目をそらす原因
ここまでは、目をそらす人の特徴についてまとめてみました。
目をそらすという行動自体にはたくさんの意味が含まれていることが多いですが、普段から「目をそらす」という特徴を持っている人は、上記に書いたようなコミュ障や人見知りといった内面的な問題を抱えているケースのほうが多かったりします。
しかし、中にはやはり「目をそらす」だけの理由や原因を持っている人がいるのも事実であり、それは時に相手の心理を見抜く上でも非常に重要になってきます。
そこでここからは、実際の「目をそらす原因」についてまとめていきます。
目をそらすという行動をとってしまう原因が知りたい人はぜひ読んでみてくださいね。
1、やましいことがある
目をそらす原因の一つ目は「やましいことがある」ということです。
みなさんも経験したことがあると思いますが、誰かに対して何かしらの「やましいこと」「隠したいこと」「バレたくないこと」がある時、その相手を目の前にした場合は目を合わせづらかったりしませんか?
たとえば上司に仕事のミスを隠していたり、友達に嘘をついていたり、恋人には内緒で浮気している場合などは、その相手を目の前にすると、つい視線が泳いでしまったり心臓がドキドキして挙動がおかしくなってしまったりしませんか?
自分では気づかないかもしれませんが、そういった場合には自分ではうまく隠しているつもりでも、実際は周りの人からすれば明らかにおかしいと思うようなことがたくさん言動として出てしまうものです。
笑顔が引きつっていたり反応がおかしかったり、もちろん目をそらすというのもその一つに含まれます。
人は心に何かやましいことがある場合は、その心の状態で当事者を前にして隠し切ることはほぼ不可能です。
たとえどんなにポーカーフェイスを気取っていたとしても、その言葉や行動には何かしらおかしな点が表れるものなのです。
そのため、あなたと話している最中だったり、ちょっとすれちがった時などに「目をそらす」という行動をする人は、あなたに対して何かしらのやましいことがあったり隠したいことがあると考えて間違いないでしょう。
相手が無意識的だったとしても、目をそらすという行動にまで出るというのは、明らかに内面で何かを隠している証拠でもあります。
もちろんただ単にあなたのことが嫌いだというケースも十分に考えられますので、そこの判断はその相手との関係性もある程度は考慮する必要があるでしょう。
2、嘘をついている
目をそらす原因の二つ目は、一つ目の「やましいことがある」にも似ていますが、「嘘をついている」ということです。
やましいことの場合は、単にバレたくないという感情があるだけで、実際には大したことではない可能性もありますが、相手があなたに対して何かしらの嘘をついているケースでは、その内容は大抵悪いことだと思っていたほうがよろしいでしょう。
というのも、実際に嘘をつく人には二つのタイプがあり、一つは「意味のある嘘をつく人」で、もう一つは「意味のない嘘もつく人」になります。
そして世の中では圧倒的に前者、つまり「意味のある嘘をつく人」が多く、意味のない嘘をつく人というのは極少数派です。
そのため、嘘をついている人といるのは、基本的に相手に対してあまりよくないことがあるために嘘をついている場合が多く、その「嘘をついている罪悪感」が「目をそらす」という行動になって体に表れているのです。
嘘をついている状態というのもやましいことがある時と同様、その感情を自分の心の中だけに押さえ込める人はほとんど存在しません。
嘘をついている人は誰もが例外なく、その心の状態が自分の挙動となってどこかしらに表れているものです。
つまり、簡単な話でいえば、相手が嘘をついているかどうかを見極めたいときはとりあえず何でもいいから質問をたくさんして、その時の目線や仕草、言葉や行動を注意深く観察していればほぼ100%相手の嘘を見けるでしょう。
嘘は簡単つけますが、自分の挙動や言動をコントロールできる人はまずいません。
目をそらすというのはその反応の中でも代表格的なものであり、嘘をついている人は、その相手を目の前にしてずっと目を見ながら話すことはできないのです。
3、話に興味がない
目をそらす原因の三つ目は至極単純なものであり、ただ単純にあなたの話に興味がないということです。
自分に置き換えてみてもわかるように、誰かと話していて相手の話がとてもつまらなく興味がない話題のものだったら、あくびが出たり目線もどこか他の場所にいってしまったり、あるいはスマホをいじったりしてしまいますよね。
友達や恋人との会話で、相手が目をそらすのがやましいことがあったり嘘をついている時だけとは限らず、単純に「話がつまらないから」という理由で目をそらすのは十分に考えられますし、そこにはおそらく悪気などといった感情もないでしょう。
しかしこれは、世間話や雑談トークのときにのみ許されるものであり、何か大事な話をしているときに目をそらす理由が、「話がつまらない&興味がない」といったことはまずありえなく、やはり時と場合によっても相手の心理というのは変動するものです。
そのため、「会話の内容+相手の反応=相手の心理」ということになるので、目をそらした相手が何を考えて何を思っているのかを推測するには、その場の状況をしっかりと理解しておく必要があるといえるでしょう。
普通に話していて相手がふいに目をそらしたりあくびなどをし出したりすれば、それはただ自分の話に興味がない反応なのだということを頭に入れておくようにしましょう。
4、恥ずかしい
