花言葉って何?
「花言葉というのは聞いたことがあるけれど、詳しくは知らない」という人も少なくはないでしょう。
そこで、まずは「花言葉」とはどんなものなのか?この項目ではこれを解説していこうと思います。
「花言葉」とは、その花の象徴となるように当てはめられた言葉のことで、花に意味を持たせるものです。
それでは「具体的にはどんなものなのか?」これを、代表的な花言葉でご紹介していきます。知っている花でも、実は意外な意味を持っているかもしれませんよ。
代表的な花言葉「バラ」
花言葉で代表的なものと言えば、バラが挙げられます。
バラの花言葉の面白いところは、本数や色で意味が変わるということです。
バラと聞いて、まず想像するのは赤いバラではないでしょうか?赤いバラには「愛してる」という意味があります。
プロポーズや結婚式でのサプライズなどでは、定番とも言えるかもしれません。
ちなみに、本数で言うと「愛してる」の意味になるのは3本です。
108本を用意すると「結婚してください」という意味を持つので、まさにプロポーズにはピッタリなお花ですね。
ロマンティックなシチュエーションが好きだという人には、とっても喜ばれそうです。
ちなみに、赤いバラのつぼみにも花言葉があり、これには「純粋な愛に染まる」という意味を持っています。
鮮やかに色づくバラはもちろん美しいですが、蕾が持つ意味もとっても素敵ですね。
ちなみに、白いバラなら「純潔」という意味があります。
バラと言えばやはり赤いものを想像しますが、色や本数で意味が変わるということを知ると、奥深いものを感じますね。
代表的な花言葉「カーネーション」
バラと並んで思い起こされる花言葉と言えば、カーネーションではないでしょうか?日本では5月の第2日曜日に当たる「母の日」に、日頃の感謝を込めてお母さんに贈ったことがある、という人もいるはずです。
こちらも赤色のものが、カーネーションの中では定番と言えますね。
母の日に贈る定番のプレゼント・カーネーションにも、花言葉があります。
王道の赤いカーネーションには「母親への愛情」や「母の愛」という意味があるので、まさに母の日にはうってつけのお花です。
ピンク色のカーネーションは「感謝」の意味を持っているので、こちらも母の日のプレゼントにふさわしい花言葉を持っています。
切ない花言葉5選!
花言葉とはどんなものなのか?具体的な例と一緒に解説しました。
さて。
花言葉への理解が深まったところで、そろそろタイトルにある本題へ入りたいと思います。
今回は、花言葉の中でも切ない意味を持ったものを5種類、ご紹介したいと思います。
初めにご紹介したように、花言葉とはその花を象徴するものであり、それぞれ意味を持っています。
それでは早速、切ない意味が込められた花言葉を持つ5種を知っていきましょう。
なるべく「聞いたことがある名前だな」と思うものを選んでご紹介しますので、この機会に意味も覚えてみるのもいいですね。
ミヤコワスレ
ミヤコワスレという花は、4月が最盛期の春に咲く花です。
ミヤコワスレには紫・青といったクールな色から、赤・ピンクのかわいい色のものもあります。
ミヤコワスレが持つ花言葉は「少しの慰め」「別れ」です。
「また会う日まで」という意味も持っていますが、いつやってくるのか分からない「また」を想像してみると、とても切ない花言葉ですね。
ワスレナグサ
ワスレナグサは4月から6月にかけて咲く花です。
ワスレナグサが持つ花言葉の意味は「私を忘れないでください」です。
漢字で表すと「勿忘草」と書いているものが多いですが「忘れな草」とも書きます。
「自分を忘れないでほしい」という切実な思いを感じられますね。
さらに、ワスレナグサは英名では“forget-me-not”といって、こちらもストレートに「私を忘れないでください」という意味をそのまま表しています。
ワスレナグサは青色が代表的な色ですが、白・ピンクのものもあります。
月下美人
月下美人は6月から11月頃に咲く花で、良い香りを放つのが特徴と言えます。
しかし、月下美人はとても特殊な花です。
夜の8時頃から咲き始め、午前3時ごろにはそっと花を閉じるという性質を持っています。
