「浮気は不倫より軽いから、しても大丈夫」なんてことを言っている人に出くわしたことはないでしょうか?
どちらもトラブルになる行為であることは間違いないので、軽いも重いもありませんし、当然ながらしないに越したことはありません。
しかし実際のところ、不倫と浮気の違いが気になりませんか?
今回は、あらゆる角度から不倫と浮気の違いを解説します。特に不倫をしたときに抱えるリスクや、どんな女性が不倫相手にされやすいのかなどを紹介します。
不倫と浮気の違いとは
不倫と浮気の違いはさまざまありますが、最も一般的な解釈は、婚姻関係があるかどうかです。さらに、肉体関係があるかどうかや、関係性が継続しているかなども不倫と浮気の違いと言われています。
婚姻関係があるかどうか
不倫も浮気も意味としてはほぼ同じですが、最も使い分けされるのは「婚姻関係があるかどうか」という点でしょう。シンプルにいうと、「結婚している状態での浮気」を「不倫」と呼びます。
一般的には、既婚者が配偶者以外の人と肉体関係がある場合は不倫と呼ばれ、独身者が恋人以外の人と肉体関係を持つ場合を浮気と呼びます。また、本人が独身であっても相手が既婚者の場合を不倫と呼ぶケースもあります。
そのため、片方が既婚者ならば不倫とし、お互いが独身であれば浮気と定義するのがスタンダードでしょう。
ワンナイトかどうか
関係に持続性があるかどうかで、不倫と浮気を使い分ける人もいます。
浮気の場合はいわゆる「ワンナイトラブ」の肉体関係、つまり一回限りや不定期の頻度など、単発の肉体関係を指すことが多くなります。
逆に不倫の場合は、一度では終わらずその後も継続的な関係が続いていくことを指すケースが多いようです。定期的に会い、数ヶ月〜半年以上の関係性を持っていると、不倫とみなされます。
たとえば浮気性の男性でも、毎回違う相手との関係を繰り返している場合は、不倫と表現されることはほとんどありません。
本気かどうか
不倫と浮気の違いとしては、本気度も関係しているという見方があります。いわゆる「気の迷い」や「魔がさした」状態を、浮気と表現することが多いようです。
逆に不倫の場合は、同じ相手と継続的に関係を続けるという関係上、浮気相手に愛情があり本気になっているととらえられます。その証拠に、数年にわたる不倫のことを「魔がさした」という人はいないでしょう。
また不倫相手のパートナーのことを「愛人」「彼氏・彼女」などと表現することがありますが、浮気相手にはこの表現は使いません。
肉体関係の有無
ひとつ明確な定義として、不倫をめぐる離婚裁判のときの争点になるポイントに肉体関係の有無があります。これは、不倫の定義が「不貞行為がある」つまり、肉体関係があることと定められているからです。
対して、浮気の定義は非常にあいまいです。他の異性とふたりで出かけるだけで浮気ととる人もいるほどです。また、心が動いただけのプラトニックな関係でも、浮気と表現されることもあります。
関係性が戻るかどうか
不倫あるいは浮気が終わったとき、配偶者との関係性が元に戻るかどうかを判断基準にすることもあります。
浮気の場合は、「結局は気の迷いだった」となり、配偶者との関係も修復できることが多いようです。しかし不倫の場合は本気度が高い分、不倫相手との関係が終わっても配偶者とは元に戻らないことが多いのです。
配偶者側も、不倫が発覚したときに許せないと感じてしまいやすく、最終的に離婚に至ることも多くなります。
日本語に見る定義
「浮気」は「心が浮わついて移りやすいこと」の意味です。つまり、「行為」よりも「気持ちの動き」が重視されます。気持ちが一瞬移っただけの状態を指し、男女関係に限らず使われる言葉です。
いっぽう、「不倫」の「倫」は「人の守るべき道」という意味です。そのため、「道徳的に許されない恋愛」の意味で不倫という言葉は使われます。道徳的に許されない行為であることから、重い罪を犯すこととイコールになっています。
不倫と浮気の罪の重さに違いはある?
既婚者が他の人との男女関係を持つ場合、いわゆる本気の不倫であっても、魔がさした浮気であっても、パートナーを傷つけることは変わりません。
しかし、不倫の方が浮気に比べると、一般的に重いと捉えられるようです。具体的には、どんな違いがあるのでしょうか。
不倫のほうが精神的にダメージを与えやすい
浮気は、性欲の解消や酔った勢いでのワンナイトラブなど、単発での気の迷いを指すことが多いといえます。
対して不倫は、愛情や執着が伴う継続的な関係を続けます。
不倫された側の配偶者としては、魔がさしただけの浮気より、明確な気持ちの動きがある不倫の方が精神的なダメージは大きくなってしまうことが多いようです。そのため、不倫が発覚したときには、不倫関係が続くかどうかは関係なく、婚姻関係がまず破綻してしまうことがよくあります。
不倫のほうがおおごとになりやすい
おおごとになりやすいのは、浮気よりも不倫です。
配偶者が精神的な苦痛を感じてしまうことで、婚姻関係を継続することができず、離婚問題に発展しやすいのです。
また、そもそも夫婦間に溝ができていたからこそ不倫に走っていたという側面もあるため、婚姻関係を継続させるよりもリセットすることを選ぶことも多いようです。
その点、浮気の場合は「出来心」という側面が強いため、そこまでおおごとにはなりにくいといえます。
不倫と浮気ではバレたときに違いが出る
不倫も浮気も、バレたときは配偶者との信頼関係にヒビが入ってしまうのは当然のことです。また、それなりに大変なトラブルに発展してしまいます。
しかしバレた後のことについては、不倫と浮気ではトラブルの程度に違いがあります。
結婚して不倫すると法的に不利
独身者同士の浮気については、法律的なしばりがないため、たとえどんなにふたりの間でこじれたとしても法律的に罰せられることはありません。
その点、不倫は法的な制裁と直結します。これは、不倫そのものについては罰せられないのですが、民法上の「義務」に触れると考えられているためです。
民法では不貞行為、つまり配偶者以外の人との肉体関係が離婚の原因になるとしていることや、重婚を禁止していることなどから、夫婦には法律的な貞操義務があるのです。
ダブル不倫の場合は慰謝料が二重になるリスクも
不倫をすると法的に罰せられ、慰謝料の請求がともなうこともあります。その際、お互いに配偶者を持っている男女の不倫、つまりダブル不倫の場合は、最悪の場合慰謝料が二重になるというリスクがあります。
これは相手方の配偶者からの慰謝料請求と、自分の配偶者からの慰謝料請求ということです。不倫関係を清算したのちに人生の再出発をしようとしても、経済的な損失が大きく、苦労してしまう人も多いようです。
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