比較は幸せになれない
自分と誰かを、何かと比較してしまうなんて本当によくあることですし、場合によっては文字通り「事あるごと」になる人も少なくないかと思います。
しかしそれ、はっきり言って幸せになれない、自分を不幸にしてしまうだけで、百害あって一利なしと断言してもそれほど間違いではないでしょう。
理由は簡単で、一言で済ますなら「上を見たらキリがない」からです。
事あるごとに比較をしてしまう人というのは、基本的にネガティブな心理を起因としているので、それに伴いどうしても自分を下に位置付けるように誘導してしまいます。
自分を下に位置してしまうと言うことは、すなわち比較対象が上…つまり、上を見てしまうことになるのです。
自分よりいろいろな意味で上位の人間なんて、それこそ数え切れないほど居るのですから、毎回そんな上ばかり見ていては疲れますし、自分の幸せも小さく見えてしまいます。
しかし、どうしてそんな心理状態になるのか、疑問に思われたことはありませんか?
今回はそんな心理に至る理由と、そうやって人と比べない為に何をすればいいかについてお伝えします。
対象からマウントを取りたい
他人と自分を比較する心理として代表的と言えるのが、やはりその比較対象からマウントを取っていたい、優位な立場でありたいというものになるかと思います。
それをすることで、自分がこれまでやってきた成果だとか頑張りなどを自覚することが出来て、満足感や充足感、充実感、達成感などなどのポジティブな感情で満たされていくのです。
それがとても気持ち良く快感であり、快楽は人が強く求める要素のひとつであることから、積極的に他人と比較をしようとしてしまうのです。
おそらく、これが一人でやることだったり競争相手がいない何かであれば、ほぼ間違いなく頑張らない、努力をしない、特に何もしないと想像出来ます。
そして何より、負かした相手に対してマウントを取ることが出来ます。
勝ったのですから自分が勝者、相手が敗者なのですから自分が上の立場になりますし、少なくとも次回の勝負まではずっと優越感に浸ることが出来るものと思われます。
こういう心理ですので、実のところそれほど悪いものではありません。
何故なら、競争相手が居て頑張れることもある、そういうライバルが居るから自分の実力を伸ばすことが出来た訳です。
だから目的さえ見失わなければ、むしろこの感覚は持っていて良いもの、むしろあるべきとさえ言ってもいいでしょう。
もっとも、目的さえ見失わなければ、に限ります。
と言うのも、そういう勝負を経て自分の実力を高めていくのは良いことなのですが、自分の実力というよりも「相手を負かす」方向に向いてしまうこともありえます。
それは、相手を負かさないと自分の力を信じられない、実感出来ないことに繋がりますので、最悪相手を蹴落とす為の無意味な努力をすることに繋がる可能性があるのです。
何かで妨害するとか、相手の努力が実らないよう画策するとか、本来自分の実力を高めるのが目的の筈なのに、それを見失ってしまったことによる暴走と言えるでしょう。
こういうケースもありえますので、一概には悪いとは言えないこの心理ですが、そもそも人と比べないようにして、ストイックに頑張れる精神を身に付けるのがベターなのかもしれません。
人の上に立つことが幸せ
これもある意味本来の意味を見失っているのかもしれませんが、案外他人と比較する人に多い心理ですので、ドキっとされた人は今後の動向に注意すべきでしょう。
ではこれがどういうことかと言いますと、まず人の上に立つことが何より自分の幸せである…この事から、自動的に他人との比較は否応なしに求められることになります。
何せ人の上に立とうとしているのですから、それは比較をして自分自身が上である証明をしなければなりませんし、その為に比較という手段は欠かせないのです。
だから、非常に他人との比較を好む…つまりとても好戦的な人であることが少なくなく、一般的によく競争が好きだったり争いごとが好きだったり、そういう評価を受けることが少なくありません。
それともうひとつ、特定の相手と比較して自分が上だと把握し、安心を得たいというタイプも居るようです。
対象は主に、年齢の近い同僚だったり身近な友人だったりと、何かと「比較されやすい」相手を選んで、自分の中で勝手に比較していることがあるでしょう。
そして、ありとあらゆる方向から、且つ人に誇れる、自慢出来る部分をピックアップして勝負を仕掛け、勝利していれば「よし勝ってる」なんて、自己満足に浸るのです。
要は、とても人の優劣を気にするタイプで、勝てれば優秀、有能、勝者、上位、負ければクズ、無能、敗者、下位という、極端な思考をしているのですが…それだけ極端なら、勝敗に拘っても仕方がないと言えます。
まあ、こちらからお近づきになりたい人物ではありませんが。
特に、仕事における成績などで優劣を付けるのは、比較をする人によくある…いえ、もはや男性であれば多くはその傾向があるのではないでしょうか?
仕事においては、人と比べないようにするというのは賃金とか社会的立場、出世などの要素から不可能ですので、ここで比較をする人については責められません。
まあ男性は競争心がとても強いことが多いので、この競争社会で競争をするな、人と比べないようにと言っても無駄ですので、黙って見守るしかありません。
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