良い人だとわかっていても信用できない、助けてほしくても他人を信用できなくて1人で悩んでしまうなど、人を信用できなくて辛いと悩む人は少なくありません。 人間関係の構築は信用が大切なのですが、どうしても疑ってしまうのです。
なぜ、優しくされても疑ってしまうのでしょうか。 人を信用できない人の特徴や原因をお伝えいたします。 また、信用できるように克服できる方法もお伝えしますので、今まさに人を信用できなくて悩んでいる人は参考にしてみてください。
人を信用できない人の性格と特徴
人を信用できない人も、本当は他人を信用できればどれだけ楽かと感じていることがほとんどです。 ですが、過去に抱えたトラウマや、自分が経験してきた人間関係が影響して心を許すことができません。
人を信用できない人にはある程度共通の性格があります。 どんな性格の人が人を信用できないようになるのか、その性格と特徴を詳しくみていきましょう。
心配性で何でも確認したい
人を信用できない人は自分の目で確認しないと信用できない癖があります。 ですので、他人に何か頼むにも信用できず、ずっと心配したままです。 戸締りや提出資料など、何度も何度も時間をかけて確認しないと気が済みません。
指示を出す場合も事細かに指示をします。たとえば仕事上で人を信用できない人が品出しの指示を出すとしましょう。 すると、右から左まで何をどう出して角度まで指定する指示の仕方をするのです。 人を信用できない人は自分と同じやり方でないと気が済まない特徴があります。 そこでまた自分のやり方でなければ人間不信を深めていくのです。
プライドが高い
常に自分と他人の距離を取っているのは、自分と他人は違うレベルであると感じているからです。 無意識のうちに人を優劣でレベル分けし、自分よりも下のレベルだと感じた人には信用しないようになっています。 他人がいうことを信用できないのは、自分の方が判断力に優れているからと優劣をつけているのです。 そのため「自分よりも下の人がちゃんとできるわけがない」と人を信用できません。
誰よりも上に立っていたいというプライドから人を信用しない「意地」をはっています。 プライドの高さは自分を良く見せる虚栄心に他ならないのです。 他人に素の自分を見せることもできませんが、他人を受け入れることもできません。
不安で仕方がない
人を信用できないのは「いつか自分から離れていくだろう」と感じているからです。 信用をした後に自分から離れていってしまわれては、自分の心が傷つきます。 その傷を避けるために人を信用できないのです。
「いつかは離れていく」というのは自分に自信がないからで「こんな自分についてくる人はいない」と悲観的になっています。 過去に信じていた人が離れていった経験が人を信用できないようにし、全てに対して悲観的になるのです。 経験した「人が離れていく寂しさ」を再度経験しても心にダメージがないように、はじめから人に対して期待しない性格になります。
考えすぎる
物事を考えすぎる人は人を信用できない特徴があります。 他人が言った誉め言葉を素直に受け取ることができず「何か裏の意味があるのではないか」「見返りを求めているのではないか」など何かしら裏の意味を考えるのです。
どれだけ他人が良いと言っても、自分で納得する理由がないと信用しません。 それは対象が物であっても人であっても同じことです。 人が何を言ってきても初めから「嘘」を基準にして話を聞いていますので疑い続けます。
信用して良いのかどうかずっと考えてしまうため、信じてはいけない理由を探し続け、信用するまでに長時間を要するのです。
親しい人には干渉しすぎる
人を信用できない人が1度心を開くと、今度は干渉しすぎるほど親しくします。 他人に干渉する人が気にするのは自分よりも他人です。 他人の目を気にしたり、他人の評価を気にしたりと常に矢印は他人にあります。
信用しないと決めた人に対しては徹底的に興味を失くしますが、信用すると決めた人に対しての興味は人一倍あるのです。 自分の必要性を確信するには他人をとおす必要があるので、信用した人には異常に干渉します。 プライベートにアドバイスしたり、転職を勧めたりと「あなたに関係ない!」と言いたくなるようなことまで口を出さずにいられないのです。
人間関係で逃げぐせがある
人間関係はときに面倒くさいことがあります。 うわべの付き合いでなく、親友となろうものならお互いに意見が合わないことも乗り越えて互いに受け入れ合わなければなりません。 人を信用できない人はこのプロセスが面倒に感じ逃げてしまいます。
多くの人は面倒なことでも乗り越えた先の自己成長のために頑張るのですが、人を信用できない人は少しでも自分の気持ちが乗らないと全くやる気がでません。 人間関係では少しの意見の相違で「この人はダメな人」と決めつけてシャットアウトしてしまうのです。
お互いを理解するにはコミュニケーションが大切ですが、人を信用できない人は会話すら拒否してしまい、理解し合える機会を逃します。
自分のことを話さない
他人のことを信用しないので、他人もどうせ自分を信用していないだろうと疑っています。 そのため、大切な自分の情報は話すなんて怖くてできないのです。 なぜそんなにも自分のことを話さないかというと、やはり他人の目に対する恐怖心からの自衛と考えることができます。
