あくまで嫁入りが一般的
通常結婚とは、女性が男性側の姓に変える嫁入りが当たり前、常識と言っても過言ではなく、それに伴い婿入りというのは比較的否定的に考えられていると言えます。
何故なら、本来大黒柱として家族を支えていく、言わば家族の要の男性が妻の姓となるのは、言い方が悪いのですが「女性の傘下に降りた」という解釈になるからです。
未だ男尊女卑が根強い時代遅れなところがある日本では、何が何でも婿入りだけは避けたい、それなら結婚しないという考えの男性も決して少なくないでしょう。
しかし、実際のところはどうなのでしょうか?
やはり婿入りというのは、世間の風潮のように尻に敷かれるとか立場が弱い、義理両親の顔色を伺いながらなんとも寂しい生活を送らなければならないのでしょうか?
はたまた、風潮とは全く違う新しい夫婦の形があるとか、世間が思うような尻に敷かれるどころかしっかりと大黒柱として、一般的な夫の役割で居られているのでしょうか?
その疑問を明かすために今回は、婿入りされた男性によくある、代表的な意見を5つ挙げさせていただきますので、男性はもちろん女性の皆様も結婚の参考にしましょう。
婿入り肯定派の意見
まずは婿入り肯定派の意見からになりますが、やはり婿入りそのものに否定的だったり、避けられる傾向があることから意見そのものが少ない、または一律であるようです。
・別に抵抗がない
肯定派と言うよりも、どちらかと言うと「どっちでもいい」「彼女が望むなら」という、自分の姓に執着がないだけと言った方がいいかもしれません。
だから婿入りそのものに抵抗がない、結婚するのだから同じ、そもそもどうでもいいという、非常にあっさりとした考えを持っていることが少なくないでしょう。
もっとも、婿入り自体が社会において否定的な扱いである風潮なのは理解していることが多く、その上でどうでもいいとしているのですからなかなか図太いと言えます。
・彼女が必要としているから
彼女の事情を考慮していて、彼女が婿入りを必要としている場合はそれに応じようという姿勢なのでしょう。
彼女の家庭事情、環境などもそうなのですが、彼女と結婚するためであれば姓を変えることもやぶさかではない…そういう思考もあるようです。
もっともこれは、男性側が姓を変えることに抵抗がないという、上記の意見も重複していることが多く、ほとんどの場合はセットとなるでしょう。
別にこれも、明確には婿入りを肯定している訳ではなく自分の欲求に従っているだけなのですが、婿入りをしてもいいという姿勢であることから、どちらかと言えば肯定派に属すると言えます。
・受け入れる
これは抵抗がないタイプとは違い、婿入りの現実を考えた上で受け入れるという選択をしたタイプで、きちんとした受け入れる理由を持っています。
例えば、兄が居るから自分は姓が変わっても問題がないとか、彼女と添い遂げるためには婿入りを受け入れるのがベストであるなど、思考の末に下した決断であることが伺えます。
ですのでこれも明確には肯定とは言えないところがあるのが事実で、どちらかと言うと「仕方なく」という側面が強いと言えるのかもしれません。
まあ逆に言えば、それだけ婿入りというのは一般的には受け入れられない、否定派の方が遥かに多いという現実がある裏付けとなるでしょう。
婿入り否定派の意見
おおよそ、一般的にはこちらの方がずっと割合としては多いもので、ここではそんな否定派の意見をご紹介させていただきたく思います。
・とにかく気を使う
婿入りという状況からして、立場という面では嫁よりも下というのが一般的な考え方であるため、それはすなわち気遣いが強制的に求められる環境となります。
その全てがそうではないのですが、少なくとも男性はそのように思っている、そして世間の風潮がそのように思わせているという部分もあるでしょう。
どのみち、気を使わなければならないのは変わりなく、婿入り否定派というのはそれが嫌で婿入りに対して怪訝な表情を浮かべるのだと思います。
しかも、婿入りという状況上まず義両親との同居は避けられず、そこに伴う気遣いなどは過去に類を見なかったほどになると思います。
そんな生活耐えられない…これが男性の本音であり、それなら結婚などしない方がいいとすら思うのも、また男性の性質なのだと考えられます。
・長男であるため
長男というのは、昨今ではその概念も薄れてきていると言えるのですが、家庭において「跡取り」という立場であるのが一般常識です。
それにより、姓が変わってしまう婿入りというのに否定的…と言うよりも、もはや論外であるという認識の男性も少なくないでしょう。
もし一人っ子であるならなおさらで、婿入りしてしまうことで家系が途絶えてしまうなるのであれば、そもそも婿入りという選択肢は僅かにもないのです。
このケースにおいては、いくら彼氏が彼女のことを思っていたところで、婿入りの話が出れば即座に拒否、論外であると決断することでしょう。
・両親がうるさい
これはどちらかと言うと、男性の両親が否定派であることになるのですが、結果的に当人も否定することになりますのでこちらの方がしっくりくるでしょう。
昨今は幾ばくか少なくなったと思うのですが、男性の子を持つ親というのは男尊女卑的な思考を持っていることが少なくなく、それを根拠として婿入りを激しく嫌うことがあるようです。
つまりは「男のくせに女の傘下に入るな」という、女性からするとさっぱり意味の分からない理論を強要することがあるのです。
特に団塊世代はその傾向が強く、男尊女卑の思想が正しいとすら思っていることもある、そして基本人の話を聞かないことから、文字通りお話になりません。
この場合の結末はどちらかで、「彼氏が勘当覚悟で婿入りする」か「両親の言いなりになって別れる」しかないでしょう。
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