「おあいそ」の正しい使い方を解説します!ほとんどの人が間違えている?

「おあいそ」の正しい使い方を解説します!ほとんどの人が間違えている?

自分磨き

「おあいそお願いしまーす」なんて、居酒屋やお寿司やさんで一度は使われたことがあるのではないでしょうか?実はそれ、とんでもない間違いなのです。しかも多くは自覚なし…ということで今回は、「おあいそ」について記述します。

まひる
まひる
2019.07.02

客が使う言葉じゃない

seafood pasta in tomato sauce served in a small outdoor restaurant, meal time

勘定をするという意味で、店員さんに「おあいそお願いしまーす」という台詞を、過去一度でも使ったことがある人は…もしかすると笑われているかもしれません。

理由は、そもそも「おあいそ」という言葉は店員が使うものであって、決して客側が使うものではなく、それはこの言葉の意味や由来からして間違いないのです。

ではどうしてそんな間違いが起きたかについてですが、まずそもそも「おあいそ」という言葉は日本の古い文化が深く関わっているのですが、その文化を知らない人がほとんどなのが現状です。

だから由来や語原などが分からないので、漠然と「勘定の時に使う言葉」とだけ伝わってしまい、このような現象が起きてしまっているのだと考えられます。

その事から実は、「おあいそ」という言葉を使ったことのある人はその大半…いえ、大多数が使う場所やシチュエーションを間違っていることになるのです。

と言うことで今回、「おあいそ」について知るところを、その由来や語原、勘定時の正しい言葉などを、まとめてご説明させていただきますので、正しい日本語となるように心掛けましょう。

小難しく思うかもしれませんが、それらを理解しておけば自然と「おあいそ」は使わなくなるものと思われますので、あまり姿勢を正すものではありませんので気軽に考えましょう。

「おあいそ」の語源

Open Yellow Dictionary Book Isolated on White Background.

この「おあいそ」と言うのは、その言葉からある程度推測することが出来ると思われますが、「愛想」から来ている言葉…つまり「お愛想」であるのは間違いなさそうです。

そしてこの愛想を「おあいそ」と使う場合、「愛想がある」とか「いい愛想」などの良い意味ではなく、「愛想が尽きた」というネガティブな意味合いとなるようです。

まあとどのつまりが、「愛想が尽きた」というのを大幅に略して「おあいそ」となった…そのように考えられるのですが、どうしてそういう略し方をしたのかが疑問になりますね。

では今度は、この「おあいそ」がどうして「飲食店」で使われるかについてですが、どうやらこの言葉は今遡ること、遊郭などの「男性が女性と遊ぶ」場所があった時代、そこから始まったというのが有力な説のようです。

遊郭では、男性がお目当ての女性の下に通うことになるのですが、通い詰める過程でその女性と何らかのトラブルに発展したり、大喧嘩をしたりなどもあったでしょう。

その際に、「この女に愛想が尽きた」という結末を迎えてしまい、「この遊郭には二度と来ない」とし、だから「愛想」が元となった言葉が生まれた訳です。

時代を経て「愛想が尽きた」が「おあいそ」となり、現代に引き継がれている…そういう理屈なんですね。

その後さらに時を経て、限りなく現代に近い古き良き日本に移り変わります。

その時代は今のようなキャッシュレスとか、ニコニコ現金払いをその場で確実に行うような風習はあまり根強くなかったようで、つまりは「ツケ」が許された時代でした。

「ツケ」というと、現代では「お金を払わずにその場を凌ぐ」とか「お金が手元にない言い訳」だなんて、とてもネガティブに解釈される傾向があるようですが、当時はそんな扱いではなかったのです。

ツケとはつまり、いずれお金を払わなければならない…だから「もう一度店に来る」表れで、逆に完璧に精算してしまうのは「もう来ることはない」という意味合いとなってしまうのです。

今では絶対に考えられない、客側と店側の絶大な信頼関係…この嘘八百だらけのさもしい現代も、ほんの少しでいいので当時を見習ってもらいたいものです。

そして、そのツケずに精算してしまうのが「愛想が尽きた」という解釈となり、いわゆる「おあいそつかし」となってしまう…ここで「おあいそ」に限りなく近くなったと思います。

店側もツケを精算される際に「おあいそつかしのご用」と扱い、やむなく応じる…そういう時代だった訳です。

上記をご覧になって察するところがあったと思いますが、遊郭の時代はともかくとしてツケの件については、お店側が「おあいそ」に近い言葉を発しているのが分かります。

そして「おあいそ」という言葉の語源は、その時代から引き継がれているものであるようですので、「おあいそつかし」が本来お店側が使う言葉…つまり客側がそれを言うのはおかしいのです。

しかし現代は、お店側も「おあいそ」の語源を知らないケースが多いようで、そもそも客側がそれを言うことに違和感すら感じないことも少なくないようです。

だから結局、よく意味も分からない「おあいそ」という言葉だけが残る…少なくとも、「おあいそ」に込められた思いや意味からは全く程遠い現代なのに、とても皮肉な結果だと言えます。

分かる人には分かるでしょうし、そういう人は内心思うところがあると思うのですが、現代とはあまりにかけ離れた良い言葉ですので、せめて言葉だけというハリボテで残しておきたい気持ちがあるのかもしれません。

古き良き時代を思い、現代に嘆く人は極めて多いと思いますので、そういう人からすれば「おあいそ」という言葉を聞いて、そんな時代を懐かしみたいのでしょう。

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