あなたのまわりには何ごとにも流されず穏やかで、やさしい雰囲気の人はいるでしょうか? 大人しく静かな人でしょうか。 それとも冷静でしっかりと自分をもっている人でしょうか。
穏やかだと言ってもさまざまな穏やかさがあります。 でも穏やかな人と聞いて悪い印象を持つ人はいません。
むしろ、穏やかな人に憧れている。 穏やかな人になりたいけど、どうしてもうまくいかずに悩んでいるなんて人も多いと思います。
なぜ穏やかな人は好印象なのか、どうすれば穏やかになれるのかを詳しく見ていきましょう。 穏やかな自分を手に入れて、愛される人になりましょう。
穏やかさって何?
わたしたちは普段「穏やか」という言葉をよく使いますが、いざ「その意味を説明して」と言われると、漠然としたイメージだけで、その意味を具体的に説明するのは難しいですよね。 「穏やか」という言葉の意味や一般的に言われている穏やかさについて、一緒にみていきましょう。
一般的な「穏やか」のイメージとは
みなさんは穏やかと聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか?
ゆったりとして、なんとなく安心感のある気持ちのよいイメージを持つ人も多いでしょう。 安定していて、静かなイメージをする人もいるでしょう。 もしかしたら、なかには退屈なイメージを感じるかもしれません。
それぞれ思いうかべるイメージはさまざまだと思いますが、そのほとんどがポジティブなイメージのはず。 また色でいえば、落ち着いていて優しい色合いをイメージするでしょう。
穏やかという言葉の意味
穏やかという言葉は、静かで安らかで、極端ではなく落ち着いているなどの意味合いがあります。 みなさんのイメージそのものではないでしょうか。
「穏」という字の成り立ちについてですが、のぎへんは柔らかい稲をあらわすため、穏やかという言葉のもつ柔らかなイメージそのものです。
また心の中で静かに祈っている様子をあらわしている漢字でもあるため、強い思いがあったとしても取り乱すことなく、静かに自分の心のうちで対処するというところから「穏やか」という言葉が生まれたという説もあります。
穏やかと物柔らかの違いとは
穏やかな人は、おおらかでやさしく、物腰が柔らかな印象をあたえます。 ではそのような印象をあたえる人というのは、具体的にどのような人のことを言うのでしょうか? 「物腰が柔らかい」とは態度や言葉づかい、しぐさが柔らかく温かみがあることを意味します。
ここまで聞くと穏やかな人ということと、物腰が柔らかい人ということは同じことなのでは?と思う人もいるかもしれませんが、物腰が柔らかいというはその人の行動や言動を意味し、穏やかということはその人の精神の状態を意味します。
つまり穏やかな精神であれば、行動も精神状態も柔らかく穏やかになるということですね。
穏やかと大人しいは同じ?
大人しいという言葉には静かな人というイメージが強いのではないでしょうか? 「引っ込み思案であまり発言せず、じっとしている」というふうに、いい印象を持たない人もいるかもしれません。 今は「大人しい」は静かなイメージがありますが、もともとは大人のように、落ち着いていて成熟しているという意味です。
ちょっとのことで慌てたりせずに、ものごとの分別があるということですね。 そこから発展し、大人びているなどという言葉ができたという説もあります。 こうしてみると、穏やかな人が必ずしも心理的に成熟しているとは言いきれないかもしれませんが、ものごとに対して冷静に判断できるという点は、穏やかな人にも共通している部分ですね。
穏やかという言葉と同じイメージの言葉
ここまで穏やかという言葉についてご紹介してきましたが、だいたいはみなさんが思うイメージどおりではなかったでしょうか?
ほかにも穏やかと似たイメージを持つ言葉はあります。 たとえば、優しい、落ち着いている、冷静など。天気などに対しても、穏やかな天気、穏やかな気候などと表現しますよね。 いつも安定していて、乱れることのないゆるやかなイメージです。
「穏やか」という言葉は色でいえば暖色系で、包み込んでくれるような温かい気持ちになります。 物理的にも精神的にも安定しているようなイメージをもつ言葉には「穏やかである」という印象も含まれているでしょう。
穏やかな人の心理や特徴とは
穏やかな人とはどのような人なのでしょうか? みなさんも穏やかな人に対して、表面上のイメージはあると思います。
では内面はどうでしょうか。 なぜ、いつも冷静でいれるのか、優しい態度でいられるのか。 穏やかな人は焦って行動をしたり、軽はずみな発言をしたりすることには意味がないことを知っています。 また周りの人と丁寧に接することの大切さも知っています。
まずは穏やかな人について詳しく知ることで、あなたもきっと穏やかな人に近づけるでしょう。
不満を口にださない
仕事やプライベートでいつもイライラしていて愚痴ばかりの人は、穏やかとは言えませんね。 あなたの周りにいる穏やかな人を思い出してください。 きっと不満や愚痴をあまり言わないのではないでしょうか?
