小説やビジネス書を読んで他人の意見を早送りにして見てもいいし、実際にたくさんの人に会いに行くのでもいいのです。
他人がどう生きているか、その「生き方」を研究してみてください。
それがフィクションであろうとノンフィクションであろうと、必ずあなたの地を固めるための雨になります。
歴史の本を読んだり大河ドラマを見ていても、昔の人と今の自分で大きく思想が異なるな、と気づくことは多々あるでしょう。
世に憂いて切腹したり、打首にされる覚悟で藩主に進言したりすることもありませんよね。
そういう人の生き様から、あなたが何を吸収するか、それが重要なのです。
本を読むクセがない人であれば、本を読んでみるのをおすすめします。
また、今ビジネス書を読んでばかりだという人は、たまに小説を読んでみるのも良いかもしれません。
私もかつては「小説を読んでもスキルやビジネス的な思考力は身につかないから、ビジネス書を読んだほうが良い」と、小説よりビジネス書を読むことのほうが多かったのですが、実際に小説を読んでみると、まざまざとその人の生き様をみせつけられるようで感動しました。
もちろん、小説家の上手い下手もありますが、電車の中で膝をついて泣き叫びたくなるほど感情移入して読み込んだのを覚えています。
ビジネス書を読んで動く感情は、ひらめきや納得、ときどき理不尽などですね。
しかし小説であれば、愛も、涙も、誰かを恨む気持ちも、愛おしむ気持ちも、色んな感情を総動員することができるのです。
これも一つ、変わりたいと思っている人には重要なことではないでしょうか。
これは持論ですが、読むならとびきりファンタジーや歴史ものが良いと思います。
現代小説も素敵ですが、今、実際に起こりえない環境に放り込まれてみるほうが、感情の幅が広がると思いませんか。
例えば、今あなたは「世の中のためにあの人には死んでもらわなくてはならない」と心から思って、町の長屋の軒下で闇討ちをするために待ち伏せるなんてことありますか?
これから戦場へ死に場所を探しにゆく人の背中を、笑顔で見送ることなんてありますか?
そのときの心境を他にどんな境遇で味わえるというのでしょう。
#3~#5は【後編】でご紹介します♩
「変わりたい!」自分を変えるために必要な5つのステップ【後編】
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