目をそらす原因の最後は、これもまた単純なことでありもっともありがちな「恥ずかしい」ということです。
さきほどもいいましたが、実際、相手の目をずっと見るのは人と接する耐性が低い人にとっては中々難易度が高いものであり、たとえ「目をそらすな」と言ってもすぐにできるようなことでもありません。
特に「恥ずかしい」という感情を持っている人に対して目をそらすなというのは、軽い拷問をおこなっているようなものでもあります。
そのため、普段から恥ずかしがり屋であったり人見知りであったりする場合は、「目をそらす」という行動自体に深い意味はなく、そこには裏の心理が隠れているわけでもありません。
性格と心理はまた別モノであり、性格が心理を表すこともあれば、心理だけが性格から独立しているケースも十分に考えられます。
安易に「目をそらす」という行動に着目しすぎて、相手のことを勘ぐりすぎるのもある意味問題だといえるので注意する必要があるでしょう。
特に「女性vs男性」の場合は恥ずかしさが目をそらす原因としてはトップクラスにもなるので、やはり状況と性格をしっかりと把握してから判断を下すようにしたいところですね。
目をそらす方向による心理
ここまでは、目をそらす人の特徴から原因までまとめてみました。
そしてここからはいよいよ本番、目をそらす方向による心理についてまとめていきます。
話している最中に目をそらすという機会に出会うことはたくさんあるので、その時に相手の心理を悟る参考にしていただければと思います。
しかし、ここに書かれていることが100%正解というわけではないので、あくまでも参考程度に読んでいってくださいね。
右上
目をそらすときに右上を見るのは「嘘をついている状態」になり、これは相手が嘘をついているかを見抜く上でも非常に重要な動きになります。
とはいっても、大抵の人は目だけで右上を見ることはあまりなく、大体は顔全体で右を向いてしまうことが多くなっているため、実際には中々判断が難しい面があるのが事実です。
人は、何かを考えているときというのは上を向く傾向があるのですが、その際にも顔全体を上に向けるというのではなく、どちらかというと、顔が右を向いてから目線が上にいくというケースが多く、思い切り右上を見ているのではなく、気持ち的に右斜めに目線がいっているという状態でもあります。
これは慣れなければ中々判断が難しいため、本当か嘘かどうかを見抜くには少し経験と実践が必要だといえるでしょう。
左上
続いて、目を左上にそらす人の心理ですが、左上を見るというのは主に「過去の記憶を思い出している状態」になります。
たとえば昨日の晩御飯だったり友達との会話だったり自分がしていた行動だったりなど、自分の過去の出来事を思い返そうとしている時には目線が左上にいくことが多く、その大体が自分の主観による記憶を思い出している状態です。
右上はこれから嘘をつこうとしたりするときに見てしまうものであり、つまりは「未来」に対して何か思っているときに見るものですが、左上は自分の記憶である「過去」について何か思うときに見ることになります。
同じ上でも、右と左で相手の心理はこうも変わるものであり、右は「未来」左は「過去」と覚えておくのがいいでしょう。
左上に目をそらす人は昔の記憶を思い出している状態なので、それをうまく利用すれば相手が話していることが本当にその人が体験したことなのかどうかといったことまで見抜けます。
いってしまえば「上」に視線がズレること自体、相手の言葉を信用するか否かの判断基準になるといえますね。
右下
次は下方向についてですが、目をそらすのが右下だった場合は、それは主に「自分自身と対話している状態」であり、簡単にいえば1人でアレコレ考え事をしている状態ということになります。
たとえば、「これから何をするか」「あれをどうするか」「昨日はあれはどうだったのか」など、自分に対して自問自答している状態のときは、人は右下に目をそらすことが多く、客観的に見ると何か悩み事をしているようにも見えるでしょう。
あなた自身も、何か考え事や悩み事をしているときはつい右下を見ていたりしませんか?
基本的に目線は無意識的なものでもあるため、自分自身で自覚するのは難しいかもしれませんが、ふと日常生活の中で自分の目線の動きを観察したりするのもおもしろいので、興味のある人は他人だけでなくぜひ自分自身についても探求してみてくださいね。
左下
最後は左下ですが、目をそらすのが左下の場合は主に「感覚について思い出している状態」であり、それはつまり嗅覚や味覚、聴覚や視覚といったものを思い出している状態になります。
左上も主に「過去の記憶」について思い出している状態ですが、上と下の違いというのは、左上が物事や出来事といった記憶であるのに対し、左下は体の「感覚」であるという点です。
感覚を思い出すためにはその当時の状況もそうですが、自分で見たものや嗅いだもの、聞いたものなどを鮮明に思い出す必要があるため、一番頭を使っている状態でもあります。
そのため、左下を見ながらボーッとしているような人は、過去の記憶の感覚を思い出そうと頑張っている状態でもあるので、そういった人を見たときはあまり邪魔をしないようにしましょう。
何かについて思い出すときは主に左側を見るということを薄っすらと頭の隅にいれておくと、普段の生活の中で相手を見る目も変わり、人間観察もおもしろくなるのでおすすめですよ。
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