旦那と別れるために
現在、結婚した夫婦の3組に1組みは離婚してしまうという時代になっています。
離婚理由は様々ではありますが、結婚当時は決して「離婚する」ために結婚しようと決めたわけではありませんよね。
「私にはこの人しかいない」、「この人と一生共に生きていく」、そんな覚悟はあったはずです。
でも夫婦になり共に生活していく中で、結婚当時にあった覚悟が無くなってしまうこともあるんです。
結婚生活は予期せぬこともあり、イメージしてたものよりももっともっと辛くて大変なこともあります。
もちろん予想以上の幸せなこと、楽しいこともあります。
ただ、「旦那と別れたい」という気持ちが強くなればなるほど、幸せや楽しいことよりも苛立ちや悲しいことの方が多くなってしまうのが現実です。
旦那と別れたいと思っても、簡単にはいかないことが多いです。
何故なら1度婚姻関係を結んでしまったことから、「嫌いだから別れる」と破局するカップルのようにすぐに離ればなれになれるわけではありません。
また、一方的に別れを選択しても相手が納得しない場合は別れることが出来ず、夫婦関係は破断しているのに戸籍上は夫婦のままという関係になってしまいます。
旦那と別れたいと思うほど旦那に気持ちがなくなってしまっても、後先考えずに行動するのではなく円満に別れられるように行動していきましょう。
そこで今回は、円満に旦那と別れる方法を紹介します。
別れたいと思うきっかけ
まず、旦那と別れたいと思う理由は何なのか、考えてみましょう。
あなたが今「旦那と別れたい」と思ったのは、何がきっかけですか?
例えば「旦那に家事をしないから怒られて喧嘩になった、だから旦那と別れたい」と一時的に旦那との関係が悪くなりそれが別れたいという気持ちに繋がることもありますよね。 しかしこの場合、あなたは本気で「旦那と別れたい」と思っていないのではないでしょうか。
旦那に怒られて嫌な気持ちになった、旦那と喧嘩して嫌な雰囲気になったから逃げ出したくなったという気持ちって、実は一時的なものなんですよね。
旦那と仲直りすれば、これからも旦那との生活を問題なく続けることが出来るので、この一時的な思いで離婚に進んでしまうと後々後悔するだけです。
長い夫婦生活の中ではこのように「一時的な思い」で、旦那と別れたいと思ってしまうことはきっと多くの人が経験することです。
愛している旦那であっても結局は赤の他人なので、意見のすれ違いや価値観の違いというものは少なからずあるものなので、冷静になりましょう。
旦那と仲直りすることが出来ないほど大きな喧嘩をしたり、旦那が浮気をした、もしくは自分に別の好きな人が出来てしまったなどの場合は、夫婦生活を続けることが困難だと言えます。
これからの生活を考えた時、仲直り出来ない喧嘩があることは大きな障害になります。
お互いにモヤモヤを抱えたまま生活していても、喧嘩を繰り返してしまうだけですし、顔も合わせない会話もしない家庭内別居は婚姻関係を続ける意味がないと思います。
よく子供がいる人は、「旦那と別れたいけど子供がいるから別れない」という人がいますが、家庭内別居で夫婦関係を続けていても子供には良い環境とは言えません。
子供の前だけでも良い夫婦を演じられる仮面夫婦であればまだしも、子供の前でも喧嘩してしまうような夫婦なら子供に辛い思いをさせてしまっているだけですよ。
旦那に一切の気持ちがなく、触れられることも嫌だという場合は離婚することをおすすめします。
触れられることが嫌だというのは全身から旦那を否定しているということになりますよね。
これを改善するのは大変難しいことですし、無理に改善することはありません。
いくら1度は愛し合って将来を誓いあった夫婦であっても長年一緒にいれば気持ちが変わってしまうことがいくらでもあります。
もちろんそれが浮気をしていい理由になるわけではありませんが、気持ちが完全に離れてしまっているのならばそれは仕方ないことです。
別れる理由として認められるものは
夫婦が別れを選択する場合、そこには理由が必要になる場合があります。
付き合っているだけのカップルの場合は、「何となく別れたくなった」という曖昧な理由でも許されますよね。
同棲していたとしても、口約束で結婚を決めていたとしても、はっきりとした理由は必要ありません。
しかし夫婦となると、状況は変わります。
「何となく別れたくなった」という曖昧な理由では、相手が納得せずに裁判になった場合に離婚したい理由として認められることはありません。
ただ、夫婦であっても離婚届を出せばすぐに別れられますし、離婚届には離婚理由を書かなければいけないというものはありませんので、相手側が曖昧な理由でも納得してくれ、二人の間だけで解決した上で別れられるのであれば、付き合いだけのカップルのように別れることは出来ます。
周りの人への説明では納得してもらえない可能性は高いですし、理由のない別れには全くリスクがないとは言い切れません。
裁判となった場合に離婚を認められる理由は、「浮気・不倫の不貞行為」、「悪意の遺棄」、「暴力・虐待」、「性交不能・性交拒否」、「過度な宗教活動」などが挙げられます。
特に浮気や不倫は離婚のきっかけになることが多く、旦那はもちろんのこと妻の不貞行為も十分離婚理由として認められます。
ただし、夫婦仲が破綻した後に不貞行為が始まった場合は、すでに夫婦関係が終わっていると判断されてしまうので離婚理由にならない場合があります。
悪意の遺棄というのは、正当な理由なく配偶者との同居を拒む、共に生活をしているのに全く協力しないというものです。
つまり、結婚しているのに特別な理由もなく別居をし続けていたり、家事や育児などを相手に任せっきりにしているというのは離婚理由として認められるのです。
結婚した以上、自分の生活のことだけではなく相手の生活のことも考えなければいけませんよね。 近年多い離婚理由は暴力で、叩くや殴るなどの暴力だけではなく、生活費を渡さない、全て自分で使ってしまうという経済的暴力や、相手が傷付く言葉を使うモラハラなどが挙げられます。
どの暴力であっても相手のことを深く傷付けてしまうことは同じで、夫婦生活を続けていくのは困難だと判断してもらえます。
また、配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがない場合も離婚理由として認められることがあります。
結婚後、治療法のない難病にかかってしまった場合は病気になった人だけではなく配偶者にも大きな負担になりますよね。
献身的なサポートを行うことが夫婦だとはいえ、それが出来なくなってしまうこともあります。
決して病気になったら相手を見捨てて良いというわけではありませんので、注意して下さいね。
他にも、行方不明になったなど3年以上生死を確認することが出来ない場合は相手の意思を確認することなく離婚理由として認められることがあります。
本来はお互いに納得して離婚するべきなのですが、相手が生きているのかわからないのであれば確認する方法はありませんよね。
そのため自分の意思だけで婚姻関係を終了させることが出来るのです。
離婚理由として認められるものは少なくありませんが、多くの人が「これは一緒に生活しない方がいい、生活出来ない」という理由がなければ裁判での離婚は難しいですね。
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