私の身近に、よく上司から「それで結局結論は?」と言われている女性がいます。
彼女は、丁寧に一つひとつ理論立てて話そうとしているのですが、それがスムーズにいかないために上司がじれてしまうらしいのです。
私からしたら、他人の言葉を遮って結果だけ求めるなんて失礼も甚だしいと思ってしまうのですが、現実社会では「結論から先に言え」はもはや常識とみなされているようでもあります。
ただ、その「結論から言え」を言わせる人の話し方には「表現力」が足りないのだと思うことも事実です。
そこで今回は、相手に的確に伝える表現力の鍛え方をご紹介します。
一、本を読むときは活用するときのことを考える
本を読むときは、消えるボールペン4色を用意してみてください。
私は、いつも本を読むときは、これを用意してから読んで欲しいとお伝えしています。
赤は納得したこと、もしくは新しく発見した事実。
青は新しい語彙や感心した表現。
緑は思想や考え方で興味の惹かれたもの(納得するか否かは別として)。
に引きます。
小説であるか、ビジネス書であるかによって、どの色をどういう線を引く時に使うかは多少変わりますが、だいたいこういうのが私のオーソドックスです。
これは文章を読みながら、一つひとつインプットしていく内容に対してタグをつける、という行為に近いのではないでしょうか。
単純に読んでいくよりずっと記憶に定着しますし、知識が活用性を帯びてきます。
たとえば、素敵な表現があったなと思ったら、振り返って本をめくり青いラインを目で追っていく。
どういう文脈で現れてきたかを思い出せれば、だいたいはすぐに見つかります。
そうして自分の肥やしとしていくのです。
二、小説を読む
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