普段されることのないスキンシップを男性からされるとドキッとしますよね。 特に、手の甲にキスなんて映画か漫画がでしか見たことがない人がほとんどのはずです。
騎士、女王への挨拶など、何となく高貴なイメージがある手の甲へのキスですが、稀に一般男性でも手の甲にキスしてくる人がいます。
手の甲にキスする男性って、どんな気持ちでキスしてくるのか気になりますよね。 既婚男性、外国人男性の場合、手の甲にキスする意味は違ってくるのでしょうか。
それぞれの男性たちの心理をみていきましょう。
手の甲のキスの意味、もともとは海外の文化
外国の映画を見ていると膝をついて手の甲にキスをする素敵なシーンを見ることがあります。 そんな素敵なシーンを味わってみたい!と思っても実際手の甲のキスは恥ずかしいと感じる女性も少なくありません。
正直、日本人女性にとって、手の甲のキスはどうしたら良いのか反応に困りますよね。 それもそのはず、手の甲のキスは元々外国の文化だからです。
海外では古く中世ヨーロッパの時代から手の甲にキスをする習慣がありました。 手の甲のキスは本来どんな意味なのでしょうか。
正式な挨拶のマナー
手の甲のキスは、中世ヨーロッパの騎士道文化で生まれました。 騎士たちが貴婦人への尊敬、敬意を表す形として、手の甲にキスをした名残です。
騎士道は騎士が騎士として行動することの模範を定めており、その中には「レディファースト」も含まれます。
その名残で上流階級の人々が挨拶として手の甲にキスをするのを継承し現在に至るため、どことなく高貴なイメージがあるのです。
正式なマナーとしては、男性から率先して女性の手の甲にキスはしません。 女性から手を差し伸べられたときにのみ、男性は女性の手の甲にキスすることを許されます。
相手に忠誠や尊敬を表す
手の甲のキスは、相手に対する忠誠・尊敬を表しています。 中世ヨーロッパの騎士道の教えには「神へ献身」「異教徒との闘い」「弱者の守護」があり、近世ヨーロッパの騎士道にはこれに加えて「貴婦人への愛」が加わります。
相手に対する絶対的な忠誠心と尊敬、愛情を表現したのが手の甲へのキスなのです。 一般的に広く知られるようになるのは、オーストリアの劇作家による戯曲「接吻」からといわれます。
「手なら尊敬、額なら友情、頬なら厚意…」などの台詞でキスの意味を表現しました。 キスする場所によって意味が違うと言われるのも、この戯曲が元とも言われます。
今はカジュアルな挨拶の場合も
高貴なイメージが強い手の甲のキスですが、現在ではカジュアルな挨拶の場合も多々あります。 というより、本場ヨーロッパであっても実際の挨拶で手の甲へのキスを女性に使う男性は少なくなりました。
両頬にキスをする文化はありますが、手の甲は稀です。 紳士を気取ってみたり、日本人女性に対する外国人男性流のサービスであったりと、普段はしない挨拶のパフォーマンスをしている場合もあります。
もしも、海外の男性と付き合っていて、あなたに膝をついて手の甲にキスをしたとしたなら、それは忠誠を誓っているかあるいはプロポーズの前兆です。
手の甲にキスする男性の本音と心理
日本では馴染みがない手の甲へのキスですが、稀にしてくる日本人男性っていますよね。 正直、唇へのキスより恥ずかしい行動になってしまう手の甲のキスを、男性はなぜしてしまうのでしょうか。
手の甲へのキスは、男性から女性への深い愛情を表している場合や、欲求欲望の現れである場合、また自分自身への陶酔などがあります。
男性の性格によって、手の甲へのキスは意味が変わってくるのは面白いですね。 男性の本音と心理をみていきましょう。
愛しくて仕方がない
女性に対する強い愛情を表現する方法として、手の甲にキスをします。 特に、ベッドで横になっているときに男性がする手の甲へのキスは「愛しくて仕方がない」サインです。
すぐそばにいる自分の彼女に対して、あえて唇ではなく手の甲というのは、手の甲ですら愛しいという本音を表しています。
男性にとって、手の甲にキスするのは「キザ」に感じられるリスクもあるでしょう。 そのリスクを冒してまで女性の手の甲にキスするのですから、とても高度な愛情表現ではないでしょうか。
好きな女性への特別な愛情表現として、手の甲のキスをしているのです。
信頼している
手の甲へのキスは信頼の証とされています。 長く付き合っていると、言葉として愛情表現が無くなることも少なくありません。
女性としては言葉で伝えてほしいのですが「言わなくてもわかるよね」と言葉で表現することをためらう男性は実に多くいます。
言葉の代用として選ばれるのが手の甲へのキスです。 唇へのキスよりも難易度が高い手の甲へのキスは、特別なコミュニケーションといえます。
女性に「信頼している」と態度で示すには、唇よりも手の甲が的確です。 長く付き合ってきたからこその信頼関係は、感謝の気持ちとともに手の甲へ表現されます。
