事前に臭わせる
突然別れ話をされてしまえば、相手は当然戸惑いますし納得も出来ず、こじれること間違いないのはもはや言うまでもありません。
だからきれいな別れ方には程遠く、むしろこじれにこじれて修羅場になったり、言い争いが終わらないなどのとんでもないトラブルにまで発展してしまいかねません。
ましてやそれがメールだなんてあまりに一方的過ぎますし、受け取った側がすぐさま自宅に乗り込んでくるのではないでしょうか?
別れ話とはそれだけデリケートなものですので、そのための事前準備というものが欠かせないことを、まず認識するところから始めなくてはなりません。
と言うことでメール等も同じことになります。
メールどうこう以前にしっかりと別れを臭わせておいて、相手に覚悟を決めさせるようにしておくのがベターとなるでしょう。
ただし、そういう雰囲気を醸し始めたことで相手から何らかのアクションがあると思いますので、そこを上手く切り抜けなければなりません。
例えば、いきなり詰め寄ってきて別れを拒否してきたり、自分の何処がいけないのかなどを質問してきたりなど、別れを臭わせることでそのあたりの問題が発生する可能性があるのです。
ではそこでどうするかと言うと、「そんなことは考えてない」等の別れを否定するような言葉で、はぐらかしておくのが最良になるかと思います。
相手は雰囲気を感じ取った末であり、別れの確証がある訳ではありませんので、あまり詰め寄っても逆効果と考えるはずです。
しかし、別れを臭わせ続けることで予感がどんどん膨れ上がるのは間違いありませんので、自然と相手にも覚悟が生まれることになるでしょう。
後はタイミングを見計らってメール等で最後の後押しをすれば、覚悟が決まっている分素直にそれを受け取るものだと考えられます。
未練を残させない
人間というのは、基本的に誰かを自分から傷付けることを嫌う傾向があり、「好かれたい」と思うことからその辺りは納得いただけるかと思います。
しかしきれいな別れ方をする際にそれは弊害にしかならず、下手に優しさを見せてしまうことでよけいにこじれたり、トラブルに発展してしまう恐れがあるのです。
その理由ですが、まずどうしても別れを切り出す側というのは、その流れからして相手を傷付けることは間違いありません。
そして人が人を積極的に傷付けようとしない、好かれたいと思う傾向があることから、出来るだけ傷付けないように別れようと自然と動こうとしてしまうのです。
それが実は最悪の一手で、そうすることで相手に期待を持たせてしまうとか、一縷の望みを与えてしまう、未練を残してしまうことから、別れられなくなる可能性を生んでしまうでしょう。
特に、別れというのが一般的に面と面で向かって言うのが通念であることから、メール等ではその期待や未練が顕著になってしまうことも懸念されます。
ですので、メッセージの内容は言い方が悪いですが冷酷非情に、完全に切り捨てると言った冷徹さを感じさせるくらいにしておきましょう。
それなら相手はもう期待出来ない、未練もなくなると思われますので、最終的にお互いを断ち切って前に進むことが出来るものと思われます。
下手な優しさというのがかえって相手をさらに傷付けてしまう、そうならないためには冷酷非情になることも必要であるという現実を、しっかりと理解しておきましょう。
ただし、いくら冷酷非情と言っても無闇やたらに相手を傷付ける必要はありませんので、そのあたりのさじ加減はきちんと調整するようにして下さい。
あまりに酷い別れ方をしてしまうと、未練がなくなるどころか恨みを買ってしまいますので、今後に差し支えてしまう恐れがあります。
まあ、あなたが今の恋人とどの程度の付き合いがあるかは分かりませんが、少なくともその塩梅は筆者よりも詳しいでしょう。
電話や会うことには応じる
なお別れを進める際、いくらメール等だけできれいな別れ方を目指すと言っても、ほとんどの場合相手からすれば即座に納得出来るものではありません。
だから別れ話をメッセージでやりとりをし始めたら、高い確率で電話が掛かってくる、会おうとしてくると思われますが、絶対にこれを無視しないようにして下さい。
よくこういうシチュエーションで、別れを切り出した側が会うどころか一切電話にも応じないケースがあるのですが、はっきり言ってそれは別れの際のトラブルの元になるのです。
無視を決め込んでしまえば相手が激高するのは当たり前ですし、それに伴い何が何でも別れないというスタンスを固持されれば、まさに本末転倒です。
相手を落ち着かせる、冷静にさせる、窓口を持つことで相手に真摯な応対が期待出来ますので、別れを理解させられる可能性も引き上げられるものだと思われます。
なお、ありとあらゆる干渉を全て無視して、完全に決別、それどころか相手がさも居なかったかのように振る舞うというケースもあるのですが、これはきれいな別れ方には程遠くなるでしょう。
つまり「音信不通」状態になるということなのですが、これは一方的にメール等で別れを切り出しただけで、まだ相手が納得していないという状況を作り出してしまいます。
そのため相手はまだ付き合っている、別れを認めていないという最悪の状態となり、下手をするとつきまとってくることもあるので要注意です。
逃げるように別の土地に行ったとしても、後年どこかでバッタリ会ってしまった際に、未だ別れは無効としているという怖い目に遭ってしまうかもしれません。
そうなると、その後に付き合った恋人ともこじれてしまう、二股と思われてしまうなど、ろくなことになりかねません。
おおよそそこで言い訳をするでしょうし、ある程度納得はしてもらえると思いますが、今の恋人からは確実に不誠実という烙印を押されてしまうでしょう。
そういう意味も含めて、余計な不安要素は残さないようにという意味で、きちんと決着を付けることが望ましいでしょう。
そしてそれこそが何よりのきれいな別れ方であり、相手と決着を付けることこそがその根底である、前提であることを理解しておきましょう。
まとめ
メール等で別れるということは、すなわち相手に対して活字のみで説得する、文章だけでそれを決断させることになります。
人というのは、会話の際に相手の表情とか仕草などを見て、その言葉の本質を見抜こうとするのですが、メール等だけで済ますということはその過程がない訳です。
だから、それなりの文章力が求められることになるのは言うまでもなく、下手な内容を送信すると相手が逆上する恐れがあるので要注意です。
もっとも、たとえ文章だけでも自分の気持ちや伝えたいことを、不器用なりに必死で作るのであればその限りではなく、察しの良い相手であればそれだけで理解してくれるでしょう。
しかし、万人が皆そんな察しの良い人ばかりではなく、やはり別れようとしているこちら側がそのあたりのフォローや気遣いをしなくてはなりません。
そのための今回の内容であり、きちんと踏襲して別れる際のメール等に反映することが出来たのであれば、おそらくそのきれいな別れ方は成立する、達成することが出来るものと思われます。
なおひとつだけ言っておきますが、いくらきれいな別れ方をしたからと、上手くメール等で別れることが出来たからと、相手が傷付いていないなんて都合の良いことは起こりません。
きれいな別れ方をしようとしている人は、出来るだけ相手を傷付けないことをスタンスにする傾向がありますが、はっきり言って世の中そんなに甘くはないのです。
別れが確定すれば、相手は必ず傷付きます。
それは別れ方がきれいであってもそうでなくても同じで、自分自身が「人を傷付けた」という認識だけは持つように、変に責任転嫁だけはしないようにしましょう。
それはさすがに無様です。
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