恋愛依存症とは一体どんな症状のことでしょうか。
恋愛をすると、脳内に恋愛ホルモンが分泌され、これは麻薬と同じような働きをします。
それは、好きな人に対して、その人のことしか考えられなくなり、四六時中その人のことを考えてしまう。
脳が覚醒して夜も眠れなくなるなど。
また、恋愛初期には心の落ち着きをもたらすホルモンも低下するため、ハラハラドキドキし、いろいろな妄想をして勝手に不安になったりと情緒が不安定になります。
そうして恋愛が人生で一番大切なこと、一番優先順位が高いことになり、他のことが手につかなく、どうでもよくなって、人生の選択を間違えることも多々あります。
恋愛依存症とは、このように、思考やライフスタイルのほぼ大半が「恋愛を成功させることを目的」に思考され、決定され、動かされている状態のことです。
<なぜ恋愛依存症になるのか>
恋愛しなくなると、恋愛中のドキドキハラハラの快感や、好きな人に受け入れられた時の安心感などが恋しくなり、その状態に戻ろうと、何度も何度も恋愛を繰り返してしまうことで依存症になります。
恋愛中の精神状態がその人にとっての「普通」になり、恋愛していない時の状態が「普通」ではなくなり、物足りない、自分には何もない、心にぽっかりと穴が空いたような気持ちになります。
恋愛が人生の大半を占めていたのでそれが無くなったら当たり前ですよね。
その恋愛で空いた穴は、また新しい恋愛で埋めようとします。
そうして恋愛を繰り返すうちに「誰かに愛されること=自分の存在価値」となっていきます。
<恋愛依存症の落とし穴>
そうして「誰かに愛されること=自分の存在価値」となってしまうと、その「愛してくれる人の価値=自分の価値」にもなるので、やたら相手のステータスや世間体ばかり気にして、そういう人ばかり追いかけるようになります。
そうでない人(ステータスが高くない人)といるときは、自分の価値も低いような気になってしまい不満が溜まります。
さらに、自分を愛してくれる人がいない(恋愛していない)時は、「自分に価値がない」とも思ってしまいます。
そうなると、何事にも自信がなく、やる気が起きず、鬱や引きこもりなどになる可能性もあり、これが一番怖い症状です。
そんな「自分に価値がない」状態を作らないために、「自分を必要としてくれる恋人」を絶え間なく作ろうとします。
そして、過去や他人と比べ、自分が今の彼に大事にされてない(必要とされていない)と感じると、もっと大事にして欲しいと、わがままになって相手を困らせたり、さらに情緒不安定になっていきます。
そうなると、負のループになります。
相手を困らせ、疲れさせ、別れ、そしてまたもっと大事にしてくれる人を探す。
その間に自分磨きをしたり、人として成長していけば、もっと素敵な人と出会う可能性も上がっていきますが、恋愛依存症になると、早く次の恋愛をしないと耐えられないので、自分が成長することなく、何度も何度も同じ失敗をし、年齢だけ重ね、さらに自分の価値が下がっていき、うまくいかなくなるという落とし穴があります。
確かに恋愛中は楽しいものです。
相手の一言で一喜一憂して、落ち込むこともあっても、他の何にも代えがたい喜びや幸せを感じることもたくさんあります。
恋愛依存症の人にとって、こんな喜びは恋愛以外では得られないので、ますます恋愛依存症から抜け出せなくなります。
しかし、恋愛初期のハラハラの状態で何度も出会いと別れを繰り返すと、心を落ち着かせるホルモンが不足し、常に鬱のような状態になったり、情緒不安定で苦しい状態になり、いい人からも好かれないという悪循環にもなります。
ではどうすればそんな恋愛依存症の悪循環から抜け出せるのでしょうか。
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