逃げる男は結婚しても変わらない
逃げる男と一度付き合う女性は、その性格にやきもきしながらも「もしかしたら結婚したら変わるかもしれない」という淡い期待を抱いていることがしばしばあります。
結婚という責任をともなう制度のもとで、子どもが生まれたらなおのこと、責任感のある「逃げない男」になってくれるかもしれないと思うのです。 結婚適齢期で「とにかく結婚したい」とあせる女性は、そこに期待してなんとか結婚できるよう迫ろうとします。
けれど、ここまで解説したように、逃げる男は本質的に根深い問題を抱えている場合が多く、結婚したからと言ってその性質は簡単に変わらないのです。 むしろ、結婚することでかえって責任を求められることが窮屈になり、表面的な付き合いだけをするという形で逃げるようになります。
逃げる男と付き合ってしまう女性の特徴
もし付き合った男が「逃げる男」だとわかった場合、すぐに別れてしまえば悩みも少なく済むというもの。 ところが、なぜか逃げる男と付き合う女性は、すぐに別れることができません。 それどころか、付き合う男性が軒並み逃げる男であるという「逃げる男ホイホイ」な女性さえも存在するのです。 それはなぜなのでしょうか。
父性のある男性が苦手
実は、逃げる男が親に対して苦手意識を持っているように、逃げる男と付き合ってしまう女性も、親に苦手意識を抱えていることが多くあるのです。 これもまた、愛着障害の傾向ともいえます。
幼少期に父親が大好きだったにも関わらず、何らかの事情で父親からの愛情をもらえなかった女性、あるいは、父親から愛されることが原因で親の夫婦げんかがエスカレートするなどの理由から、父親の愛情をもらわないようにセーブしていた女性などです。
父親は「男性」の代表格です。 父親、つまり男性から愛されてはいけないという刷り込みが、「なかなか自分を愛してくれない男性」を選びやすくなる原因となります。
我慢して愛されようとする
「逃げる男」と同様で、逃げる男を選ぶ女性もまた、根本では男性に愛されたいと強く思っています。
父親から十分に愛情を受け取れなかった体験があるので、男性に対しても「いい子でいないと愛されない」という思い込みがあります。 そのため、逃げる男が無責任な行動をとって、普通なら愛想を尽かしてもおかしくない場面であったとしても、「言うことを聞けば愛される」とつい我慢してしまうことも。
「愛されたいのならば父性のあふれる男性を選べばいいのでは?」と思いがちですが、こういった女性は自分の父親との関係をやり直したいと無意識に思っているので、父親に似た人、つまり「なかなか愛してくれない人」に愛されようと必死になってしまうのです。
自分軸がない
こうして自分を抑圧し、我慢することで彼から愛されようとする女性は、常に受け身で自分軸がありません。 「自分で幸せになる」という意識よりも「彼に幸せにしてもらう」という意識が強いので、すべてが彼頼みになってしまいます。
また、相手の押しの強さがきっかけで付き合う女性も多く、「自分が付き合ったのは相手が好きだと言ったから」と彼のせいにする思考になりがちです。
何かふたりの関係がうまくいかないと「あなたのためにわたしは我慢しているのに」という気持ちがわいてしまうため、過剰に彼を責めたい気持ちが湧いてしまいます。 結局我慢しきれずに爆発して、破局してしまうということになるのです。
逃げる男への対処法
もし付き合った男性が「逃げる男」であった場合や、そういったタイプの男性を好きになってしまいがちなことに気づいた場合は、どのように対処したらいいのでしょうか。 まずは、相手の性質を見るとともに、なぜ自分がこういう男性と付き合ってしまうのかも自覚する必要があります。 そのうえで、次のステップを考えましょう。
相手のことを理解する
これまで解説したように、「逃げる男」にはそれなりの背景がある場合がほとんどです。 なかなか変わる性質ではないため、ちょっとやそっと言葉で伝えたくらいでは変化はありません。
まずは、そのことを理解することから始めましょう。
彼は責任をとりたくない人であるということ。 逃げることで自己防衛をしているのだということ。 その原因は、もしかしたら本人もコントロールしきれない何かがあるのかもしれない。
それを前提にして見ると、コミュニケーションの取り方が根本から変わることでしょう。
自分から向き合い続ける
彼の性質を理解したら、まずは自分から根気よく向き合い続けてみましょう。
先で解説したとおり、逃げる男は根本に「女性から理解されないだろう」という不信感があります。 それと同時に、愛されたいという希望も強く持っているのです。
まずは女性のほうから、理解しているという姿勢を見せ、彼がどんな態度をとっても見放さないくらいの気持ちで接します。
