「怒り」以上の何かがそこにある
客観的に見て、誰もが「絶対に怒るだろ!」という何かを引き起こしても、諭したり注意する程度でそれ以上何も言わない「怒らない彼氏」というのは、昨今増加傾向にあると言えるでしょう。
従来なら、下手をすればそれだけで別れを切り出されてしまいそうな事をしでかしても許容出来るなんて、一体どれだけ器が広い男性なのかと惚れ直してしまいそうですよね。
若しくは、これまでいろいろとやらかし過ぎて諦めているから、もう言っても無駄と思われているなど、そのようにネガティブに捉えている人も少なくないかと思います。
しかし実のところは前者も後者も当てはまらないことが多いようで、怒らない彼氏であるのはその彼氏自身の問題、彼氏自身の考え方によるところが強いようで、それほど彼女が影響している訳ではないのです。
つまりはその彼氏の性格、性状が理由なのであって、それ以上それ以下でないことがほとんどのようなのです。
怒るべき場面で怒らない…それは、そこに怒りよりも勝る彼氏の何かが、性格とか性状、考え方、思うところなどがあると考えるのが、自然と言えるのではないでしょうか?
では、一体そんな怒らない彼氏の怒らない理由とは、また怒る場面で怒らないその心理とはどのようなものなのか、その辺りについて今回は触れさせていただきます。
内気で言えない
多くの怒らない彼氏の基本的な理由として挙げられるのは、やはりそれを言う勇気がない、怒る気概がないという、内気な為にそれが出来ないというものです。
怒るという行動は負の感情をぶつけることになるので、内気となるとそんな負の感情をそのままぶつけることが怖く、それで怒ることに二の足を踏んでしまう訳です。
そういう男性は、決まって「おとなしい人」とか「静かな人」、「優しい人」という評価であることが多いのですが、内心は怒る勇気がないだけ等の葛藤に悩まされていることでしょう。
それともうひとつ、彼女の性格が苛烈である為に反撃を恐れて何も言えない、だから怒ることが出来ないという理由もあり、これについては彼女側に問題があると言えます。
おそらくこの場合の彼女は、彼氏が何か言おうとすると圧力を掛けたり、逆ギレして怒りを怒りで返すような真似をしているのだと思われ、そうなると必然的に怒らない彼氏となってしまうでしょう。
これも彼女の勢いに負けてしまうことから、比較的内気な男性であることが伺えますのでさらなる勇気が求められるのですが、彼女の性状を考えるとそう簡単には行かないようです。
もしあなたの彼氏がこういうケースの場合は、まず彼氏に怒るべき場面でしっかり怒ってくれるように、自分から配慮してその場をきちんと作っておくべきでしょう。
彼氏がどうして怒るのか、それを知るのは彼氏が怒らなければ分からない、そしてそれが二人の成長を促すことから、彼氏にそういう場面を作ることはかなり重要なのです。
あなたの怒りが怖くて彼氏が怒らないのであれば、それはあなたに問題がありますので冷静になる、きちんと彼氏の言うことに耳を傾けるようにしなければなりません。
怒りを怒りで返すあなたが何を考えているのかは分かりませんが、おそらくそのまま放置すれば彼氏は当然怒ることはないものの、着実に関係の精算に向けて動き出すので、そうなればもうおしまいです。
怒るのが面倒
男性というのは、物事を理詰めで考える傾向がある為に基本的には女性よりも達観している、物事に対して諦めやすいとか納得しやすいなど、何かと自己完結する傾向があります。
そういう性状を持つ為に、相手に対して怒りという感情を向けることが無駄だと思ってしまうと、もうその後は一切何も言わないという、上っ面の怒らない彼氏が完成してしまうでしょう。
もはや怒ることが面倒で、彼女には何を言っても響かない、通じない、意味がない、労力の無駄とすら思っていますので、関係としてはもう末期としても差し支えがありません。
おそらくこれ、彼氏が怒る度に彼女が逆ギレとか、言い訳にならない言い訳、理論になっていない反論など、そういう彼氏の神経を逆撫でする反応ばかりをしていたのでしょう。
だから彼氏は彼女に対して見切りを付けてしまって、もう彼女が何をしてもスルー、我慢、辛抱などなど、自分が溜め込むという選択をしてしまったのだと考えられます。
そしてもうこの時点で彼氏は、どのタイミングで彼女と決別をしようかと算段している途中であると伺えますので、終わりはかなり近い未来に起こることでしょう。
なおこれは客観的に見ても末期の状態となりますが、彼女側は「ようやく何も言わなくなった」とか、「やっと私のことを理解してもらえた」なんて、トボけた解釈をしていることが少なくありません。
怒らない彼氏は「もう見切りをつけたから」、「彼女に理解させる必要がなくなったから」何も言わないだけなのに、それを前向きに解釈してしまっている訳です。
これまで口うるさく言ってきたのに、突然何も言わなくなった場合はこの項目の心理である可能性が高いので、悠長なことを言わずに早く改善すべきところは改善しましょう。
彼女側としても思うところがあるかもしれませんが、もう彼氏は別れるタイミングを伺っている可能性が極めて高いので、四の五言わずに行動しなければなりません。
自信がない
怒るということは、彼女が何かしら「怒られる出来事」をしでかした訳で、それで怒るのは多くの場合正当な理由がある、れっきとした怒る理由があると言えます。
しかし自分に自信がないタイプの彼氏の場合、それが本当に怒るべき出来事なのか、はたまたそれで怒っていいのか等、そこで本当に怒っていいのか等の判断に自信が持てないのです。
もっと会話をすればもしかすると自分が悪いのかもしれない、もしかすると自分が知らないだけで彼女を傷付けていたのかもしれないなど、とにかく自分の責任に自ら誘導しようとする節があるでしょう。
そして、そういう思考に耽る時間も相まって怒るタイミングも逃してしまい、結局その件はうやむやになって終わってしまう…多くはこんな顛末となるでしょう。
それともう一つ、自分が怒ることで彼女が激高するとか激しく傷付いてしまい、自分から離れてしまうのではないかという、現在の関係に対する自信のなさがあることも…
怒るのは彼女の為、ここで怒ることこそが彼氏の役目…などは頭では分かっているものの、彼女がそれでどれだけ傷付くのか、それで嫌われてしまうのではないかという思いがあり、一歩を踏み出せないのです。
それでこのケースの怒らない彼氏が完成する訳ですが、今後も彼女の顔色を伺いながら、そして彼女のご機嫌を取りながら付き合うので、カップルとしての成長も見られずやがて破綻を迎えるでしょう。
「言いたいことがあったら言って。受け止めるから」
これに限ると思います。
彼氏は自信がない為に前に進めないだけですので、その対象である彼女が踏ん切りを付かせてあげられたなら、彼氏もきちんと怒るべきところで怒ってくれるものと思われます。
女性としては、そんな前振りとかお膳立てをしなくても、彼氏側から何も言わずにやってほしいところですが、彼氏の性格や性状によってはなかなか難しいところがあるようです。
なおこれ、彼女からの反撃とか怒りを恐れた結果、自信をなくしてしまって怒らない彼氏となったケースもあり、その際は彼女側に改善の余地がありますので良きに計らって下さい。
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