噛み砕いて言うと、オンオフの切り替えができ、誰に対してもその人に最もあった対応を心得、それを実行でき、さらにそういう自分を恥ずかしいと思わないでいられるということです。
いつも世間は「八方美人」という言葉を誰にでもいい顔をしたがる、つまりごますりがうまい人、という意味で使用しますよね。
でもそれは世間がそう思っているだけです。あなたも本当にその解釈でいいと思っていますか?
ホテルのフロントが子どもにも大人にも同じ対応をしているのを見たことがありますか?
男性客にも女性客にも、お年寄りにも子どもにも、平社員にも社長にも、みんなにおなじ対応をするのはむしろサービスとしては行き届いていないも同然です。
社長の前で平社員も同じ扱いをしたならその平社員のほうが余計に気を使ってしまうことにもなりかねませんよね。
ですから、TPOにあわせて臨機応変に対応できる能力こそ現代で求められているのです。
それなのに人々は「八方美人」と後ろ指を指されることを怖がって、表立ってそれをしようとしません。
課長に対する態度と、社長に対する態度は違って当たり前です。
同僚に対する態度と、先輩に対する態度も同じこと。
でもそれを後ろめたく思うから「八方美人だ」と言われてなにも言えなくなるのです。
それは自分に非があると認めているようなものですよね。
もし「八方美人だ」と言われたら、「全人類に対して同じ対応をするほうが問題があると思うわ」くらい言えるようになりましょう。正しいと思ったことは胸を張って主張できる強さも大切です。
(もちろんこの理論が正しくないと思ったら受け入れなくていいのですよ!)
いかがでしたか。
あなたの胸に刺さるものはあったでしょうか。
この記事を通して言いたかったことは、量産されるような人間になるなということ。
今の日本は没個性を嫌って奇抜なことをする人が増えているようですが、かえってそれが身のないことであるために自分たちの首を苦しめているように私には見えます。
「個性」なんていうのは、目立てばいいというものでもありませんし、人が一日二日で着飾れるようなものではないのです。
自分がどうやって生きていきたいか、その信念を持った行動が他人に与える印象が自ずと個性になるものなのです。
(ちなみに私は個性という言葉が嫌いです。免罪符として使われることが多いような気がするから)
自分の信念をしっかり持って、自分なりの生き方を貫いて生きてゆくことこそ、ほんとうの意味で「誰とも違う」唯一のあなただと相手に思わしめる方法なのです。
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