ビジネス書は読者が自発的に読むことを目的としているのに対し、小説は読者をその世界に誘っていくのが目的ですよね。
きっと普段、上司に見せる企画書は
「上司さん、さあ書きましたから読んでいって下さい」
というものではないはずです。
仕事にもよるでしょうが、その企画書がものとして立ち上がってくるまでをきちんと読み手に想像させなくてはならないものですよね。
そういう意味で言うと、文章自体は小説よりずっと削ぎ落としたものになるでしょうが、構成の立て方や作り方は小説と似ているのではないかと思うのです。
いかに明確に、企画書を通してそれが実現するまでを眼前に描かせるか。
ここに成功する企画書のカギは眠っているのではないでしょうか。
また小説の良さというのは、仮想体験ができるというところにもあります。
小説は、のめり込めるものであればあるほどいい。
たとえば、電車の中で思いっきりのめり込んで、駅から会社までの道を小説の世界観を引きずりながら歩いて行く。
その間に自分に引き寄せて考えてみるのです。
「自分だったらどうしただろうか?」と。
人生は一度きりですから、自分の経験からだけ学ぶのではとても足りません。
小説の中で、他人の人生を追体験して学び取っていきましょう。
三、理解の順番と伝える順番が一致しているか確認する
子供に数学を教える時、足し算を飛ばして掛け算を教えることはないでしょう。
掛け算は、足し算よりも後に習いますよね。
3✕5=15を3+3+3+3+3=15と、これまで習ったことを応用して解かせられるからです。
上司の好みに合わせて結論だけを先に伝えたとしても、その他のところを聞いてくれるのであれば、それは理解する順番に並べて伝えるほうが正しく早く伝わります。
話をしている途中で、「あ、この前に~ということがあって…」「Aが~って言ったんだけど、この前にBは~って言ってて」というふうに話が前後する人も多くいますよね。
ふつう、時系列で話が進むのだから、その順番をたどっていけば自分がそれを理解する順番とは一致するのです。
(もしかしたら他にもっと近道が会ったかもしれませんが)
ですから、まずは時系列できちんと話を進められるように訓練しましょう。
四、逆接ではない「が」はなるべく使わない
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