他人の会話を整理できない
人は誰かの話が理解できない、頭の中でまとめられないなど、その会話や自分に向けて発信された言葉の内容を整理できなくなると、どうしても閉口してしまいます。
何故なら、会話を整理できなくなることで相手に対して何を言えばいいのか分からなくなり、何を言えばいいのか分からないので自然に言葉がでなくなるからです。
その無口な女性は、もしかするとそうやって相手の言葉を整理するのが苦手だから、無口を貫いてできるだけ会話をしないようにしているのかもしれません。
ちょくちょくいます、こういう人。
生来から「聞く」という作業が苦手で、何を言われたところでズレた返信しかできない、発言が的を射ない、要点を話せないなど、会話そのものが困難なのです。
ここまでくると極端ですが、これに近い感覚なのは間違いなく、そうなれば会話をすること自体嫌気が指して、話さなくなるのは無理がないのかもしれません。
おおよそ昔から何度もそういう指摘を受けたものの、全く改善ができずに繰り返し指摘をされてしまい、会話をすることが怖くなったとかイヤになったとかがあったのだと思われます。
それか、見知らぬ人またはあまり慣れていない人と会話をする際、とても緊張してまって会話を整理できないというパターンもあります。
要は極端なあがり症で、人から会話を振られるとプレッシャーで対応ができない、言葉が出てこない、頭の中がくしゃくしゃになってしまうのです。
例えるなら、好きな相手から急に抱きしめられたとかになったら頭が真っ白になると思いますが、このケースの人はそれに近い感覚が「人と会話をするとき」に毎回起こる訳です。
となれば、会話ができなくても無理はありません。
その他、大勢が聞いている前とか自分がメインで話さなければならない場合も、似たような状態になると思われます。
このタイプの無口な女性は、何度か会話を振ると「慣れ」により「その相手にだけ」話せるようにはなるので、段階を踏んで慣れさせてみるのも改善の一手となりますが・・・きっと余計なお世話と思われます。
思想や考え方を知られたくない
会話をするということは、発言が自分の頭で考えた末のものであることから、自分の思うところも相手に知られる可能性ができると言うことです。
この場合の無口な女性は、おそらく自分の思うところ・・・要するに「思想」とか「考え方」などを知られたくない、そしてそれを変に思われたくない、何も言われたくないのだと思います。
別に、人の意見なんてそれこそ人それぞれで、否定されても気にするところじゃないのでは？とあなたは思うかもしれませんが、これまでその無口な女性が生きてきた環境はそれを許さなかったのでしょう。
何か言えば否定されてしまったり、ダメ出しを受けてしまったり、それが繰り返されてしまった末に発言をすることが恐怖、また発言自体が億劫になってしまったのだと思われます。
こちらがそう思っていなくても、否定されるくらいなら、ダメ出しを受けるくらいなら「最初から」しゃべらない・・・だから無口、話そうとしない、会話に否定的なのです。
または、もともと「自分はマイノリティ」という考えを持っていて、最初から自分の会話なんて理解されない、思想とか考え方とかを知られてしまったら大変と思っているタイプもいます。
ほとんどの場合、実際会話をしてみるとそうでもないのですが、ネットなどで偏った知識を得てしまったがために、自分は常識的な人間じゃない等のイメージを持ってしまったのだと考えられます。
その他、掲示板などに書き込みをするといつも返しが否定的だったりの些細なことから、子供のころに寄ってたかって否定されたなどのトラウマなども原因として挙げられます。
この手のタイプは、それがかなり強く刷り込まれていることから、会話をするように促すのはかなり困難なことが予想されます。
もっとも、無口な女性のままでいられなくなる状況なんて今後たくさんあるでしょうし、その際に自分の会話が否定されない、ダメ出しされないことで会話に対する姿勢は変わると思います。
その時に「会話=否定されるもの」ではなく、コミュニケーションとして大切なものである認識を持つはずですので、放っておいてもやがて改善されることだと思います。
ただし、そこでも否定されてしまうことになると、ますます自分の思考や考え方を知られないように縮こまってしまいますので、そうならないよう願うばかりです。
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