アセクシャルの特徴
「自分はアセクシャルかも?」と感じる人にとっては、何かしら判断基準がほしいところ。 もし周りに打ち明けられずに悩んでいるようであれば、次の項目についてあてはまるかどうかをチェックしてみてください。
項目にあてはまる部分が多ければ、アセクシャルである可能性は高いといえるでしょう。
恋愛を「しなければいけないもの」と考えている
自然に「あの人の特別な存在になりたい。ほかの人に渡したくない」「あの人と手をつないだりキスをしたりしたい」「あの人のことを考えると夜も眠れない」などといった恋愛感情を持ったことがない人は、アセクシャルである可能性があります。
恋愛感情というものを周りの話やドラマのなかでは知っていて、「恋愛はしなければいけないものなのだろうな」「恋愛しないとおかしいと言われるのだろうな」としか思えない場合は、自分を無理に納得させようとしている証拠です。
ときめきを感じたことがない
先の項目にも通じることですが、恋愛独特のときめきやドキドキを感じたことがないのもアセクシャルである可能性のひとつです。
ときめきやドキドキといっても、アセクシャルの人は実際に体験したことがないので、どんなものか想像がつかないとかもしれません。
アセクシャルでも交際に発展する場合はありますが、この場合は相手から告白されて「付き合ったら好きになれるかも」と付き合うケースが多いです。 もしくは、もともと友情関係を育んできた人と「この感情は恋愛だろうか?」とわからないまま付き合う場合もあります。
性欲が湧かない
恋愛のドキドキがわからないのと同様に、性的欲求の「ムラムラ」も感じたことがなければ、アセクシャルである可能性は高まるでしょう。 人としての情はあるため、相手に対して愛情を感じることがあっても、性的な関係を結びたいという気持ちがわかないのです。
ただし、肉体関係が必ずしも持てないということではなく、機能はするのでセックスを行うことはできます。 自分から積極的にそういう関係を持とうと思えないのが、アセクシャルです。
アセクシャルではないデミセクシャルの特徴
アセクシャルではなく、デミセクシャルというセクシャリティもあります。 これは、アセクシャルと同様、基本的には恋愛感情も抱きにくく性的欲求も持ちにくいという性質です。
しかし本当に深く関係を築いたごく限られた人であれば、恋愛感情や性的欲求を持つことができるセクシャリティのことです。
これもアセクシャルと同様、厳密にいうとアセクシャルとは違い性的欲求が湧くという定義ですが、性的欲求だけでなく恋愛感情が湧くのが遅い人についてもデミセクシャルと呼ぶことが日本語圏では一般的です。
親友を好きになる
長年親友だと思っていた人に対して、恋愛感情や性的欲求を抱くことがあるのが、デミセクシャルの特徴のひとつです。 アセクシャルでは、親友相手であってもドキドキしたり、ムラムラしたりすることはありません。
デミセクシャルの人が好きになる対象は、本当に深く精神的につながった相手であるため、ひとめぼれも基本的にはありません。
深い信頼関係を築いた人にだけそういった恋愛感情を持つことができ、また性的欲求も持つことができます。 精神的なつながりを大切にするため、恋愛感情や性的欲求の対象は異性とは限らず、同性の場合もあるでしょう。
じっくり時間をかけると好きになれる
最初は興味がない相手から告白されて「とりあえず付き合ってみたら、あとから好きになるかも」ということが可能なのは、デミセクシャルだけです。
アセクシャルの場合は、愛情や友情は深まることはあっても、長く付き合うことで恋愛感情や性的欲求を持つことはありません。 時間をかけて相手を知るごとに、ゆっくりとそれらの感情や欲求が湧いてくる経験があるようなら、アセクシャルでなくデミセクシャルだといえるでしょう。
ただし、アセクシャルやデミセクシャルの人自身は、日ごと深まる愛情が恋愛感情なのかどうかは自分では判別しにくいでしょう。 そのため、自分のセクシャリティに確信を持つまでにはやはり時間がかかります。
特別な相手には性欲を感じる
精神的に深いつながりをもつ相手に対しては性的欲求が湧くのも、デミセクシャルの特徴です。 アセクシャルはどんなに心を許した相手でも、性的欲求が湧くことはありません。
性的欲求が湧くまでにはハードルが高いといえるため、そこまではアセクシャルかどうかが判断しにくい部分ではありますが、明確な違いとなることは間違いありません。
タイミングとしては、相手への深い信頼や強い絆を感じる「何らかの出来事」があった時にはじめて、恋愛感情や性的な欲求を感じることが多いようです。
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