「静かで大人しく、あまり人と積極的に関わろうとしない。ひとりでいるのが好き」など、内向的と聞いて思い浮かべるのはそんなイメージですよね。 あまりいい意味で使われる機会が少ないですが、あなたは本当に内向的という意味について、きちんと理解していますか? 「静かで引っ込み思案」といういうことが、内向的というわけではありません。
逆に、内向的であることが長所になることだってあります。 内向的ということについて、これから色々とお話していくので、これを読み終わった頃には、内向的な人の魅力に気づくでしょう。
内向的の意味とは
内向とは、内に向かうと書きます。 なんとなく暗いイメージがあり、人とのコミュニケーションが苦手で、内気な感じがしますよね。 事実、普段の生活のなかで、いい意味として「内向的」という言葉を使うことは少ないです。
では実際に内向的とは悪いことなのでしょうか。 一般的な印象から専門的な側面まで、内向的ということについてご紹介します。
心理学用語として使われる
内向的とは心理学用語として使われたのがはじまりです。 みなさんユングという心理学者を知っていますか? 名前だけなら聞いたことがある人も多いでしょう。
彼によって、内向的の定義が一般に定着しました。 ユングは、内向的とは「ものごとに対し自分が抱いた感情について、どうしてそう思うのか、なぜそうなったのかあれこれ考えること」と話しています。
逆に外交的とは、「外部のものごとに対し、興味が惹かれること」と説明しています。 いまではその人のタイプや特徴として内向的、外交的という言葉が使われていますが、もとはしっかりとした心理学の中の言葉だったのです。
控えめな性格のこと
内向的とは、一般的に控えめな性格な人が多いとされています。 それはひとりを好むことや、ああでもないこうでもないと自分のなかで思いをめぐらせることが好きなこと、外部との関わりを積極的に持たないところからいわれています。
ここで重要なのが、控えめというのは「控えているだけできらいではない」ということです。
ものごとに対し毎回立ち止まって、それについていろいろと自分の考えや、感情を分析し始めるので勘違いされがちですが、控えめだからといって人との関わりを避けているわけではありません。
内向的な人はひとつのものごとに割く時間が多いため、外部からの多くの情報を一度に受け入れるのは負担が大きくなり、それを避ける方法として控えめな性格になるのです。
内向的と人見知りの違い
よく同じような意味としてつかわれがちですが、内向的と人見知りとはまったく別のものです。 小さな子供が初めて会う人に対し、恥ずかしがったり警戒したりする姿を人見知りと表現しますよね。
本来人見知りとは、全く知らない相手に対して、嫌悪感や緊張で、うまくコミュニケーションをとることができない様子をいいます。
内向的な人はそのようなことはなく、普段と変わることなくコミュニケーションをとることができます。
初対面の人に対し、恐怖や不安を覚えることもありません。 内向的とは、自分の思考やものごとの考え方に興味がある人のことを指すので、決して人見知りというわけではないのです。
内向的な性格の人の特徴
内向的な人はどのような性格なのでしょうか? 本当に私たちがイメージするような人物なのか、それとも意外な一面があるのでしょうか。
内向的であることでデメリットもありますが、実はメリットな部分もたくさんあります。 内向的な人の実態を知ることで、その魅力や人間性に、あなたも興味を惹かれるようになるでしょう。
もしあなたが、自分は内向的でなにをしてもうまくいかないと悩んでいるのなら、そんないやな部分を強みに変えていきましょう。
生きづらい
内向的な人の中には生きづらさを感じている人も多くいます。 内向的な人は、外部から一度に多くの情報を受けとることがあまり得意ではありません。
なぜなら、ひとつひとつじっくりと考えていきたいと思っているため、同時にいくつもの情報が舞い込んでくると、それぞれの情報に対して大量のパワーを消費し、そのせわしなさに疲れを感じてしまうからです。
あなたが内向的だった場合、多くの情報から自分にとって重要なものだけに集中するよう意識してください。
また、相手が内向的な人だった場合は、相手のペースに合わせて、ゆっくりとコミュニケーションをとるとうまくいきます。
仕事が辛い
情報量が多ければ多いほどストレスを感じてしまうため、毎日多くの人と関わるような仕事をしている場合、日々の生活が息苦しく感じてしまうことがあります。
大人数での会話や、同時にいくつもの仕事をこなさなければならない状況だと、途端に思考がストップしてしまうことも。
ひとつずつだと100パーセントの力を発揮できるのに、それが複数になった場合、質が下がってしまうか、すべてに全力で取り組んでくたくたに疲れてしまうなんてこともあります。
マルチタスクが得意な人もいますが、内向的な人たちは苦手に感じることでしょう。 仕事は仕事と割り切って、ほどよく手を抜くコツをつかめるよう意識しましょう。
恋愛ができない
ものごとに対してゆっくりじっくり派の内向的な人は、恋愛においでもそのような特徴があります。
人を好きになるということは、相手を振り向かせるための努力をしたり、いつも相手のことを考えてしまったり、きらわれてはいないだろうかと心配したりと、毎日感情が揺れ動きます。とても体力を使いますよね。
そんな自分自身の情熱的な感情に疲れてしまい、もういいやとなってしまうことがあります。 このように自分に振り回されて疲れてしまった経験がある人も多いでしょう。
内向的な人の心は毎日忙しく、ちいさな出来事にも立ち止まってじっくり考えてしまう人にとって、恋愛をするということはとても大変なものなのです。
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