お見合い結婚ってどんなイメージがありますか? 昔っぽい、堅苦しい、断れない、など、恋愛結婚が主流の現代では何となくネガティブなイメージでとらえられがち。
それに、周囲でお見合い結婚した人も少ないのでいろんな疑問がありますよね。 決められた相手と結婚なんて本当に好きになれるのか、断れなかったらどうしよう、など知りたいことはいっぱいのはず。
実はお見合い結婚は幸せになりやすいと言われています。 そこで、お見合い結婚にあるメリットやデメリットなど、さまざまな疑問を調査しました。
お見合い結婚と恋愛結婚、どちらがより幸せなの?
知らない人を紹介してもらって、結婚を前提に付き合うって確かに少し展開が早い気もします。 でも、恋愛だと付き合ってから結婚までに時間がかかることも。
お見合い結婚と恋愛結婚、どちらがより幸せな選択なのでしょうか。
そもそもお見合い結婚とは
お見合い結婚は結婚したい男女が第三者の仲介によって出会う習慣です。
英語ではarranged marriage(アレンジドマリッジ)と呼ばれます。 日本だけではなく、古くから世界中である習慣です。 主には親や親族によって紹介され、古くは家系にとって有益な相手と結婚させるなどがありました。
数十年前なら、会社の上司や上席が、結婚していない部下と自分の子とをお見合いさせることも。 そして上司が仲介人である仲人(なこうど)になり、結婚まで責任を持って両家を取り持ちます。
現在では上司が結婚について言及するとハラスメントになりますが、ひと昔前までは上司が仲人になることが少なくなかったのです。
出会いの時点でお互いに「結婚」を意識しているかどうか
お見合い結婚と恋愛結婚の大きな違いは、出会いの時点で結婚ありきかどうかです。 恋愛結婚は、恋愛をしてから婚約、そして結婚に至ります。 付き合う間に結婚相手として良きパートナーになるかどうかを知っていくのです。
対して、お見合いは結婚ありき。 お見合いする時点で相手の条件をある程度分かっています。 恋愛する相手としてではなく、結婚する相手としてふさわしいことが前提で出会うのです。
親同士がお見合いをセッティングしているなら、出会ったときから両家公認の仲となります。 そのため、出会いから結婚までのスピードは恋愛結婚よりも早いのです。
恋愛結婚は欠点を見落としやすい
恋は盲目と聞いたことはありませんか? 恋愛中は、冷静ではなく相手の全てが良く見えます。
ところが結婚は現実。 付き合っているときは素敵だった相手だったのに、結婚すると目が覚めてしまうことも。 結婚後に豹変する男性だと、理想とはかけ離れた結婚生活を送ることになります。
恋愛中はお互いに自分を良く見せようと努力するので欠点が見えにくいものです。 結婚で現実に戻ると、急に欠点ばかりが気になってしまうこともあります。
現代のお見合いは結婚相談所に変わりつつある
仲介人がいることから出会いを信頼できるお見合い結婚。 昔なら親だけでなく、近所のお節介な人や、会社の上司などが仲人となってくれました。
ところが、最近では近所づきあいがない上、会社の上司はもちろん、近所の人でも他人の結婚に言及するのは時代錯誤と捉えられます。 特に上司だと大問題になりかねません。
ですので、現代のお見合いは結婚相談所がメイン。 仲介人が登録している男女からお互いの希望にあった人を紹介してくれます。 入会時に各種証明書を提出するので出会いが安心安全です。
結婚したいなら合理的な方法とも言えます。
幸せな未来のために押さえておくべきお見合い結婚のメリット・デメリット
お見合い結婚は結婚を前提としているので結婚までのスピードが速く合理的です。 ですが、恋愛結婚のように、出会いから恋愛、結婚までに変化するドキドキはありません。
お見合い結婚のメリットとデメリットを詳しくみていきましょう。
【メリット】仲人さんがいるから安心して出会える
紹介者を仲介してくれる仲人さんがいるので、出会いが安心です。 出身地、学歴、仕事など、紹介しても問題がない人を紹介してくれるので、騙されることがまずありません。
結婚相談所でのお見合いでも、身元確認が必要なので安心して出会えます。 住民票、独身証明書(もしくは戸籍謄本)、就業証明、収入証明などを提出させている結婚相談所であれば、身元は確実です。
