劣等感の原因とは
劣等感は多かれ少なかれ、誰でも持った経験はあるものでしょう。 しかし、劣等感が強くなってしまうと、恋愛や仕事をはじめあらゆる点で支障をきたします。
なるべくなら、劣等感を持たずに生きていきたいもの。 ここでは劣等感を持ってしまう原因として、どんな理由があるのかを紹介します。
生まれ持った要素
劣等感を持つ原因のひとつとして、自分の力ではどうにもならない先天的な要素があります。 たとえば、顔立ち、身長、体型といった努力で変えることに限界がある容姿などもそのひとつ。
また、出身や家柄なども自分の力ではどうにもならない要素と言えます。
ただし、こうした要素が必ずしも劣等感につながるとは言い切れません。 人によってはポジティブな解釈ができ、たとえ一般的にはネガティブにとらえがちなことでさえ気にしない人もいるからです。
周囲の大人からの否定
劣等感を抱えてしまいやすくなる要因のひとつに、周囲の大人から否定されて育った場合があります。 もっとも影響力があるのは、親などの養育者といえるでしょう。
本来なら味方であるはずの親が、意識的にあるいは無意識的に、子どもを否定するような発言をしてしまうことが当たり前だと、劣等感を持ちやすくなるのです。
たとえば「あなたはかわいくない」「あなたは頭が悪い」「◯◯ちゃんはこれができるのに、どうしてあなたはできないの」などがあります。
合わない環境
合わない環境に身を置き続けていると、劣等感を強めてしまうことがあります。 たとえば、苦手分野の仕事にずっと携わっていたり、学校で不得意な教科を専攻したりなど、人より劣る場面を目の当たりにしてしまうような環境です。
もともと劣等感を抱えにくいタイプの人であれば「この環境では自分の能力を活かしきれないんだな」と割り切れるのですが、育った環境によって劣等感を持ちやすくなってしまった人はそう思えません。 「自分に能力がないからだ」「こんな自分では環境を変えることもできないんだ」という発想になりがちです。
劣等感が恋愛に与える影響
強すぎる劣等感は、恋愛においてもマイナスな影響を与えてしまいます。 劣等感を持っていると、相手との関係がうまくいっているかいっていないかに関わらず、苦しい気持ちを抱えてしまいますくなります。
多くの場合はそのまま、関係自体がこじれていきます。
嫉妬しやすい
劣等感が強いと、嫉妬心を持ちやすくなります。 自分は人より劣っているという思い込みがあるので、パートナーが誰かに奪われることを過剰に恐れるのです。
またパートナーが浮気に走る心配がない時でさえ、周囲の人に優しくしているだけで嫉妬してしまうことがあります。 これは、もともと劣等感があるゆえに、パートナーに特別扱いされることで優越感に浸る習慣があるからです。
自力で自分を大切だと思えないので、周りからの良い評価がないと落ち着かないということ。 自分以外の人間にも優しくするということは、そういった特別扱いや優越感に浸ることができなくなることだと感じるのです。
苦しい思いをしやすい
劣等感が強い人は、自信がなく自分を卑下してしまうため、被害妄想的な発想を持ちやすくなります。 「きっと彼は自分のことなんかそんなに好きじゃないんだろう」「彼は前の彼女のほうが好きなんじゃないか」「もしかしてあの子のことを魅力的に感じてるのかな。だってあの子かわいいし…」といった具合です。
事実ではないことまで疑ってしまうので、常に際限なく不安に襲われてしまいます。 さらに、不安に襲われるからこそ、卑屈な物言いをしてしまうこともあるため、パートナーとのトラブルが起きやすくもなります。
がんばりすぎて疲れる
劣等感を抱える人の中には、劣等感をバネに自己成長できる人もいます。 これはこれで素晴らしいことと言えるでしょう。
ただし、根底に「もともと自分はダメな存在」という思い込みがあるので、成長しても気の休まる暇はありません。
恋愛についても同じで、こういうタイプの人は好きな人に振り向いてもらうために外見を変えたり、彼のために尽くしたりと努力はすることができます。 しかしふとした時に、そのがんばりすぎること自体に疲れてしまうこともあるのです。 特に、努力が報われなかった場面での落胆は異常なほど大きくなりがち。必要以上に自分を責め、「やっぱり自分はダメなんだ」と変に納得させようとする傾向があります。
受け身になってしまう
恋に対して常に受け身で、自分からは決して告白できない女性も、劣等感が強い場合があります。 自分に対して自信がないので、「こんな自分が受け入れられるわけがない」という意識が働くのです。
付き合ってから相手の言うがままになってしまう女性もこの傾向があります。 逆に、受け入れてもらえるとわかったときには、愛情を試すような行動に出ることもあります。
ものすごくわがままを言ったり、相手を振り回したりして「それでも付き合ってもらえる価値がある自分なのかどうか」を確かめようとします。 根本的な劣等感を無くさない限り、この行動は止まることがありません。
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