白色を選ぶ人の心理
白色というのは、前項から伺えると思いますが基本的にはポジティブな意味、人にとってプラスとなる意味が多く、心理的にも白色を選ぶ際はポジティブな状況だったり環境だったりが大半のようです。
例えば、これまでは先の見えない困難が立ちふさがっていたものの、その困難を打破する目処が立った、若しくは乗り越えることができた場合は、白色を選ぶ傾向が強くなるようです。
理由は、白色に「希望」という意味があるのは先の通りですが、上記で困難を打破するための希望が生まれた、または生まれていることから、そこに希望があることによりそれを示す白色を自然と選ぶのです。
なお、打破するとか克服する、乗り越える、打ち勝つ…何で良いので、その困難に対する希望を見い出せた状況となれば、白色を選ぶことが多くなるようです。
次に、自分自身を綺麗に見せる、美しく見せるために白色を選ぶケースもあります。
もっともその「綺麗」とか「美しい」というのは、「容姿」等の見てくれではなく「自分は汚れていない」という意味で、それを示すために、知ってもらいたいがためのものです。
汚れひとつない純白というのは、見ているものだけでなくそれを身にまとう自分自身も綺麗になる気がしますので、汚れなどを普段から気にする人ですと白色を好んで当然なのです。
ちょっと単純な心理ではありますが、逆に言えばそれだけ綺麗さとか美しさを強調したい、知らしめたいという思いが見えますし、おそらくではありますがそれ相応の背景もあるのでしょうね。
なおこんな心理もあります。
まず白色というのは、服装的にもインテリア的にも、白という色合いであるために特徴がほぼなくとても無難です。
「無難」ということで、何らかの色彩を取り入れたいものの下手をするとセンスを問われる、または嘲笑の対象にされてしまうことを避けるために、白色を選んでしまうというケースもあるのです。
つまりは消極的な選択で、「とりあえず白」「白であれば問題はない」と色合いで特徴のない白を選ぶことで、自分の置かれている立場を維持しようとしているのです。
これについては、男性の服装を男性の言い回しで例えますが、「青いジーパン履いて白のTシャツ着ればOK」みたいな考え方で、白色というのはそういう場面でも使われることになります。
このように、白色を選ぶ人の心理というのは多岐に渡り、ポジティブもネガティブもそうでないものもたくさん含まれていて、如何に白色が世間に馴染んでいるかが分かります。
「色はない」けど「色の代表」、そして「全ての色」である白色というのは、「全て」だけに選ぶ人の心理もそれだけ数多くある…そういう事なのです。
周囲からの白色の印象
基本的に、周囲から見た白色の印象というのも、身に付けるたまは身近に置く当人と同じようなもので、やはりそこは「よくある白色のイメージ」を逸脱することはありません。
だから「清潔」とか「潔癖」など、解釈によっては良くないものも多少はあるのですが、おおむね良いイメージ、良い心象を抱かせることになるのは言うまでもありません。
ただしこの白色、「病院」や「診療所」などの医療機関を連想させることから、特定の人限定で悪い心象を抱かせる結果となり、その際は悪い方向に物事が進んでしまう可能性もあります。
やはり世間に病院嫌いは多い訳ですし、それを考慮すると闇雲に白色を選ぶ、無難だからと白色を選ぶのは、ちょっと考えがなさすぎとされても仕方がないところがあるのです。
ですので、色合いとして無難な白色ではありますが、もし事前に分かるのであれば適宜白色であってもいいのか、また白色を見せても良いのかの判断をしておくようにしましょう。
なお、白色が無難であることはこれまでの通りですが、それだけにどのような色にも合わせることができて、ファッションにしろ小物にしろ文字通り「どうにでもなる」ところがあります。
もっとも、白色がこれ以上ない「純白」であることで、どのような色を組み合わせても白色がメインとなってしまい、他の色が引き立て役になることだけは忘れてはいけません。
特にダーク系の色に関しては、もはや完全に引き立て役、白色のサブ的な位置にしかなりませんので、白色が好きでもそこまで目立たせたくない人は、配色に注意するようにして下さい。
そうすることで、嫌みなく白色を魅せることができますし、白色もそれで上手に映えることになりますので、そのあたりの調整を重視することが肝心となるでしょう。
だから、無難な白色と言っても案外扱いは難しく、それなりの配色のセンスとか色彩に対する勉強など、ファッションに対する造詣が深く求められることになります。