相手の身元に不安がないので、安心して結婚を見据えることができます。
【メリット】お互いに結婚前提だから進展がはやい
出会ったときに恋愛前提ではなく結婚前提のため、進展がはやいのはメリットです。 合コンや街コン、アプリでの出会いは恋愛が目的。 ひょっとすると、なかには既婚者なのに独身のふりをして恋愛しようなんて人がいるかも。
結婚はしたくない相手との恋愛だと、いずれお別れを選んでしまうことになります。
お見合いは、結婚を前提としているのでお互いに騙されることがありません。 恋愛中にお互いの結婚に対する気持ちが違っていたなんてことを事前に防ぐことができます。
【メリット】好み、条件で相手を選べる
恋愛結婚は、恋愛して付き合っていくうちに相手のことを知っていきます。 はじめから、収入や家族構成などを視野に入れて恋愛が始まることは稀です。 そのため、結婚となると違うと感じることもあります。
一方、お見合いは相手の条件をすべて知った上での出会いです。 結婚に求める条件をクリアした人と出会うので、ミスマッチが少なくなります。 結婚相手に求める条件がはっきりしている人にとって、お見合い結婚はメリットだらけの方法です。
【メリット】理想と現実のギャップが少ないので離婚しづらい
お見合い結婚は離婚率が低いと言われます。 離婚に至る理由はさまざまですが、お互いに結婚前に全ての条件を出しそろえるので、結婚したら「こんなはずじゃなかった」となりにくいのです。
恋愛中はどんな苦労も一緒に成し遂げようとします。 しかし結婚は現実です。 一緒にいるうちに恋心ではなく、家族愛に変わっていきます。
そのとき、収入、親族関係など夫婦間のトラブルの元となる火種が、お見合い結婚では少ないので離婚を防ぎやすいのです。
【デメリット】プロフィールで判断されてしまう
お見合いの最初の出会いはお互いのプロフィールです。 プロフィールでNOと判断されると、実は最高の相性だったのに出会えないなんてことも。
その人の魅力は写真と条件だけでは伝わりません。 プロフィールで判断されるのは、お見合い最大のデメリットでしょう。
恋愛結婚は、タイプではないけど一緒に心地よい、話していると息が合う、などが理由で結婚に結びつくことがます。
条件は良いけど写真でどうしても会いたくない…となるとせっかくの出会いが流れてしまいます。
【デメリット】お見合い結婚だと周りに言いづらい
お見合い結婚に偏見を持っている人も若干います。 お見合いが昔ながらのイメージで、決められたもの、と感じてしまうからです。
友達がどう思うかと不安で、出会いを正直に言いづらいかも知れません。
結婚式の馴れ初め紹介のときに、エピソードに困ることも。
ですが、物は言いよう! 共通の知り合いの紹介、と言えばそれ以上誰も突っ込んでは質問しないはず。 それに、結婚相談所からの紹介であっても、仲介人は言い換えれば共通の知り合いです。
あまり気にしすぎないようにしましょう。
【デメリット】仲人さんによっては断りづらい
親しい人が仲人さんだと、ちょっと会ってみただけができにくいのがお見合いのデメリット。 とくに、こちらは乗り気ではなくても相手がその気だと、断るにも難しくなります。
昔は、上司の紹介でのお見合いは半ば決まったようなものでした。 断れない関係性のお見合いは、受けるにしても慎重になった方が良いでしょう。
その点、結婚相談所を通じたお見合いは断るのに気まずさがありません。 親しい人からお見合いを言われたら、断りやすい雰囲気をまず作っておくのも大切です。
【デメリット】じっくり恋愛をする時間がないことも
恋愛結婚の最大の醍醐味は恋愛です。 出会って恋に落ちて愛に変わり結婚する。 多くの人が憧れます。
じっくりと時間をかけて恋愛結婚は結婚まで辿り着きます。 ところが、お見合い結婚は結論を出さないといけないのでじっくり考えるにも限界があるのです。
お見合いをしたら、結婚を前提としてお付き合いをするのか、そしてお付き合いが始まったらいつ結婚するのか、と矢継ぎ早に決まっていきます。 恋愛の期間をあまり楽しめないのは、お見合い結婚のデメリットでしょう。
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