上手な切り出し方
やはり離婚を「提案する側」であることから、その切り出し方は慎重に行う必要があるでしょう。
・感情的にならない
女性にとって鬼門となる、且つ離婚の切り出し方において必須と言えるもので、ここで躓いてしまう妻の立場の女性が後を絶ちません。
女性はどうしても感情的になりやすいので、それに伴い比較的冷静な男性…夫の理路整然とした説得に負けてしまう可能性があるんです。
さらにこれ、感情的になることで夫は「いつものこと」と軽視してしまい、感情的になった瞬間夫が耳を塞いでしまうこともあるでしょう。
ですので離婚の際は、絶対に感情的にならない、そして冷静に説き伏せるように離婚の理由を並べる…これが、切り出し方における大前提となります。
それで夫も「いつもと違う」と耳を傾けやすくなるはずですので、さらに離婚を進める結果に繋がることでしょう。
出来ればきちんと筋道を立てる、理論的である、根拠を持たせる、これらの3つを順守すると、夫はもうぐうの音も出ないでしょう。
・協議または裁判離婚を促す
離婚話というのはなかなか現実味がなく、特に男性は女性が感情的に物事を考えると理解していることから、軽く考えがちであまりきちんと聞こうとしない傾向があります。
だから何度も離婚をすると言っても「はいはい」と言うばかりで、文字通り取り付く島もない状態になっている夫婦も多いのではないでしょうか?
そこで、もっと仰々しく離婚を盛り立ててみては如何でしょうか?
「聞き入れないのなら、裁判も辞さない」など、真剣な面差しで夫に言い放ってあげれば、さすがの夫の真摯に受け止めなければならなくなるのではないでしょうか。
切り出し方としてはいささか力技ですが、そうでなければ一切聞く耳を持たない男性は少なくないので、こういう手もあると頭の片隅に置いておきましょう。
・お互いの両親を同席させる
これは離婚を提案する側の心身的負担がかなりのものですが、効果としては絶大…いえ、もはや成立すれば離婚も成立すると言っても過言ではないでしょう。
お互いの両親を離婚話の場に同席させることで、それが差し迫った状況である、真摯に受け止めなければならない話題であるという認識を、夫に植え付けることが出来ます。
さらにお互いの言い分を両親が聞いていることから、下手な嘘はもちろん会話の内容も記憶されてしまうので、きちんと言葉を選ばなければなりません。
それはすなわち離婚話が進展するということになりますので、もはや離婚に一刻の猶予もないと考えられている人には、かなりおすすめの切り出し方となります。
ただし、事前準備の時点で夫の両親から説得される可能性がある、または責められる可能性が懸念され、慎重に事を運ばなければならないという負担があります。
やってはいけないこと
離婚をするからと言って何でもしていい訳ではなく、禁忌と言える言動も多くあるようです。
・子供の居るところで話を振らない
これに関しては、もはや言うまでもありません。
「子供の前で離婚話などするな」
それだけです。
教育に悪いのはもちろん、もしかするとトラウマになる可能性も否定出来ませんので、子供を気遣える心があるのなら子供の居ないところで、耳に入らないところで話をしましょう。
それともうひとつ、夫が最大級に離婚を拒否する要素がここにあります。
それは子供が夫に懐いている、夫自身が子供好きである場合です。
日本の司法は(このような言い方は申し訳なく思いますが)「極めて妻に甘い」のが定例で、離婚する際ははっきり言って夫のことなど考えていません。
例を挙げますと、不倫をしていた妻の有責により離婚が決まったものの、親権はどういう訳かそんな最低妻が得られるのは、誰しもが聞いたことがあるのではないでしょうか?
そんな不貞の輩に親権を渡すなど言語道断、かえって教育に悪いにも関わらず、「子には母親が必要」という意味不明な理論で親権が自動的に母親となる傾向があります。
昨今のネット普及により男性自身それを理解していることが多く、そういう子供好きの夫であればおおよそ全力で離婚を阻止してくることが予想されます。
もっとも離婚を阻止しようとしても、妻側がなりふり構わず離婚をしようとすれば成立する可能性もありますので、そうなると夫はどうしようもありません。
無理やり離婚をされ、親権も奪われた夫がどのような行動に出るのか…それはもうご想像にお任せしますが、最悪の結果を想定しても、それは考えすぎではないとだけ言っておきます。
まあ今回の内容は、その内容から伺えるとおり夫が有責であるケースが多い、またはお互い様であることがほとんどと思われますので、そこまでの不安要素はないでしょう。
もっとも、どのみち傍に子供が居れば夫はそれだけ意識してしまいますし、先にあるように前提からして子供の前で離婚話なんてするな、そこに尽きます。
・デメリットばかりを想像させない
これは盲点なのですが、普通離婚話をされる側は悲観的な空気になったり、絶望感に苛まされたりするのがお決まりです。
それは離婚の性格上仕方がないことなのですが、そこを無視して話を続けてしまうのは離婚に対して否定的な気持ちを強くしてしまい、拒否される要素となってしまうんです。
だから離婚を否定的に感じさせて、はい放置ということはせず、離婚をすることのメリットとか良いことを想像させられるように言い回すと、その離婚はスムーズに進む可能性が高いでしょう。
例えば「これから自由」という部分を強調するとか、離婚することがお互いのためになる等、離婚の良さを打ち出すことも重要になるかと思います。
ただし、こちらが離婚を「したい側」であることから、言葉選びを間違えてしまうと嫌味にしかならないので、かなり慎重に言葉を選ぶ必要があります。
「離婚したら自由だよ!良かったね!」なんて言われたら、おそらく夫は激高して怒鳴り散らすかもしれませんし、最悪手を出してくるかもしれません。
そこはせめて「これまで縛り付けてごめんね」なんて下から目線で言えば、夫もある程度溜飲が下がると思いますし、それだけ離婚出来る可能性は高まるものと思われます。
まあとどのつまりが「物は言いよう」で、同じ意味であってもこちらと相手ではその捉え方が違う、精神状態でもそれは変わってくると念頭に置いておいて下さい。
まとめ
ここまでで、円滑な離婚について十分ご理解いただけたと思いますが、きちんとその後のことも考えていますか?
離婚に全てを費やしてその後は何も考えていないとなると、間違いなく初手で躓いてしまいますし、苦労も必ず伴うことになりますので要注意です。
離婚後はどこに自宅を構えるのか、そして当面の生活費とか仕事とかは解決しているのか等、それは離婚をする前から手立てとして考えておかなければならないことなのです。
なお、どちらが有責であるのか、はたまた円満離婚なのかは分かりませんが、離婚をした時点で×が付くことはご存じかと思います。
それが今後自分の人生にどのような影響があるのかは分かりませんが、少なくともポジティブな扱いを受けることはない、または少ないと言えますのでそれだけは念頭に置きましょう。
それで損をしてしまうとか、問題が起こることはほぼほぼないでしょうが、心象という面で有利に働くことは少ないはずですので、そこだけは覚悟しておいて下さい。
円滑な離婚を進めるにあたり腰を折ってしまう形となりましたが、それでも離婚をしたいと思うのであればそれは離婚すべき状態であると考えて下さい。
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