相手のことが全然わからない
あなたは「相手の気持ちがわからない」と思ったことはありませんか?
家族でも友達でも恋人でも職場の同僚でも誰でも、「相手が何を考えているのかわからない」「どういう気持ちなのか想像できない」と思ったことはありませんか?
「相手の気持ちを理解する」といわれると意外に簡単に思うような気もしますが、実際、「自分は相手の気持ちを理解している」と思っていても、まったく見当違いで全然理解できていないという人も少なくありません。
というより、人はたとえどれだけ「相手のことを理解しよう」「相手の気持ちを考えよう」と思っても、100%他人のことを理解することは不可能であり、どんなに相手と仲が良くても、どんなに相手と愛し合っていても、完璧に他人のことを理解することは到底無理なのです。
しかし、100%は無理だとしても、自分のやり方次第では相手のことをある程度理解することはできます。
そして、「相手が何を思っているのか」「どういう感情なのか」といったことは、自分が相手に対して想う気持ちに伴ってわかってくるものでもあります。
その方法としてもっとも効果的だといわれているのが、「自分と相手を置き換えること」です。
自分と相手を置き換える
世間ではよく子どもたちに対して、「相手の気持ちを考えなさい」といっていますが、実際、本当に相手のことを考えなければならないのは私たち「大人」のほうなのではないでしょうか。
学校を卒業し大人になって社会人になったとしても、現実では「相手の気持ちがわからない」と嘆いている若者はたくさんいます。
そしてそれは若者だけに限らず、多くの大人たち同じ状態だといえるでしょう。
少し考えてみればわかりますが、本当に大人たちが1人1人相手の気持ちを考えられれば、毎日のテレビで流れるような心無いニュースが流れること自体なくなると思いませんか?
「自分と相手を置き換える」
これは人間関係を円滑にするためにはある意味必要不可欠なことだともいえますし、世の中の争いのほとんどがこういった基本的なことができていないのが原因なのではないでしょうか。
相手のことを理解する
自分と相手を置き換えて相手のことを理解するというのは、言葉で聞くと「あたり前のことじゃないか」と感じると思いますが、そう感じているほとんどの人が「相手の気持ちがわからない」といって嘆いています。
頭ではわかっているのに、行動には移せない。
相手を100%理解できないのはあたり前ですが、相手の気持ちがわからないのであれば「わかるように努力する」ことが必要であり、ただ「わからない」と嘆いていても何も変わりません。
あなたも誰かに対して「自分の気持ちをわかってほしい」と思ったことが一度はあるはずです。
そこから自分を相手に置き換える。たったこれだけのことで今よりも確実に相手の気持ちがわかるようになります。
でも多くの人はそれを実践しようとはせず、それを子どもたちに教える。
これはどう考えてもおかしいですよね。
まずは大人である私たちが相手の気持ちを理解する。できなければ理解するために努力する。
こういった姿勢を大人たちが積極的に持つべきであり、ただ「相手の気持ちがわからない」で終わってしまえば、そこから先の人間関係も何も充実しなくなってしまいます。
わからないならわかるように努力する。
これほど単純明快なことを多くの人たちは「めんどくさい」の一言で終わらせてしまっているのが事実なのです。
人間は自分のこともわからない
相手のことを理解するのはとても大切なことですが、何度もいうように、人は他人のことを100%理解することはできません。
それどころか、多くの人は「自分」のことさえもきちんと理解できていない人が大勢います。
「自分は何が好きなのか」「何がしたいのか」「何を考えて行動しているのか」がわかっていない人がたくさんいるのです。
そのため、最近ではSNS上に「生きる意味がわからない」と呟く若者も増え、日本人の多くが毎日何かしらに対して悩みや不安を抱いて過ごしています。
もしかしたら、「相手の気持ちがわからない」と嘆く人たちに必要なのは、「相手の気持ちを理解する術」ではなくまずは「自分のことを理解する」ことなのかもしれません。
「他人のことを幸せをできるのは自分が幸せな人だけだ」という言葉があるように、相手の気持ちを理解するには自分のことを理解することがもっとも効果的であり、それでこそ本当に相手のことがわかるようになるともいえますね。
結局のところ、人間にわかるものは何一つないのかもしれません。
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