自分にどんな浮き足立つようなことがあっても、横柄にならずに謙虚にふるまえる人を見ると、素敵だなと感じませんか。
例えば、それは嬉しい出来事のときだけでなく、上司から叱られてミスをしてしまったときなど、自分にとってネガティブなケースでも、謙虚な姿勢は大事になってきます。
自分の実力を過信することなく、やるべきことを淡々とこなしていく姿は、簡単なようでなかなか難しいもの。 この記事では、そんな「謙虚」の意味や特徴についてご紹介していきます。
謙虚の意味とは?
謙虚の意味について、ご存知でしょうか? 改めて謙虚の意味は何?と言われると、日常的に当たり前のように使っている言葉のため、なかなか的確な答えを導ける人は少ないかもしれません。
どんな人が謙虚なのか?どんな人が信頼されるのか?の前に、普段謙虚にふるまっている人もそうでない人も、謙虚のもつ意味についておさらいしていきましょう。
謙虚の言葉の意味
謙虚の言葉の意味は「態度が控えめで、相手の意見を素直に受け入れ、決しておごったり出しゃばったりしない」です。 謙虚な人は、態度が控えめなのに加えて、相手や周囲の意見をないがしろにすることがありません。
これは、いろいろな考えの人と関わることにおいて、とても大切なことです。 もし、あなたが上司で、部下がミスをしたとします。 部下が自分のミスを認めず、あなた(上司)の注意を聞かなかったとしたらどうでしょう。
その部下は、今後成長するだろうかと心配になりませんか? つまり、謙虚であることは、周囲の人間関係を大事にしている証でもあります。
対義語
謙虚の言葉の対義語は「傲慢」。 その意味は、「自分自身のみが正しいと思い上がり、他人の意見や人格を否定、攻撃する」ことです。 ここまでで、すでに厄介な人であることがわかってきます。
傲慢な人と、謙虚な人の決定的な違いは、「自分自身をどう捉えているか?」です。 謙虚な人は、自分自身を絶対的なものだとは考えていません。 しかし、傲慢な人は、自分自身を絶対的に正しいと思っています。
「自信」は少なからず必要ですが、行き過ぎた自信は他人を否定することにつながります。 そうならないように、気を付けていく事が大切です。
類語
謙虚の類語は、「つつましやか」「柔和」「控えめ」です。 こういった友達や上司とであれば、かなり人間関係が良好になっていくことは想像できます。
逆に自分の上司が傲慢な人間だと、絶対的に自分が正しいと考えているため、実際にはどんなに間違っていたとしても考えを改めることはありません。 そんな人の指示を聞いて毎日過ごすのは、大きなストレスになってしまうでしょう。
一方で、謙虚な上司だった場合、部下の意見にも耳を傾けます。 自分だけで世界は回っているわけではないからこそ、他人のことに耳を傾ける謙虚さが大切です。
英語
謙虚を表す英語はさまざまありますが、その一つに「humble」(ハンブル)があります。 人格や態度を表す単語の一つで、例文は「She is humble.」(彼女は謙虚だ。)など。
humbleの他にも複数の言い回しがありますが、言い方が変わったとしても、人をけなすような言葉にはならないことは確かです。
むしろ、外国語の方が他人を称賛するような例文が多くみられるぐらいです。 その多くは、何かに失敗した後の態度や、自分の社会的地位や立場が上がったことに対する態度を表現するものが多いです。
小説「謙虚、堅実をモットーに生きております!」
知っておられる方もいるのではないでしょうか。 小説「謙虚、堅実をモットーに生きております!」は、愛読していた少女漫画の悪役お嬢さまになって、没落後の人生を見据えて謙虚に生きるお話。
主人公(悪役お嬢さま)はヒロイン達の仲を引き裂く役割ですが、物語の最後でヒーローの手によって家ごと追放されてしまいます。 そういった結末を回避すべく、主人公は貯金に勉強、存在は控えめにと奔走。
謙虚に生きることを推奨するビジネス書はたくさんありますが、コミカルに「謙虚とは何か?」を伝える本は意外と少ないかもしれません。 肩の力を抜いて「謙虚な姿勢」について学びたいという人は、この小説を手に取ってみるのもいいかもしれませんね!
