五月雨の使い方
ではこの五月雨の使い方についてご説明しますが、現在の六月における梅雨を指す場合は、単純に五月雨という単語を用いるだけで特に問題はないようです。
特筆すべきは社会的な活用、文章における文言のひとつとして使用する場合で、その際は多くの場合謝罪文に添える、または要求の際に断続的で構わない場合に添えることになります。
世間話とか通常の会話で用いられるケースは少な目ですが、断続的だったりだらだらと続く様があるのなら、それは全てが五月雨式に当てはまりますので、案外汎用性はあるようです。
例えば、会議だったり話し合いがその日に断続的に行われるとか、コース料理のように断続的にメニューが出されるなど、これらも五月雨式となるでしょう。
ただしこの場合、断続的というだけでなく「だらだら」の意味も含まれていることから、五月雨式という言葉をネガティブに捉える人も少なくないので、使う場面には注意しましょう。
ですので、本来汎用性があるこの言葉なのですが、そういった事情も考慮すると案外使う場面が限られる、おいそれと使えないという背景もあると言えるのではないでしょうか?
だから世間ではあまり目に耳にしない、そもそも五月雨式という言葉自体を知らない人が多いという、ひとつの理由だったり根拠だったりするのだと思います。
五月雨の例文
次に五月雨という文言を用いた例文となりますが、先にある通り汎用性自体は高いことから、例文ひとつ取っても数多くあります。
・五月雨式で申し訳ありません
まあ本来なら五月雨式の後ろに、五月雨式となる出来事や事象が当て込まれるのですが、ここでは割愛します。
これは先にもあるとおり、その出来事や事象が五月雨式…つまり、断続的だったりだらだらと続いてしまっていて、それに対して謝罪を入れているという例文となります。
社会ではそこそこの頻度で用いられ、かつ丁寧で綺麗な言葉という印象があるようですので、好まれて使われていると言えるでしょう。
・納品が五月雨式
これはつまり、五月雨式が先にもあるように「断続的」「だらだら」であることから、物品が断続的に届くとか出来上がった物順に納品されていることを意味します。
要はこれ、全てを納品するには期日が間に合わずに、それに伴い出来上がった順から納品することで、先方を安心させるなどの配慮の末の行動なのだと考えられます。
本来は完成品だったり、要求された数をまとめて納品するのが筋であり、この事からこの項目の五月雨式というのは、主に謝罪文で使われていることが伺えます。
・五月雨式で構いません
今度は、受ける側が五月雨式を望んでいる形式となるのですが、これまでの通り五月雨式の意味を鑑みると、この文言はその出来事や事象を五月雨式で求めていることになります。
つまり、断続的でもいいのでそれが欲しい、要求している訳で、受け手に何らかの事情があるとか、早急にそれを求める理由がその背景にあると考えられます。
まあとどのつまり、何かを達成した際に細かくでもいいので、随時連絡を寄越してほしいという内容と考えて差し支えはありません。
・五月雨式に運ばれる料理
これも先の例に漏れず、断続的に料理が運ばれてくる様を示している言葉で、主にコース料理や複数の料理を頼んだ際に、次から次へと運ばれてくる状況が当てはまるでしょう。
ただし、これも先に記述しましたが、五月雨式という単語を知っている人からすると、五月雨式という言葉が比較的ネガティブな印象がある為、料理を指してしまうと嫌がられるかもしれません。
このように、断続的だったりだらだらだったり、さらには途切れつつも行われる何かというのは、多くは五月雨式という言葉が当てはまります。
なお、上記は五月雨「式」であって五月雨そのものはピックアップされていませんが、世間に浸透している多くの五月雨はそれが当てはまりますので、ここを押さえておけばまず間違いはないと思われます。
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