フリーターとは、若年層(15歳~34歳)で在学中ではなくパートやアルバイトで生活している人を指します。 総務省統計局が2020年2月に公開した、2019年実施の労働力調査(詳細集計)によると、日本のフリーター人口は138万人で最盛期の2003年(217万人)に比べると、だいぶ減っているように見えます。
これは、若年層の労働人口が減少しているからで、全体に占める割合は減っておらず、若年層の18人に1人はフリーターです。 フリーターの彼氏を持つ人、フリーター彼氏との結婚について考えている人は多いでしょう。
グローバル化やITの発達によって、結婚や仕事に対する考え方が大きく変化した現在では、かつてのように結婚して女性は家庭に入り、男性は一家の大黒柱として終身雇用で働き続けなければならないという固定観念に縛られている人は少なくなっています。
リモートワークが普及する中、女性が出産育児を経て仕事を続けやすい条件が、また一つ整いつつあります。 今の社会において、フリーター彼氏との結婚にはどういったメリットやデメリットがあるのか、様々な要因を元に考えてみましょう。
フリーター彼氏!結婚はあり?なし?
フリーターの彼氏との結婚について、多くの女性はどのように考えているのでしょうか。 女性の結婚観によっても、フリーター彼氏がありなしか、考え方は変わってくるようです。
フリーターの彼との結婚はなし
フリーターの彼氏との結婚はなしと明言する女性にその理由を聞いてみると、仕事がいつなくなるか分からないから、将来が不安だから、など経済的な理由が多いようです。 他にも、専業主婦になれない、親に反対される、フリーターのイメージが悪い、育児で自分の収入が途絶えたら食べていけないといった意見があります。
フリーターとの結婚はなしと答えた人は、現実的で伝統的な考え方をする人が多いようです。 専業主婦になりたい、周囲からの賛同と祝福を得て結婚したい、安定と安心の環境の中で出産し育児をしたいと考える人は、フリーターとの結婚はなしと結論づけるようです。
フリーターの彼との結婚はあり
もともと一生働きたいと考えている女性、子供を持つことに積極的ではない女性であればフリーターの彼氏でも大きな問題はありません。 むしろ、好都合な部分もあります。
終身雇用時代とは大きく異なり、現代では一流企業の正社員でもリストラに遭う確率は決して低いとは言えません。 フリーターだけが不安定とは言えないと考える女性も増えています。
結婚してはいけないフリーター彼氏の特徴
フリーターであるということは、結婚するパートナーとしてネガティブな要素がより多いという点は否めません。 不安定な要素を覆すような素晴らしい人柄を持つのか、より一層不安を募らせるような特徴があるのか、見極めが肝心です。
無責任
人は誰でも自分一人では生きていけません。 育ててくれた親、社会、友人、恋人と支え合い、助け合いながら生きています。
自分が当たり前のように享受している生活は、両親が養育費や学費を負担して条件を整えてくれたからこそ得られています。 介護が必要になった親の面倒を見るのは子の義務です。
自分が楽しければいい、誰かのために自己犠牲なんて絶対イヤ!といったタイプの男性と結婚すると、結婚生活で生じる負担を全て一人で担うことになります。
無計画
いざというときに困らないために、人生で起こりうる様々なハプニングに対応できるよう、プランを練ってそれに備えるのは、社会人として大人としてとても大切なことです。 調査によると、「明確な職業を思い描けなかった」ことをフリーターを選んだ理由として挙げた人は、全体の約25%です。
まだ若いのだから仕方が無い、と考える人もいるでしょう。 では、成人しても明確な職業を思い描けない場合は、どのタイミングで思い描くのでしょうか。 無計画にフリーターをしている彼氏では、生涯のパートナーとしては頼りないかもしれません。
苦労や我慢が苦手なタイプ
調査では、全体の24.8%の人が、「正社員で働くより楽だから」ということを理由にフリーターで働くことを選んでいます。 正社員で働くのは、精神的にも肉体的にもとても大変なことです。
会社は正社員として雇用した社員に対しては、長期的スパンで会社に貢献してもらうため、先行投資で研修や教育など人材育成を行います。 被雇用者も、会社の投資に応えるために、真剣に学び結果を残す必要があります。
そして正社員として働くことで何よりも難しいのは、職場において全方位で良好な人間関係を構築しなければならないことです。 上司や先輩はもちろん、同僚や後輩、サプライヤーや顧客とも長期的なお付き合いができるよう、信頼関係を築く必要があります。 社会人になった最初の段階で、より楽なフリーターを選択した人は、忍耐や我慢を美徳とは考えないタイプの人かもしれません。
夢見る少年タイプ
俺はいつかビッグになってやる!少年は大志を抱いたほうが将来性はあるのかもしれません。 しかし、成人しても、三十路を超えても、夢だけで具体的な努力やプランが無い人に成功が掴めるのでしょうか。
調査によると、約16%の人が「芸能関係やフリーランスなど夢のため」にフリーターを選んでいます。 現時点での自分の実力を冷静に測り、ゴールとの差異を埋めるために効果的な努力を怠らない姿勢が彼氏には見られますか? 自分が夢を追うために、周囲から得たサポートに対して、それなりの態度を示していますか?
結婚を考えるのなら、彼氏が本当にビッグになれる人物なのか、ただの夢想家なのか見極めることが大切です。
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