さらに、受粉することがなければ、そのまま散ってしまう花です。
大輪の花を夜に咲かせ、朝がやってくる前にそっと姿を隠す。
これだけでも、随分と切ないものを感じますね。
この月下美人が持つ花言葉は「儚い美しさ」「儚い恋」です。
儚い美しさとは、まさに月下美人の性質そのものを表していて、この花の象徴としてピッタリの言葉と言えるでしょう。
しかし「儚い恋」という意味になると切ないものを感じますし、人に知られることなくそっと終わってしまう恋を表していると想像すると、どこか寂しい気持ちにもなりますね。
アネモネ
アネモネは地中海を原産とする花で、3月から5月頃に咲く花です。
しかし、このアネモネには花びらがなく、萼片(がくへん)と呼ばれる葉の部分が赤く色づき、花のように見えるというもの。
ギリシア神話にも登場しており、美少年・アドニスが流した血から産まれた花という伝説があります。
アネモネの花言葉は「恋の苦しみ」や「儚い恋」です。
これにはローマ神話が関係しています。
西風の神・ゼピュロスは、花と春の女神・フローラの妹であるアネモネを愛していました。
しかし、ゼピュロスに愛されているのは自分だと思っていたフローラは、これを知ってアネモネを追い出してしまいます。
ゼピュロスはフローラとの関係を悪くするわけにもいかず、平和のためにアネモネを見捨て、その姿をアネモネの花に変えたというものです。
アネモネには「見捨てられた」という花言葉もあります。
女神・フローラの立場からすれば、それは「恋の苦しみ」であり、妹・アネモネの立場からすれば「見捨てられた」とも感じますね。
どちらとも、切なく思います。
シロツメクサ
シロツメクサは、別名・クローバー。こちらの方が馴染み深く聞こえるかもしれませんね。
子供の頃、四つ葉のクローバーを探したりしたことはありませんか?「四つ葉を見つけると幸せになれる」というお話があります。
四つ葉は、それぞれ「希望」「誠実」「愛情」「幸運」という意味を持っています。
しかし、シロツメクサそのものの花言葉には「私を思って」という、切ない祈りが込められています。
四つ葉には「私のものになって」という意味もあるそうなので、なかなか興味深いですね。
誕生花とは
続いては、誕生花をご紹介していきたいと思います。
誕生花とは、その名の通りに「誕生日に当てはめられた花」のことですが、実は月ごとにも象徴する花があります。
この項目では、各誕生月に当てはめられている花と、その花が持つ花言葉をご紹介していきます。
あなたの誕生月の花は一体どんな花で、どんな意味を持っているでしょうか?ぜひチェックしてみてくださいね。
1月の誕生花「水仙」
1月の誕生花である「水仙」は、11月から4月にかけて開花する花です。
1月8日の誕生花でもあります。
この水仙が持つ花言葉は「自己愛」です。
水仙の学名は“Narcissus”といい、これはギリシア神話に登場する美少年・ナルキッソスに由来しています。
ギリシア神話によると、美しい少年・ナルキッソスは、たくさんの相手から求愛されますが、それを高慢な態度で断って恨みを買ってしまいます。
そして、その恨みの声を聞いた復讐の神・メネシスによる罰で、ナルキッソスは水鏡に映った自分に恋をしてしまいました。
この恋は叶うはずもなく、ついにナルキッソスは憔悴しきって死んでしまい、その体が水辺で自分を覗き込むかのように咲く水仙に変わった、というのです。
「ナルシスト」という言葉がありますが、この言葉も、水鏡に映った自分に恋をしてしまうナルキッソスが語源になっています。
2月の誕生花「梅」
2月の誕生花である「梅」は、2月頃から咲き始め、場所によっては4月くらいまで楽しむことができます。
日本人には馴染み深い花ですね。
2月13日の誕生花でもあります。
梅が持つ花言葉は「澄んだ心」です。
穢れを祓ってくれる花とされ、家紋などにも多く使われています。
また、梅を扱った文学も多く存在します。
『新古今和歌集』では、百人一首の撰者でもある藤原定家が「大空は梅のにほひにかすみつつ曇りも果てぬ春の夜の月」という歌を残しています。
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