嫉妬大学一年生の頃、U君というはじめての彼氏ができました。
しかしこのU君がダメ男。
機嫌が悪いとTのことを罵倒したり、Tを無理やり布団に押し付けてはじめてしまうなどやりたい放題です。
Tは次第に元気がなくなっていくのがはためからでもわかりました。
U君とTは別の学科でしたが、U君の嫉妬が激しく、男性と関わることは許されていません。
しかしTは可愛らしい見た目で男性にモテたため、学科でもよく男の子に話しかけられます。
その中でも親しかったのがS君という硬派で、でも優しくて包容力のある男の子でした。
TとU君はときどきU君の命令で一緒に帰ります。
そういうときは決まってTを学科の友達に見せつけるためなのです。
工業系の学部で女性が少なく、特にカワイイというのでTはちょっとした有名人だったのです。
学校内で友達と少し戯れてから校門を出て二人で駅まで帰るのですが、この時間がTにとっては苦痛。
U君はしゃべらないし、なんだかいつもイライラしています。
しかし友達に対しては明るいのでTもなんとも言えず…
学校から駅までは閑静な住宅街なので、夕方になってしまうとあまり人もいません。
U君は人気のない信号でも律儀に止まるTにイラっときたのか、信号で止まっているTを蹴りました。
後ろから人が歩いてきている声もしているし、そういう場ではこんなことをするわけがないと思っていたTは転びます。
そのとき後ろから走ってきたのがS君でした。
黙ってU君の前からTの腕をとって駆け出し、学校へ戻っていきます。
(その後のU君はどうなったか知りません。)
学校内へ入ると、S君は「ごめん」と言いながらTの膝を見ました。幸いかすり傷です。
怖くて思わず膝を折って泣き崩れるTを抱き寄せ、「もっと自分のこと大事にしてよ」とS君。
「怖い思いさせてごめん。もっと早く助けてあげられなくてごめん」と。
「おれのこと、好きになって」と、Tをさらに強く抱きしめました。
きっとS君はTが自分に気がないためにU君から救うことができず、ずっと自分を責めていたのでしょう。
いかがでしたか。
実際私の身の回りでおきたエピソードをご紹介しました♩
結構みんなロマンチックで羨ましいです…。
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