それは、嫌なことがあったときにも、周りを冷静に見渡して、そうなった経緯や事情までしっかり考えることができるからでしょう。
また、そんな人はところかまわず不満を口に出した先に、いい結果がないことを知っています。 とは言っても、愚痴や不満を全く言わなければいいわけでもありません。
きちんと場所や相手をわきまえて、しっかりと自分の意見として発言するといいでしょう。
ありのままの自分を受け入れている
穏やかな人は、ありのままの現状に納得し、自分やまわりの環境を受けいれることができます。 無理な目標を作って、それで自分を苦しめることや、それにまわりを巻き込んでしまうことはありません。 なぜなら、彼らは自分のことをよく理解しており、自分の限界や性格をしっかりと考えながら行動することができるからです。
たとえ、何かコンプレックスがあったとしても、それについてひどく落ち込んだりすることはありません。むしろ、それすらも受けいれてどうしていけばいいのかを冷静に考えることができるのです。 ですから、まわりの意見に流されず、ひとつひとつをしっかり自分自身と相談しながら前に進むことの大切さを知っているのです。
相手を思いやることができる
自分を受けいれることができる人は、同じように相手を受けいれることができます。 「自分の生きかたに口を出されたくないから、相手にも口出しをしない」という考えかたの人もいるでしょうが、穏やかな人は人間の多様性についてよく理解している人が多いです。 ですから、自分とはちがう意見を主張されたとしても、それを自分に対しての攻撃ではなく、ひとつの意見として扱うことができます。
このことは仕事でもプライベートでも大変重要です。意見として捉えて冷静に話し合うことができますから、問題が起きても素早く解決することができるのです。それは相手にとってもありがたいことでしょう。
正直な人
穏やかな人は優しいというイメージがあり、相手を思いやることができるとご紹介しましたが、それは決して相手に流されるままになっている、ということではありません。 むしろ、穏やかな人こそとても強い芯をもっています。
なので、みんなにいい顔をして、自分が有利な立場になろうなどと計算して人付き合いをする、ということもありません。 いつも、自分にもまわりにも、正直で自然体でいるのか穏やかなひとが穏やかである秘訣です。
打算的な考えがいつか自分を苦しめるということを知っていて、それがいかに無駄なことかも、彼らはよく理解しています。 嬉しかったり悲しかったりしたら、それを正直に表現します。 まわりにいる人たちは、そんな彼らの正直さに「この人は信用ができる人だ」と感じます。人間関係もクリアになってくるため、正直であることは大切なことだと言えますね。
優しい
相手を思いやることを忘れず、自分に対しても満足している人は、誰にでも穏やかに優しく接することができます。 ただ優しいといっても、適当に都合のいい受け答えをしているわけではなく、きちんと相手のことを考えたうえでの優しさなので、ときには鋭く核心をつくような発言をすることもあります。しかし、穏やかな人はいつも冷静な目でものごとをしっかりと見ているので、彼らのアドバイスにはしっかり耳をかたむけるのが正解でしょう。
核心をつく発言と言っても、彼らは相手を思いやりながら言葉を選ぶことを知っています。ですから、安心してその助言を聞くことができます。
清潔感がある
身だしなみが整っている人は、自分の服装に気をつかう余裕があります。 またTPOに合わせた服装をきちんと考えることができるため、いつどこで誰と会ってもいい印象を相手に与えることができます。 そのような人は職場でもありがたい存在。きちんとした身なりの人は、誰に紹介しても信頼されます。
穏やかな人は精神的にも身体的にも健康的な生活をおくっている人が多く、そのため不衛生な恰好をしている人はほとんどいません。 心と体の健康はリンクしているので、どちらかがバランスを崩してしまっては穏やかに過ごす余裕もなくなってしまいます。
他人と競争することが苦手
これは一見、向上心がないのでは?と勘違いされてしまうこともあるかもしれませんが、基本的に穏やかな人は競争することが苦手です。 相手を押しのけてでも勝とうとすることを嫌い、逆に相手を思いやり手助けしてしまうことも。
そんな優しさを利用しようとする人もいますが、穏やかな人は芯がしっかりしています。 もし利用されたとしても、彼らなりの結果を出すことができるでしょう。 周りの評価にとらわれず、常に自分と向き合っていれば問題はないと、彼らは考えているのです。
さらに、焦って失敗したり、周りが見えなくなったりすることも少ないため、しっかりと自分のペースを保つことが上手です
心のゆとり時間を作るのが上手
穏やかな人は、自分のペースを保つのが上手であるとご紹介しましたが、時間の使いかたも上手です。 どんなに忙しくても自分のメンタルを整理して見つめ直す時間を確保するため、心にも余裕があります。
なので、些細なことで怒ったり、焦ったりしまうことが少なくて済むのです。 また、心に余裕があるため、「相手にも事情がある」と、何かを待つことに対しても相手を思いやることができます。
気持ちが何かに追われ、余裕がなくならないよう自分と向き合える時間をつくるのです。
人の話をよく聞く
心にゆとりがある人は相手を思いやることができるため、相手のはなしに耳をかたむけることができます。 そもそも穏やかな人は相手をありのままを受けいれることができるため、この人の話は聞いても自分には役に立たないから無駄だなど、打算的な考えは持ちません。
さらに相手を知ろうとする努力ができるので、相手の話を真剣に聞こうとします。 そのような姿勢は相手にもとても好印象ですよね。
また話をよく聞くことは、その相手との今後の付き合いかたにもいい影響をおよぼします。誰かと会話をするときはしっかりとはなしを聞き、相手を知るための努力する彼らの態度を参考にしてみましょう。
相手を否定しない
穏やかな人は相手の話に耳をかたむけることができるとご紹介しましたが、たとえば会話の中で同意できないことがあったときに、穏やかな人はどのような反応をしめすのでしょうか? 穏やかな人は、それはちがうよと頭ごなしに否定せずに、まずは相手のはなしを聞き、そのあとに自分の意見もしっかりと主張することでしょう。
相手の意見も尊重したうえで、自分の意見を述べる。お互いに意見がちがったとしても、トラブルにならず冷静に意見交換することができるのも、穏やかな人の特徴です。
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