洋画や海外のおとぎ話などで、男性が女性の手の甲にキスをするシーンを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
物語の中ではロマンチックで素敵なシーンに描かれていますが、実際に自分が手の甲にキスをされたら、慣れないことに戸惑ってしまいますよね。実際にされたとき、反応に困ったという人もいるかもしれません。日本ではあまりなじみのない手の甲へのキスですが、さらりとやってくる男性もいます。
今回は、手の甲にキスをする男性の心理や、手の甲へのキスの持つ本来の意味、実際にされたときはどうしたらいいのかなどについて紹介します。
手の甲にキスする意味とは
そもそも、手の甲へのキスには、どのような意味があるのでしょうか。日本では手の甲…手のひらの反対部分にキスするのは、あまりなじみがないので、本来の意味を知らないという人も多いでしょう。手の甲へのキスにもともと込められていた意味と、現在意味するものは少し違っているようです。
もともとは「忠誠」や「尊敬」の意味が込められていた
そもそも手の甲へのキスは、ヨーロッパ圏で忠誠や尊敬を表す行為でした。物語の中でも、騎士が女王やプリンセスの手の甲にキスしているシーンがありますが、これはそのような意味を表しています。
手の甲へのキスは女王やプリンセスなどに対して、この身を捧げて命令・指示に従い任務に取り組むことを誓う姿勢を表現する行為だったのです。 多くの場合、男性から女性へ行われており、男性から男性にすることはあまりないようです。
「手の甲へのキス」に意味を持たせたのは
手の甲へのキスに「忠誠」や「尊敬」という意味を最初に持たせたのは、オーストリアの劇作家であるフランツ・グリルバルツァーの「接吻」という作品だといわれています。
「接吻」は1819年の作品で、その中に「手の上なら尊敬のキス」という意味のセリフがありました。この作品の中では、手以外にもあらゆる場所へのキスに込められた意味が書かれています。たとえば、唇へのキスは愛情、瞼へのキスは憧れという意味があるというセリフも。
この作品がきっかけで、手の甲へのキスは忠誠や尊敬という意味を持つと考えられるようになり、ヨーロッパ圏で広まったともいわれています。
現在では愛情表現のひとつ
手の甲へのキスが忠誠や尊敬という意味で行われていたのは昔のことで、現在では多くの場合が恋人同士の愛情表現としてされることが多いようです。
日本ではもちろん、海外でもそのような意味で手の甲へキスをする男性はあまりいません。海外の男性が手の甲にキスをしてきたとしたら、それは敬愛などの意味が込められていることもありますが、軽い挨拶やおふざけでやっていることのほうが多いと考えたほうがいいでしょう。
ヨーロッパなどでは普通に行われていると思っている人もいるかもしれませんが、恋人以外の女性には現在では手の甲にキスをすることはほとんどないようです。
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