恋愛という言葉からは、ワクワクしたりドキドキしたりといったハッピーでポジティブな感情をイメージする人も多いことでしょう。
確かに誰かに恋するというのは素敵なことであり、好きな人の事を考えるだけで胸がいっぱいになりますよね。
しかし恋愛中に抱く感情の中には、背徳感のようなネガティブな感情も含まれます。前者も後者も恋愛にはつきものであり、人はさまざまな感情を抱くものです。普通に恋愛していても思いもよらぬ感情を抱くことはありますし、仮にそういった感情を抱いたとしても不思議なことではありません。
恋愛中のように感情がその時々の気分を左右するようなシチュエーションではむしろ自然なことですが、背徳感というネガティブな印象が強い感情はときに人を不安にさせます。
ここでは背徳感とはどういう感情なのか、どんなときに背徳感を覚えるのかについて解説します。
「 背徳感」の意味とは?どんな時に使う?
「背徳感」は感情の一種で、正しい行いに背いてしまい、それに対して抱く不安や後悔があるときに使われます。
「徳」は正しい行いという意味を持つ「道徳」という言葉にも含まれるように、善・正義という意味や、品性や社会的な価値という意味があります。
「背」は背中という体の一部を表す意味の他に、逆らう・そっぽを向くという意味があります。つまり「背徳」とは徳に逆らうことであり、そうなったときに抱く感情です。
道から外れているという本来あるべき姿じゃない感覚
恋愛に何が正解で何が不正解かというのは、人によって考え方が違うため答えは一つではありません。
しかし一世間一般的な尺度に当てはめて恋愛を解釈するなら、道から外れた行動やダメだとわかっていても欲望に負けて突き進んでしまったときに抱くのが背徳感です。
背徳感の具体例については後ほど詳しく解説しますが、わかりやすい例えるなら恋人がいるのに浮気をしたとき、既婚者なのに配偶者以外の人と関係を持ってしまったというシチュエーションが該当します。
悪い事をしてしまったという後悔から
自由に楽しめるのが恋愛の定義でも、恋人がいるのに他の人に心惹かれたり体の関係を持ったりしたときに、しまったなんてことをしてしまったんだろうという後悔することになりますよね。ここには恋人に対して申し訳ないという気持ちと、後ろめたい気持ちが混在しています。
つまり浮気は悪いこととわかっているのに、理性が欲望を押さえきれず負けてしまいモラル違反を犯したときに人は背徳感にさいなまれるのです。このとき同時に、こんなことしなければよかったという後悔の気持ちも大きくなります。
スリルを楽しむことで使われている事例もある
背徳感は自責の念を抱いたり、激しく後悔したりというシチュエーション以外で使われることもあります。世の中にはいろいろなタイプの人がいて、考え方も十人十色です。
これまで説明した背徳感は世間一般から見た解釈でしたが、中にはあえてモラル違反をしてそのスリルを楽しむという考え方の人もいます。
こういうタイプの人にとって背徳感はスリルそのものであり、モラル違反をしている自分に満足するのです。一度でも背徳感を覚える行為をして満足するとそれが快感となり、エスカレートする傾向が見られます。
どうして人は背徳感を感じるのか?
自らが背徳感を覚えるような行為をして後悔したり、自責の念に駆られたりするなら最初からしなければいいだろう、こう考える人は少なくないでしょう。
確かに最初からこうしたら背徳感を覚えるとわかっているなら、思いとどまれば後悔も自責の念に駆られることもありません。
しかしダメなこととわかっていても、ときに自分の感情を押さえきれず軽はずみな行動を取ってしまうこともあります。極端な言い方をすれば悪いとわかってやったのなら自業自得です。
なぜダメだとわかっているのに行動してしまうのか、ありがちな3つの例を元に背徳感を覚える人の心理について詳しくみていきましょう。
ダメといわれるものほどやってみたくなるから
子供の頃に親から禁止されていたことをやってみたいと感じたり、実際にやってしまい叱られたりした経験はありませんか?背徳感を覚える人の中には、この心理と同じ状態であるケースが多く見られます。
ダメと言われるほど不思議とやってみたくなるというタイプの人は、後悔するとわかっていても欲望や好奇心を押さえきれないのです。結果として後悔するのですが、それを自分自身が一番わかっているのに感情をコントロールできないため突っ走ってしまいます。
このとき自分の中でもやめておけばよかったと後悔しますが、自分自身をコントロールできないので何度も同じ過ちを繰り返してしまいがちです。
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