わたしがよく考えていたのは、夢を諦めるには気持ちのいい、自分が納得できるような理由があるかどうかということでした。
結婚を選択し、夢を捨てるというのは、つまりそういうことでない限り、一生後悔する選択になると思ったからです。
たとえば、わたしは人に尽くすのが好きなようです。
人の役に立ったと思ったり、自分のしたことで人が喜んでいる顔を見たりしたときがとても幸せなようです。
というと聞こえがいいですが、単に自分で自分の価値を見出せないだけでしょう。
それだけのことをしてきていないから自分で自分の価値がわからずに、誰かの「認めてもらえた(と自分が思えるような)行為」で自分の価値をはかるのだと思います。
ただ、自分が尽くすことが好きだというのを知っていたので、内心「結婚って向いているんじゃないか」なんて思っていました、夢と結婚、どちらを選択するかと真剣に考えるまでは漠然と。
しかし、そのうち尽くし甲斐のない人に尽くすのはイヤだと思うようになりました。
結婚して誰かに尽くすことで、夢を諦めたことを気持ちよく納得したい。
「夢は諦めたけど、この人との結婚を選択して本当によかった。この幸せを掴めてよかった。そのために夢は犠牲になったけれど、それでいい」と思いたかったのです。
たとえば、野球選手やサッカー選手など、スポーツ選手や芸能人の奥さんって、全部をなげうって旦那さんに尽くしているイメージがありますよね。
男性スポーツ選手が、ツイッターやインスタグラムにアップする画像には、奥さんの色とりどりの、栄養バランスを考えた見栄えのいいごはんが出てくることがよくあります。
あんなのを毎日作ろうと思えば、かなりの時間を食事作りに費やすことになるのは想像に難くありません。
まして、子どもが2人も3人もいて、その子育てをしながら、旦那さんが試合に出るときには試合を観に行って、チームメイトに差し入れなんかもして…となれば、奥さんが自分のために使う時間なんて、トイレとお風呂くらいでしょう。
お風呂だって子どもと一緒に入るなら、自分のために使うことはできないと思います。
でも、そのかわりに旦那さんの活躍があったり、現金な話ですが旦那さんがかなり大きな報酬をもらったりして、それはそれは尽くし甲斐のあるパターンだと思います。
でも、実際そんな尽くし甲斐のある人にカンタンに出会えるものではないですよね。
だから、夢を気持ちよく諦める方法がほかにありませんでした。
相手がそういう人だったらきっと私は結婚して夢を諦めていたでしょう。
でもそうはできませんでした。
だからこそ、結婚を選択する、つまり夢を諦めることを選択するならば、その結婚が自分を納得させられるだけの価値があるかを考えてほしいのです。
さきほどの尽くし甲斐の話はわたしの考え方だとしても、その結婚にあなたが納得して、死ぬときに自分の人生を思い返して「夢はかなえられなかったけれど、幸せな人生だった」と思えたらそれでいいと思うのです。
でも、そう思えないようなら夢を諦めないでほしいし、その先も納得できる相手を探し続けてほしいのです。
もちろん、そうしているうちに夢が変わることもあると思いますし、結婚そのもの自体に興味がなくなるかもしれません。
それはそれでいいのです。
でも、もう人生が終わるとなったとき、やり直しがきかなくなったときに後悔だけはしない人生にしてほしいのです。
後悔のない選択を
人生が終わると思ったそのときに、後悔でむせび泣くような、そんな切ないことってありません。
どんなに泣いても時間はもう戻らないのですから。
いまの選択が正しいかどうか、少しでも迷いがあるときには一度立ち止まって、まだやり直しがきくのですから、もう一度やり直しましょう。
何度でもやり直していいと思います。
そして自分が最終的に納得できる選択をして、悔いのない人生を生きるのです。
何事も最後は、自分で選択しなければいけないのですから。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
※本ページはプロモーションが含まれています。