「同じことは良いこと」と教育された日本人の多くは自己主張ができません。 他人と違った意見は言うべきではない、と考えてしまうからです。 自分が人を決めつけて物を見るので、相手も同じように決めつけるだろうと怖く感じます。 人を信用できないので、本音で語ることができないのです。
自虐的
人を信用できない人は、いつか自分を悪く言われるのではないか、と怖がっています。 基本的に自分に自信がないため、相手に期待をしてほしくありません。 他人に自分の無力さを知られて恥ずかしくなるくらいなら、先に自分の評価を下げておこう、と自虐的になります。
周囲の目を気にして、周囲と自分を比較してしまうため自分の非力・無力を強く感じてしまいるのです。 自分の才能や容姿を信用できないので、人も同じように感じているに違いない、と自己完結してしまいます。 誰もマイナスなイメージで見ていなくても「どうせ自分なんて誰も評価してくれない」と閉じこもるのです。
自分中心
健全な人間関係を構築できる人は、人間は多種多様であることを理解しています。 さまざまな考えがあり、意見も性格も違って当たり前なことを知っているのです。 ところが、人を信用できない人は「他人も自分と同じ考え方をするはず」と決めつけます。
自分中心の考え方をして人を信用できないので、相手もどうせ同じだろうと考えるのです。 自分が基準ですので、困ったことがあったら「逃げるに違いない」と考えてしまいます。 なぜなら自分は逃げるからです。 もしも誰かを頼ったとしても、相手は逃げるだろう、と疑うと信じて頼ることができません。
人に対して興味自体が薄い
対人関係で深い関係性を築く必要がないと考えています。 人を信用できないのではなく、人を信用「しない」のです。 自分に興味を持たれることも苦手ですので、そもそも他人に興味を持つことを放棄します。
人に対して興味がない人はネガティブな人ばかりではありません。 自分に芯があり、狭く深い付き合いをしたい人は他人に興味を持ちませんが人を信用できないとは違います。 人を信用できなくて他人に興味がない人は、意図的に興味を持たないようにしているのです。 他人と接触しないで済めば、人間関係に責任が生まれませんので、興味を持たないことが楽だと考えます。
人を信用できない原因
対等な対人関係を築くことができない人を信用できない人は、実社会においてなにかと自分の殻に閉じこもってしまいます。 基本的に人を信用できない人はネガティブですので、物事に全てに対して悲観的になっているのも特徴です。
ではなぜ、人に対して、自分に対してそんな悲観的になってしまったのか考えらえる原因を考えてみましょう。
家族の関係がよくない
人間性の構築には育った環境や養育者との関係性が深い意味合いを持ちます。 幼少期から否定的な発言を重ねられてきたり、厳しすぎるほどのしつけをされたりすると、自尊心が育ちにくくなるのです。 とくに兄弟姉妹と比べられ、強い劣等感を持ってしまうと「自分はできない」と決めつけてしまいます。
できない自分を受け入れることはできず、結果的に自己肯定感の低い大人になってしまうのです。 自分自身を受け入れられないので、他人のことも受け入れることが難しくなります。 人を信用できないのは自分への信頼の無さが根本となっているのです。
過去の人間関係でトラウマがある
人を信用できない人の多くは過去に人間関係でトラウマを抱えています。 信じていた親友や恋人に裏切られて深く傷つくと、なかなか傷は癒えません。 人を深く信用していればしていたほど、受ける傷は深いのです。 また、身近な人が常に嘘をついていたとなると、もう何を信用して良いのかもわからなくなります。
トラウマレベルの経験をもう1度したいなんて人はいないはずです。 人を信用できないのは自分を守るためで、人を傷つけたい気持ちではありません。 人を信用できれば気持ちが楽になることもわかっているので、人を信用できない人は心の葛藤が続きます。
いじめられたことがある
仲間と信じていた人たちからいじめられたら人間不信が深く根付いてしまいます。 自分は決して非のあることをしていないのに、理不尽な理由からいじめられ疎外されたらどのように感じるでしょうか。 いじめに屈しない人もいますが、多くの人がいじめられると悩み苦しみます。
いじめが幼少期にあったのであれば、自分は仲間に入ることができない、人に嫌われる人間性である、と自己嫌悪になってしまい、その決めつけのまま大人になってしまうのです。 どこにも属すことができない状態が続くと、人は自然と心を閉ざしてしまいます。 1度閉ざした心を開くのはとても怖く簡単ではありません。
仕事での失敗やストレス
社会人になってから人を信用できない性格になってしまった場合、職場での人間関係が原因となることがあります。 ストレスを抱えたまま同じ環境で働いているのは想像を絶するストレスです。 心身にストレスの影響が出ると仕事のパフォーマンスも向上せず評価が下がることも否めません。
あまりに自分だけに仕事を振り分けられたり、上司の好き嫌いだけで人事が決定したり、あるいは全く自分に非がないのに先輩や上司の失敗を自分のせいにされたりと、人間の「黒い部分」が性格を変えてしまうのです。 あらゆるハラスメントは人を信用できない性格にしてしまいます。
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