多くのカップルを悩ませている問題、「セックスレス」。 非常にデリケートなだけに、どうしても周りには相談できず、当人同士でも話し合えていないことが多い問題です。
今回は、セックスレスの解消法を紹介します。 まずはセックスレスになる原因を探り、それぞれの対処法を解説します。
セックスレスとは
たとえ月に一度セックスしていても、「少ない」と感じる人もいれば、「多い」と感じる人もいます。 また、長くセックスをしていなくても、「不満がない」と感じる人もいます。
ここでは、一般にどのような状態をセックスレスというのか、セックスレスになるとどんなことが起こりうるのかを解説します。
セックスレスの定義
「セックスレス」は日本性科学会の定めるところによれば、「病気など特別な事情がないのに、1ヶ月以上性交渉がないカップル」の状態を指します。
ただし期間に関係なく、「カップルのうち、どちらかがセックスをしたいと望んでいるのに、長期間それができない状態」を「セックスレス」と呼ぶのが一般的です。なお、ここでいう性交渉には、挿入だけではなく、キスやペッティング、裸でのベッドインなども含まれています。
日本人はもともとセックスの頻度が少ない傾向にあり、2ヶ月~1年程度であれば、セックスレスと認識していない男女がいるのが現状です。
セックスレスが続くとどうなる?
セックスレスにはあらゆる問題がつきまといます。
単に性欲が処理できないという問題だけではなく、拒まれたほうの自尊心が傷ついてしまったり、その結果パートナーとの間に溝が生まれケンカが増えてしまったりすることもあります。あるいは、浮気の原因にもなりえます。
また、セックスレスは「セックスができない」という肉体的な側面だけでなく、向き合う姿勢が問題の核です。
お互いの認識がずれたままでいると、いくら話し合っても、セックスを求める側は、「パートナーに拒まれる苦しみ」を感じ、セックスを求められる側は、「パートナーに求められる苦しみ」を感じ続けます。
それは、お互いが不信感をもつきっかけになってしまうのです。
セックスレスの原因とは
ひとことでセックスレスといっても、そこに至るにはさまざまな原因があり、ひとことでは表現しきれません。
大切なのは、相手がどんな理由でセックスを遠ざけているかを正しく知ることです。 ここでは、男女がセックスレスになる代表的な原因を紹介します。
セックスが好きではない
そもそもセックスに対して良い印象を持っていない人は、当然ながらセックスに対して積極的になれません。
セックスの経験が浅く、セックスそのものを気持ちよくないと感じている場合もあれば、セックスという行為自体が苦手な人もいます。また、人によってはセックスに罪悪感を持っている場合もあります。
これは経験を重ねて解消される場合もあれば、生まれ持った性質である場合もあり、無理に改善しようとすると余計にセックスへの苦手意識が生まれてくる可能性もあります。
生活サイクルがあわない
同棲しているカップルにありがちなのが、お互いの生活サイクルが合わないことでしょう。
朝型と夜型の違いや、出張の多い少ないなど、活動時間帯にずれがあって、なかなかふたりで布団に入るタイミングがないとセックスレスになりやすくなります。いざ同じタイミングでベッドインしても、肉体的な疲労が強く、セックスに至らないというケースもあります
セックスそのものがしたくないわけではないので、タイミングを合わせる工夫さえできれば、セックスレス解消がしやすいカップルでもあります。
性欲がなくなった
男性の性欲がなくなってしまう場合にも、必然的にセックスレスとなるでしょう。 特に、疲れがたまっている場合だと、どうにもやる気が起きなくなってしまいます。
男性が性欲を発揮し、セックスに至るには、元気がないと難しいのです。女性は恋愛モードと仕事モードを並行させることができますが、男性は基本的にシングルタスクです。運動量というよりは、集中力と頭の切り替えが必要になります。
精神的疲労や肉体的疲労があると、まずはそちらを回復させたい思いから、どうしてもセックスは後回しになりがちです。
パートナーに興奮できない
同棲カップルの課題ともいえますが、いっしょに生活するようになると、パートナーに興奮しにくくなる傾向にあります。
これは、パートナーの存在が当たり前になり、それまでは非日常だった相手が日常に変わってしまったからでしょう。 つまり、目新しさがなくなってしまったからです。
これは、女性の魅力がなくなったとか、外見が衰えたということではありません。また、男性が女性のことを嫌いになったとか、愛情が薄れたというわけでもありません。お互いに愛情があるのであれば、日常の中に非日常を取り入れる工夫をすれば、セックスレスが解消する可能性があります。
自信がない
恋愛面でトラウマを抱える人の場合は、セックスに対して消極的になりがちです。 男性の例でいうと、セックスが下手だと言われた、男性器が小さいと言われたなどの経験を持つ人は、好きな女性相手であってもなかなか乗り気になれません。
また、男性は自分が強くあれる相手でないと、性欲が湧かない傾向にあります。
マウントがとれる相手や、自分を好きでいてくれるとわかる肯定的な相手であれば性欲が湧きますが、自分を下に見るような相手や敵対心を持っている相手にはその気になれません。こういったことが原因の場合は、自分とパートナーとの関係性やパワーバランスを見直す必要があるでしょう。
肉体的に難しい
男性の年齢が理由で、肉体的にセックスが難しくなることもあります。
ある程度の年齢を重ねると、男性は体力も集中力も低下しますし、勃起の持続力も低下します。人によって老いを感じる年齢はさまざまですが、早ければ30代後半からでも、十分に起こりえます。
本人がセックスに意欲的であるのならば、勃起薬を試すのも良いでしょう。現在は非常に手に入りやすい環境にありますが、基本的に病院に行き、正規の医薬品を買うのがおすすめです。
また、挿入と射精にこだわらなければ、老いを感じる状態であってもセックスは楽しめます。いちゃいちゃすることを楽しむ程度に行うことで、結果的に挿入に至ることもあるでしょう。
スキンシップが足りない
同棲カップルに起こりがちですが、いっしょにいることで家族のようになりすぎ、スキンシップがおろそかになってしまうことがあります。そうなると、いつの間にかお互いがなんとなく距離があるのが当たり前になってしまい、セックスに誘いにくい雰囲気になってしまいます。
可能であれば普段から、ボディタッチやハグ、キスなど、スキンシップを大切にする習慣をつけましょう。もしセックスレスの時期が長いようでも、スキンシップを取り戻すことで解消できる可能性があります。
「セックスしなくてもいい」くらいの感覚でお互いがプレッシャーなく触れ合ううちに、再びセックスをするようになるでしょう。
セックスへのプレッシャーが強い
セックスレスになるのが嫌で、男性にセックスを求めるがあまり、逆にそれが原因でセックスレスになってしまうことがあります。
よく結婚してから、子づくりのためにセックスが義務化しプレッシャーが強くなってしまったがために、男女としてのセックスはほぼしなくなってしまう夫婦がいます。これと同じことはカップルでも起こりえることです。
セックスは義務でするものではなく、したいからするものだということを、まずはお互いが認識することです。性欲は無理やり出させるものではないので、アプローチの仕方を間違えると、かえって溝が深くなってしまいます。
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