パートナーや気になっている人の言動や行動がなんかおかしいなと思ったことはありませんか? 接しているとなんだか子供っぽい人だな、と感じたことがある人も多いでしょう。
もしかしたら、その人は「ピーターパン症候群(シンドローム)」かもしれません。 今回は、そんなピーターパン症候群の人の症状や特徴を紹介します。 この記事を参考に、ピーターパン症候群の人と上手く付き合っていきましょう。
ピーターパン症候群(シンドローム)とは?
「ピーターパン症候群(シンドローム)」という言葉を聞いたことがありますか?
年齢的に、身体的にも大人になったのにもかかわらず、精神的に大人になりきれていない人っていますよね。 こういうパーソナリティーを持つ人のことを、「ピーターパン症候群(シンドローム)」と呼びます。
ピーターパンというのは、大人から子供まで親しまれている童話『ピーターパン』が由来。 ネバーランドという別世界で、いつまでも少年のままでいるピーターパンが主人公の話です。
大人になっても心が子供のままという人を指す、パーソナティー障害のひとつとして「ピーターパン症候群(シンドローム)」という言葉が生まれたようです。
ピーターパン症候群の特徴
ピーターパン症候群の人の特徴はどんなところにあるのでしょうか。 いくつか特徴となる行動や言動を紹介します。 自分自身や周囲の人にこれらの特徴が当てはまる人がいないか確認してみてください。
プライドが高く負けず嫌い
プライドが高く、普段から負けず嫌いでマウントをとってくるタイプ。
プライドの高さゆえに、自分の考えを曲げることができない。人のあらを探して些細なことを否定したり、揚げ足を取ってくる。相手が根負けして自分の言う通りにすると、自分が優位に立てた気分になり更に横柄になるため、周囲は距離を置きたくなってしまうタイプといえます。
仕事が続かない
頻繁に転職を繰り返している人が、あなたの周りにもいないでしょうか? 業務上の理由で出向する、など明確な理由があれば良いのですが、単に転職回数が多かったり、すぐ辞めてしまったりする人は要注意です。
・こうなりたいなどの目標を持つことができず、長期的に日々の業務に取り組むことができない。
・仕事をしていると起こる理不尽な事柄に耐えられず、嫌だからとすぐに辞めてしまう。
そんな人は、ピーターパン症候群の可能性があります。
諦めが早い
また、ピーターパン症候群の人は、ナルシストであったり、繊細で傷つきやすかったりする人が多いようです。
自尊心の高さから、何かするとしてもすぐに結果を求め、できそうにないとやめてしまう。 自分のメンタルを守るために、辛くなりそうな物事は避ける傾向が強いようです。出来ない理由をあれこれ並べて、すぐ諦めてしまったり、行動を起こせない人。こんな人も、ピーターパン症候群の可能性があります。
責任感がない・他責思考
ピーターパン症候群の人は、ストレスとなる行動を避ける傾向にあります。
明らかに自分の責任となるミスや間違いを犯したとしても、理性的に自分で問題を解決しようとするのではなく、感情的に責め立てて他人のせいにしたり、その時の状況のせいにしたりします。
そのため、見かねた周囲の人物がその人の尻拭いをしないといけなくなってしまう、ということもあるようです。
ピーターパン症候群の男女別の特徴
ピーターパン症候群は男女どちらに多いのでしょうか。 家庭内での生まれ順は影響する? ピーターパン症候群の人の特徴を男女別にみてみましょう。
男性の特徴
ピーターパン症候群の人は男性に多いともいわれています。 女性は「おませさん」と呼ばれたりするように、幼少期から比較的大人の考えをもっているからかもしれません。
ピーターパン症候群になる男性の特徴は、幼い頃は勉強も良くでき、利発で元気な子という印象をもたれていた人が発症してしまうケースが多いようです。
さらに、長男の男性に多くみられる傾向。 両親や親類からの期待が大きく、プライドが高くなってしまったり、ナルシストになってしまったりするのかもしれません。
女性の特徴
「ピーターパン症候群」という言葉は男性用に定義されている言葉です。 そのため、女性に対しては「プリンセスパン症候群」という言葉を用いられることがあるようです。
あなたの周りにいる女性が、周りの人と比べて子供っぽい考え方をするな、現実を見ないお姫さまのような女性だなと感じたことはありませんか? もし、そういう女性が周りにいる、そういう女性に出会ったことがあるという経験がある人は、その女性はもしかしたら「プリンセスパン症候群」なのかもしれませんよ。
ピーターパン症候群の原因
「ピーターパン症候群」になってしまった人の原因は、どんなことが考えられるのでしょうか。 原因の多くは、両親との関係、幼少期の家庭環境になどによることが多いようです。 では、原因となる家庭環境を詳しくチェックしていきましょう。
両親の仲が悪かった
ピーターパン症候群の可能性を感じている人の幼少期の話を聞いたことはありますか。 もし、「両親の仲が悪かった」「いつも両親の顔色を伺っていた」などという話が出てきたら要注意!
幼い頃に常に緊張感を感じる家庭環境に身を置いていたことで、愛情不足などからバランスの取れた人格形成がなされなかった可能性があります。 過去の家庭環境の影響で大人になってわき出た感情が、ピーターパン症候群となるのかもしれません。
過保護に育てられた
身近にいるピーターパン症候群の人に、子供っぽさと同時にマザコン・ファザコンという印象も抱いたことはありませんか。
幼少期に常に緊張感を感じるような家庭環境に身を置かれていたり、逆に過保護に育てられてもピーターパン症候群になる可能性を上げてしまうようです。
過保護に育てられることによってストレス耐性がつかなかったり、わがままになってしまったり、とピーターパン症候群を引き起こすきっかけとなるようです。
ピーターパン症候群のタイプ
ここまでは、「ピーターパン症候群」のタイプについて解説していきましたが、ピーターパンに出てくる他のキャラクターの名前をとった症候群があることをご存知でしょうか?
この後紹介する2つの症候群は、「ピーターパン症候群」の人と関わる時にやってしまいがちです。 ストレスなく接するためにも2つの症候群についても理解を深めましょう。
ウェンディ・タイプ
パートナーに尽くすことに生きがいを感じることはありませんか。 「尽くすこと、面倒を見ること」が愛情だと思い、パートナーに過剰に愛情を注いでいる人は要注意。 「ウェンディ症候群」とも呼ばれ、真面目で責任感の強い女性に多くみられます。
このタイプの人は、自分と正反対のピーターパン症候群の人に惹かれる傾向が強く、男性に尽くさなければと無理をしてしまうことも多いのだとか。
無理をして頑張ることで、ストレス状態が続くと精神疾患になってしまうこともあるようです。 病んでしまう前に、ウェンディ症候群からティンカーベル・タイプへ抜け出すようにしましょう。
ティンカーベル・タイプ
物事に対する責任は平等にあると考え、精神的に自立しているのがティンカーベル・タイプ。互いの意見を聞き合って、適切な結論を導き出すことができる人です。
ティンカーベル・タイプは、ウェンディ症候群から抜け出す方法にもなります。
考えの違いに無理に合わせることなく、共感できるところは共感するようにしましょう。 ただし、「相手が解決する問題であり、自分が解決するものではない」というスタンスを崩さないことが重要。相手の個性を理解し、自分の個性も大切にすることで自分らしく生活することができます。
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