相手を独占したい
2人の関係性が曖昧な場合、男性の独占欲から手の甲にキスをしている可能性があります。 たとえ付き合っていても、お互いの気持ちがわからないときって不安ですよね。
相手の気持ちがわからないから独占したい、という強いストレスが手の甲へのキスに現れることがあります。
一途な気持ちを分かってもらえないもどかしさや、自分だけの女性にしたいという焦りは男性にとってストレスです。
女性を大切に扱うが故に、唇へのキスができないとき、チョイスするのが手の甲です。 本当は唇にキスがしたい、そして独占したい、という気持ちの表れを手の甲で代用しています。
ロマンチックな演出
手の甲へのキスは、とにかく女性にロマンチックな気分を味わってもらいたいからという理由もあります。 これは、男性のサービス精神です。
特に、記念日やプロポーズなど、女性をお姫様扱いしたいときに手の甲にキスをします。 もしもあなたがロマンチックな演出に憧れている話をしたならば、男性はその情報をちゃんとキャッチしていて手の甲にキスをするかもしれません。
恥ずかしいと感じるかもしれませんが、男性としては、あなたへの気持ちの表れではないでしょうか。 普段あまりないシチュエーションなだけに戸惑いますが、男性の精一杯の演出ですので、素直に喜んであげてくださいね。
誘惑したい
手の甲へのキスはロマンチックな意味や愛情の表現だけではなく、少し大人なアプローチもあります。 その先を期待した手の甲へのキスは、男性の愛情よりも欲求の表れです。
恋人同士であれば、問題ありませんが、悩むのは付き合っていない男性からの手の甲へのキスですよね。 手の甲にキスをしてきた男性が女性に慣れている、あるいは女好きの噂がある人であれば、ちょっと注意をしてください。
この場合は手の甲へのキスは、忠誠心も誠実さもありません。 手の甲のキスの意味を的確に感じ取るには、どんなタイプの男性なのかを見極めるのも大切です。
スキンシップとして
深い意味はなく、カップルのじゃれあいとして手の甲にキスをする場合があります。 女性も、彼氏と家でごろごろしているとき、特に意味はなく彼の髪の毛に触れたり、腕を触ってみたりしたくなるときがありますよね。
これは、愛しい人がそばにいることへの安心感や嬉しさから、触れたい気持ちになるスキンシップです。 スキンシップは男性の隠れた「甘えたい」気持ちの表れでもあります。
互いに触れているとき、幸せな気持ちになるはずです。 男性が手の甲にキスをしているときも、満たされた幸せな気持ちが行動に表れています。
人前での照れ隠し
本当は唇にキスがしたいけど、人前なのでできなくて手の甲を選んでいることもあります。 人前でキスをする文化は日本には根付いていません。
実際、人前でいちゃいちゃとキスする男女をみて、快く思わない人もいます。 そのため、キスをしたいなと思っても実は我慢をしている男性もいるでしょう。
そんなときに、気持ちを少し落ち着かせるために手の甲を選ぶのです。 手の甲へのキスであえば、人前であってもある程度恥ずかしさは緩和されます。
いきなりのことで驚くかも知れませんが「キスしたいのか…」と思うと相手がすごくかわいく思えませんか? 気持ちを察して、後でいっぱいキスしてあげましょう。
女性の反応を見ている
手の甲へのキスで女性の反応を見ている男性もいます。 拒否をされるか受け入れてくれるのか、と女性の心を探っているのです。
とくに、お酒を飲んでロマンチックな感じでの手の甲へのキスなら、この先を期待しても良いのかの反応をみていると考えてください。
ここで気を付けないといけないのは、応じすぎると一夜の関係で終わってしまうことです。 そもそも手の甲へのキスを人前で照れずにできる男性は、遊び人の確率が高いといえます。
その場の雰囲気に酔ってしまっては、後で痛い目をみる可能性も。 一旦冷静になって、下心がないかどうかじっくり観察してください。
実はナルシスト
騎士や貴族ではないので、男性は手の甲へのキスを恥ずかしく感じます。 そんなちょっとキザな手の甲へのキスを、何のためらいもなくできる男性はきっとナルシストです。
映画やドラマの見過ぎで、自分主演の演出をしています。 手の甲にキスをする自分自身に酔っているのです。
手の甲にキスをしてきた男性の行動や言動を今一度確認してみましょう。 窓に映った自分の姿をずっとチェックしていたり、SNSに自撮りばかりアップしていたりしませんか?
該当するのであれば、その男性は、かなりのナルシストです。 手の甲の意味はあまり意識せず、彼の彼による彼のための儀式だと見守っておきましょう。
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