そこまでは苦手、でも白色が好きという人であれば、あくまで白色を一般的なサブの位置に置いておけば、白色が目立つことからそれだけでも十分に映えます。
調整が難しいですが、分からなければアウターとボトムス「以外」に、白を持ってくるという考え方をしておけば、まず間違いはありませんのでそこに注意しておけば大丈夫と思われます。
白色に不慣れな人がアウターやボトムスに白色を持ってくると、その他の配色が難しくなってしまって、どうしても白色が際立ち過ぎることになりますから。
何にでも染まる「白」
白色というのはとても不思議な色です。
対極の位置にある黒色が、どのような色に混ぜても結果的に黒色になるのに対して、白色はどんな色に混ぜても最終的には白色にならず、混ぜた色に依存することになります。
たとえ他の混ぜた色の割合が1%で白色が99%だったとしても、決して純白にはならずに限りなく白に近い「混ぜた色」になり、そこは何をしても純白にはなりません。
つまり、どのような色にでも何にでも染まるのが白色であり、逆に言えばそれだけ儚い色、俗に言うなら「どうにでもなる」色になるのです。
なおこの考え方は、ウエディングドレスにも反映されているようです。
まずウエディングドレスが真っ白、それこそ純白であることは誰しもがご存じのことかと思いますが、実はウエディングドレスが真っ白であるのには理由があるのです。
それは伴侶となるべき相手に、夫となるべき男性に対して「あなたの色に染まる」、「あなた色に染めて下さい」という意味を持っているからこその純白なのです。
この意味をご存じの人というのは、ウエディングドレスを着た経験のある人でもあまりいないようで、もしあなたが未婚女性であるのなら、今後伴侶となるべき男性に対して説明してあげましょう。
それと男性視点となるのですが、男性と過去お付き合いの経験がない女性というのは、男性にとって白色…と言うより「純白」になるようです。
白色の意味の件でもありましたが、白色には「純潔」の意味も含まれていて、男性は過去男性経験がない女性を、少しの色も混じっていない白色と比喩している訳です。
これが一度でも男性経験があれば、ほんの少しでも色が混じったことで「純白」とはならず、それは「限りなく白色に近い他の色」、若しくは「白色とは違う全く別の色」となります。
このように言うのは失礼なのですが、「新しいもの」「未経験」が好きな男性にとって、そんな純白の女性というのはとても好まれる傾向にあるようです。
別に白色以外が悪い色という訳ではないのですが、そこはあくまで男性の嗜好の傾向、そのような節があるとだけ思っていただければいいと思います。
何が言いたいのか分からないと思われるでしょうが、もしあなたが未だそんな「純白」であるのなら、訪れるであろう意中の男性のために取っておいた方が、今後のためになるのではないでしょうか?
男性は、案外女性よりも嫉妬深いと言いますし、今ある「白色」でそれが何とかなるのなら、あって得はするものの絶対に損はないと言えますしね。
身に付ける自分自身も磨こう
白にはもはや美しさすら見える意味があり、そして何にも染まらないという無垢な特徴もあって、そんな儚い白だからこそ万人に好かれている色なのだと言えます。
だから白という色を身の回りに置いたり、身に付けられている人はとても多く、だから世間において白というのは、「色の中で最も使われる頻度が高い」と言い切っても差し支えはないでしょう。
もっとも、白というのはそれだけ使われる割に、その儚さから案外使い方が難しいところがあるのは、今回の内容から明白だと考えられます。
何故なら、白の意味に美しさが垣間見えることから、身に付ける人が白に負けてしまう可能性も否定できないからです。
白というのはそれだけ色彩の中で強力な力を持っていて、そして一見「無」に見えるものの、無どころか強調という面では最大級のパワーを持っていると言えるのではないでしょうか?
白を身に付ける、身の回りに置く自分自身が美しくなければ、パーツである白の方が際立ってしまって、肝心の中身が置き去りになることだって考えられます。
だから白を身に付けたり、身の回りに置く自分自身も白色のようにしっかりと磨き上げて、白と相まってますます自分を目映いものとしてしまえるように、そういう努力を怠らないようにしましょう。
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