ただし、そのときに自分を犠牲にしてしまうと、結局は表面的な付き合いにしかなりません。 彼と向き合うということは、自分の言いたいことを我慢することとは違います。 自分の伝えたいことははっきり伝えつつ、「どんなあなたでも受け入れる」という姿勢を見せることです。
逃げる男が変わるとしたら、「この女性には信頼がおける。心を開いても傷つけられない。ありのままを愛してもらえる」と確信したときしかないと考えましょう。
思い切って別れる
もしも、そういった逃げる男との関係に我慢しすぎて疲れてしまうようなら、別れるのもひとつの方法です。
逃げる男の責任を回避する傾向は根深い性質のため、なかなか変わることはありません。 「いつか責任をとってくれるはず」「いつか結婚してくれるはず」という期待を抱えながら付き合っても、それがいつのことになるのかは見えません。
疲れてボロボロになってしまう前に、一度別れて違う恋を探すのも、自分を大切にするという意味では良いことといえます。 ここで、「結婚ができればいい」と理解しあえないのに無理やり結婚にもっていこうとすると、そのあとでもっと大変な思いをすることになります。
逃げる男の見極め方
「これから付き合う男性は、逃げる男であってほしくない」「これからは、逃げる男ではない男性と付き合いたい」と思うならば、どんな行動パターンを持つ男性が逃げる男かを知る必要があります。 付き合う前からその片鱗を感じる行動がないか、チェックしてみましょう。
嘘をつかないか
逃げる男は責任を回避するため、頻繁に嘘をつく傾向があります。 それは彼女との間だけでなく、日常生活のあらゆるところで見え隠れするもの。
大げさな嘘というわけではなく、「あれ?なんだかちょっと事実と違うな」という小さな嘘が多い人は、実は逃げる男である可能性が高まります。 これは、逃げる男が自分の身を守るために必死だからこそ起こることです。
ちょっとした見栄をはって自分を大きく見せようとしたり、なんとなく面倒な話題をやり過ごすために適当な返しをしたりするような嘘が目立つ場合は、付き合うと余計にそういったところが目立つと考えておきましょう。
相手に合わせすぎていないか
逃げる男は、基本的に面倒ごとを避ける傾向にあります。 そのため、相手に合わせすぎる節があり、意見の対立やもめることを好みません。
平和主義者といえば聞こえはいいですが、本来責任感をもたなければいけない場面でも、そういった性質が表れてしまうのです。
たとえば、部下を叱るべき場面で叱らない、あきらかに自分に非がないことを怒られていても「反論すればもめるから」と黙っている、その割に気にする様子もなくあっけらかんとしている…などがよくある例です。 そのくせ、自分の意見が通りそうな相手には押し切ろうとする傾向もあります。
気が弱くないか
こういった行動を重ねることによって、気が弱そうに見える男性も、逃げる男である可能性が高いです。 正確には、気が弱いというよりは面倒なことを避けようとしているだけです。
実際、付き合う女性に対しては、自分の要望をはっきり伝えたり、ケンカするくらいなら別れると言ったりもします。
けれど、人間関係に対してそもそもあきらめの気持ちも強く、無理に自分のことを理解してもらおうという気持ちもさらさらないので、表面的でいいと割り切っている相手に対しては自分の意見を言わないのです。
逃げる男に無縁な女性になるには
「これまでは逃げる男に振り回されてきたけれど、もうそんな恋愛から卒業したい!」という女性は、意を決して自立した女性を目指しましょう。
自立した女性は、逃げる男とは無縁です。
そのためには、まず自分自身を大切に扱うことがポイント。 自分の良いところはもちろん、欠点だと感じるところさえも自分が認め、愛することです。
「こんな自分では愛してもらえない」という思考が、愛してくれない男性を引き寄せ、我慢する恋愛を招きます。
自分自身を受け入れ尊重し、恋愛だけではない自分自身の時間を大切にし、丁寧に生きましょう。 そうすることで、責任感がともない、愛情と父性に満ちた、自立した男性を引き寄せることになります。
逃げる男とどう付き合うかは自分次第
「逃げる男」と聞くと、まるでその男性が極悪人であり、付き合った女性は被害者であるかのような印象を受けるかもしれません。 けれど、逃げる男を引き寄せる女性に原因はあり、お互いが傷を抱えているからこそ引き寄せあっているだけなのです。
相手に原因を見つけ、別れることは短期的な解決方法にはなるかもしれません。 しかし、自分自身の原因を取り除かないと、また同じような人に惹かれることになります。
逃げる男との付き合い方を変えるには、まずは自分が変わることなのです。
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