好きな人がいるけれど、想いを断ち切って忘れなければならない――人との出会いを重ねていると、ときにはそんなシチュエーションに立たされます。 でも、一度好きになった人は「忘れたい」と思って簡単に忘れられるものではありませんよね。忘れたいのになかなか忘れられず、誰にも言えない苦しみやつらさを抱えてしまうこともあります。 ここでは好きな人への気持ちや未練を断ち切って、次のステップへ踏み出すためのヒントをご紹介します。
好きな人を忘れたい理由
好きな人を忘れたい・忘れなくてはならない理由は、「好きな人にすでにパートナーがいた」「想いを受け入れてもらえなかった」など、人それぞれです。どんなことが好きな人を忘れる理由になるのかを詳しく 見ていきましょう。
好きな人が既婚者だったから
好きになった人がすでに結婚していたとしたら、否応なくその人を諦めなくてはいけません。もしも想いが叶ったとしても、それは「不倫」になってしまいます。不倫関係が発覚すれば、裁判や慰謝料の支払いといった重大な問題に発展する可能性もあります。既婚者と恋愛関係になるのは、あまりにもデメリットが大きいと言わ ざるを得ません。
しかし世の中には、既婚者の 事実を隠して異性にアプローチしたり、遊びの 不倫に楽しんだり する人も存在します。本気で好きになってから「実は結婚している」と打ち明けられれば、ショックは計り知れませんよね。すぐに別れを告げたとしても、好きという気持ちまできっぱりと捨てるのは難しく、つらいところです。
好きな人と同じ職場だから
職場が社内恋愛できる雰囲気でなかったり、おつきあいや結婚が発覚すると仕事を続けるのが難しくなったりする場合は、忘れるという選択肢も十分にあり得ます。「子どもの頃から夢見ていたあこがれの仕事を辞めたくない!」となれば、「仕事」と「恋愛」を天秤にかけて悩むことになるでしょう。
彼女持ちの好きな人に片思いしていたから
すでに彼女がいる人を、その事実を知らずに好きになってしまうこともあります。
日常生活の中で彼女がいることを積極的にアピールする男性ではない場合 、「この人には特定の恋人がいない」と勘違いして好きになってしまうのは無理もありません。また、中には彼女がいるのにいないと言って隠す人もいます。想いを打ち明けて「実は彼女がいる」と言われてしまったらショックですよね。
彼女持ちの男性は、結婚している人と違って自分のほうに振り向かせても法的なトラブルには発展しにくいもの。しかし、彼女と結婚を前提につきあっていてすでに婚約しているといったケースでは、賠償問題に発展することもあります。
彼女がいるのにいないと言って隠す人は、ただ単に照れくさい、いろいろ聞かれるのがめんどうといった理由のほか、「複数の女性とつきあいたい」「彼女と別の女の子とも深い仲になって遊びたい」など、不誠実な願望を持っている可能性が否めません。こういった人とつきあうと不幸の原因になりかねないため、諦める選択が賢明です。
好きな人が友人と同じだったから
学校や職場、趣味のサークルなどの限られた人間関係の中では、誰かと同じ人を好きになる可能性が十分にあります。 友人と同じ人を好きになってしまった場合、「友情」を 取るか、それとも「恋」を 取るかで板挟みになってしまいますよね。友人が一生つきあっていきたいと思えるような親友ならなおさらです。
「恋愛と友情は別」と思ってみたとしても、感情は簡単には割り切れないもの。彼が自分を選んでも、友人を選んでも、それが原因で友だち関係が変わってしまうおそれがあります。恋が叶わないのは苦しいことですが、友情を壊したくないがために好きな人を諦めるのは決して珍しいことではありません。
告白して振られたけど諦められないから
恋愛はうまくいくとは限らないものです。想いを打ち明けても、相手にすでに好きな人がいる、または恋人を作る気がないなどの理由で振られてしまうことも。諦めずに想い続けるのは自由ですが、「次の恋を探したい」「気持ちを切り替えたい」と忘れることを選択するほうが、前向きになれますよね。
彼に特定の相手がいないときに振られてしまうと「自分には魅力がないのでは」と落ち込んでしまうこともありますが、想いを受け入れてもらえない本当の理由はお相手にしかわかりません。家庭の事情で恋愛をする余裕がない、誰にも打ち明けていないセクシャリティーゆえに断らざるを得ないといったことも考えられます。あまり思い詰めず、「ご縁がなかった」と考えて忘れるようにしましょう。
ふとした瞬間に思い出すから
つきあっていた人から別れを告げられたものの、自分の中に相手を想う気持ちが残っていると、ふとした瞬間に思い出してつらくなってしまいますよね。たとえばよくデートした場所に行ったときや、レストランで相手が好きだったメニューを見たときなどに、楽しかった記憶が呼び覚まされるのはよくあることです。
幸せだった過去と、恋人に去られてしまった現実のギャップが大きければ大きいほど、もう思い出したくないと考えるもの。「終わったことにとらわれたくない、つらさや寂しさを感じたくない」というのは、忘れたい理由として十分です。
また「 すでに新しい恋人がいるのに、昔の彼のことを思い出してついつい比べてしまうから思い出さないようにしたい」 ケースもあります。 比較して「前の彼のここがよかった」などと考えたところで、別人ですから長所や短所が違うのは当然のこと。あまりにひんぱんだと、今の恋人に対して後ろめたい気持ちにもなりかねません。過去の人のことは忘れて、今の恋人の良い ところを見るようにしていきましょう。
【好きな人を忘れる方法】シチュエーション別に紹介
もう恋が終わったと頭ではわかっていたとしても、気持ちの整理はすぐにつくものではありません。ここでは、シチュエーションごとに好きな人を忘れるために実行したい方法についてご紹介します。
既婚者の好きな人を忘れる方法
好きな人が既婚者の場合は、理性を働かせて「不倫した場合のデメリット」を書き出してみましょう。
- 不倫は良識に反する行為であり、人道的、社会的に許されない
- 相手のパートナーを大きく傷つけるし、結果的に自分も傷つく
- 常に後ろめたい気持ちで過ごさなくてはいけない
- たとえつきあったとしても、会いたいときに会えるわけではない
- つきあったところで未来がない
- 親や友だちに恋人ができたと言えない、言いにくい
- 過去に不倫された経験のある友人がいる場合は絶縁される可能性もある
- 発覚すれば慰謝料を支払うことになるかもしれない
このように、想いを打ち明けて感情のままに動くには大きなリスクがあることを自覚すれば、おのずとストッパーがかかります。また、インターネット上で不倫された側の立場で書かれた記事などを読んで、周囲にも自分にも何ひとつ良いことがないことを学ぶのも良い方法です。そのうえで着信拒否したり連絡先を削除したりして、強制的に連絡を取れない状況を作りましょう。
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