心理学テクニック「ミラーリング」
あなたは「ミラーリング」という心理学テクニックをご存知ですか?
世間一般ではあまり認知されていないことですが、心理学を少しかじったことがある人なら誰もが耳にしたことがある有名な心理学テクニックの一つです。
その言葉のとおり、ミラーリングとは「相手の行動をミラーする」、つまり、まるで鏡に映っているかのように相手と同じ行動をとることをミラーリングといいます。
もちろん、あからさまにわざとらしくやれば「何真似してんだよ」と相手から反感を買ってしまうこともありますが、ミラーリングはしっかりと状況とやり方を考えて使えれば人間関係を今よりもはるかに豊かにできるのです。
ミラーリングは仕事のでも恋愛でも友人関関係にも威力を発揮し、相手の心を掴んだり場を和ませたり相手からの信用を獲得するために考えられた心理学テクニックです。
もし今現在、人間関係に何かしらの悩みがあるとするなら、ぜひこの心理学テクニックの一つである「ミラーリング」をここでマスターし、現実の世界で実践して相手との関係を豊かにしてみてくださいね。
ミラーリングは信用を得る最適な手段
ミラーリング自体は非常に簡単なものであり、それはただ相手の行動を真似すればいいだけになります。
たとえば、相手が髪の毛を触ったなら自分も触る、飲み物を飲んだなら自分も飲むといった具合に、相手の行動をまるで鏡に映したかのように真似ることがミラーリングの基本であり、男性でも女性でも異性を口説くのがうまい人というのは大体がこのミラーリングを相手に対して使っていたりするのです。
しかし、実際にミラーリングを実践するには少しばかり難しい面があるのも事実で、あまり慣れていない人があからさまに相手の行動を真似したりしていればたちまち相手から反感を買ってしまうでしょう。
逆の立場で考えればわかることですが、明らかに自分の行動を目の前で真似している人がいるとあまりいい気はしませんよね。
人によってはきっとバカにされていると感じる人もいることでしょう。
そのため、実際にミラーリングを使うには多少の慣れと実戦経験が必要なのが事実であり、誰に対しても使えるようになるためにはまずは自分の周りにいる当たり障りのない人で試しながら腕を上げていくのがおすすめです。
はじめはぎこちなくて違和感丸出しな感じになると思いますが、慣れてくると相手は「真似をされている」と感じるのではなく「この人とは気が合う」と思われるぐらいにまで自然なミラーリングを使えるようになるでしょう。
信用は空気感
ミラーリングの最大のメリットは何といっても相手の信用を獲得できることです。
「相手の行動を真似するだけでどうして信頼が得られるのか?」と疑問が浮かんだ人も多いでしょうが、実際、「信用」というものは何か特別なことをしなければ得られないものではなく、ただ相手に「気が合う」と思わせるだけで簡単に獲得できるものになります。
自分目線で考えてみるとわかりやすいと思いますが、嘘を一切つかないけれど何か気が合わないと感じる相手と、普段から冗談をたくさんいうけれど気さくで付き合いやすい友人が真剣な顔で話があるんだと持ちかけてきたとき、おそらくほとんど人が後者のほうを信じるでしょう。
つまり、「信用」とは相手との「空気感」であり、信用を得るためには「一切嘘をつかない」という項目は必ずしも必要不可欠だとは限らないのです。
もちろん、嘘をつかずに相手と真摯に付き合っているのがもっともベストだといえますが、生まれてこの方「一度も嘘をついたことがない人」なんてこの世に一人も存在しないでしょう。
信用が嘘をつかないことで得られるものなら、世界中の誰一人として信用できないことになってしまいます。
信用は相手との空気感であり、相手に「こいつとは気が合う」と思われるだけで案外簡単に信用は獲得できるものであり、その空気感を作り出し気が合うと思わせるために効果的な手段が「ミラーリング」ということです。
相手とのフィーリングが大事
信用は相手との空気感が大事だといいましたが、相手と仲良くなったり異性を口説いたりするときにもっとも大事になるのは「フィーリング」です。
つまり相手に感じる「感覚」ということですね。
ある実験によると、ナンパでお持ち帰りされた美女がホテルでイケメンと一夜を過ごしたあと、次の日の朝に「昨日の夜どんな会話をしたか?」と聞かれてもまったく覚えていないどころか相手の職業すら知らないという人がたくさんいたのです。
そしてそのあとに「なぜ体を許したのか?」という質問に対しては「なんとなく」という女性が8割近くもいました。
これはつまり、相手と仲良くなったり好感を持たれるために必要なのは「会話のテクニック」などではなく、「相手とのフィーリング」であり、お互いの間に「気が合う」「フィーリングが合う」という感覚さえ生まれれば、相手からの信用を得るために他のことはあまり必要ではないということです。
よく、うまい言葉を並べて女性を褒めたり優しくしたりして口説こうとしている男性が多くみられますが、大抵そういった男は相手にされていないかチャラいと敬遠されています。
大事なのは相手を褒めて口説くことではなく、相手とのフィーリングを合わせることであり、その手段として「ミラーリング」は非常に有効なテクニックになるのです。
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