方なのですから、自然に関係は希薄になります。
どちらにせよ人間不信の方は、人間関係が始まろうとしているときにわざわざ否定から入ってしまうので、いつまでも「ちょっと距離がある」関係に落ち着いてしまうでしょう。
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