謙虚な人の特徴
謙虚な人の特徴を、いくつ思い浮かべることができますか? 前の項目では「謙虚」という言葉をおさらいしていきましたが、では実際に謙虚な人はどんな人なのでしょうか?
もし、周りに謙虚だなと思えるような人がいたら、その人がどんな人なのかを想像し、自分自身謙虚に振る舞えているかどうかを確認しながら、次の項目を読み進めてみてください!
「ありがとう」が言える
謙虚な人は素直にお礼を言うことができます。 当たり前のことのように感じるかもしれませんが、なかなかできていない人も多いのではないでしょうか。 基本的に謙虚な人は「してもらった」ことが、ずっと頭に残っています。
そして、そのことに対して素直にお礼を伝えることができます。 態度を小さくすることはすぐにできることかもしれませんが、「してもらったことに素直にお礼をいう」ことは、毎回意識していないと抜け落ちてしまいがち。
過度にへりくだるということではなく、「お互いが感謝を伝えてくれる人」であればとてもいい関係が築けますよね。
人の気持ちを考えている
謙虚な人は自分の気持ちよりも他人の気持ちがどうかを考えます。 「自分さえ良ければ」「自分の力が誇示できれば」ということがほとんどありません。
謙虚な人の心の中には、いつも周りの人への気配りや思いやりがあります。 自分自身の出世欲や競争心よりも、他人にとって状況や結果が良くなるかが重要です。
このように自分本位ではなく周囲の人に奉仕する人は、場合によっては損な役を引き受けることもありますが、周りの人からの評価はとても高いでしょう。 そのような行いは自分がピンチになったときや、助けを必要としているときに必ず力となって返ってきます。
謝罪ができる
謙虚な人は、きちんと謝罪することができます。 仕方がないから謝るのではなく、「どのような立場であっても謙虚に謝ることができるかどうか」です。
会社内や仕事の延長線上で、謝罪をしなければいけないケースはよくあるかと思います。
しかし、友人や家族、恋人など相手の立場や関係性によっては横柄にふるまう人はいませんか? 謙虚な人は、他人に対しての思いやりの気持ちをいつも忘れません。
自分が間違ったことをしていると分かれば、相手との関係などに関わらず、きちんと謝ることができます。 謙虚な人は、自分の身の回りの人をとても大事にしますので、周囲の人をないがしろにすることはありません。
相手を受け入れる
謙虚な人は相手を尊重し、あるがままを受け入れることができます。 その特徴として、謙虚な人は聞き上手であることが多いです。 自分の「話したい気持ち」は一旦横に置いて、相手の話を聞く余裕を持っています。
そういった人は、周りからの信用も得やすく、相談されることも多いはず。 また、謙虚な人は自分と相手の意見が食い違っても、その全てを否定することはありません。
仕事などで、どうしても自分の意見を主張しないといけない場合でも、謙虚な人は相手の立場に立ってものごとを考えることを念頭においたうえで、話を進めることができるでしょう。
自分に自信がある
謙虚な人ほど自分の評価が高く、周りからの評価に対して正しく対応します。 「謙虚」という言葉から思い浮かびやすい別の意味として、「卑屈」があります。
ここで謙虚と卑屈は全く違うものであることを頭に入れておきましょう。 卑屈とは、自分を必要以上に下に見せることであり、謙虚とは客観的に物事を見るために一歩引く態度のこと。
元々、自分に対してポジティブな感情を持っているけれども、自分を控えめに見せることを謙虚といい、自分自身の価値を下げてへりくだることではありません。
「謙虚」と「卑屈」は、他人からほめられたときなどで、大きく違いがあらわれます。 周囲に謙虚な人と卑屈な人がいたら、その違いをぜひ一度観察してみてください。
反省し改善する
謙虚な人は常に自分を見直し、より良くする意識があります。 謙虚な人でもときには失敗したり、わがままな態度をとってしまったりすることもあるでしょう。
そんな場合でも、謙虚な人は必ず自分を見つめ直して反省しています。 そして、自分を見直すと同時に、今の自分がより良い人間になるよう努力をおこたりません。
また、決して自分本位の「より良い」ではなく、他の人とより協力していくにはと考えます。 このように謙虚な人は、特徴として自分を見つめ直す時間が多いことがあげられます。 自分自身の非を素直に認め、次のチャンスに活かすために最大限頑張ることのできる人は謙虚な人と言えるでしょう。
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