警察に届け、心当たりのある出来事として肉食系女子の名前を挙げておいた。
後日警察から受けた連絡では、監視カメラに映った人物は不鮮明で、男とも女とも判別がつかないこと。
ただ肉食系女子はストーカーの常習犯で、これまでにも類似の事件を起こしており、いずれも示談に持ち込んで金銭で解決してきた人物だと知らされた。
物証に乏しい今の段階では立件はできないが、警察も警備会社もしばらくは重点的に身辺警護に当たると約束してくれた。
また彼にあったことを話し、彼から会社に相談してもらった方がいいともアドバイスされた。会社からの圧力が最も効果的な相手だから、と。
彼に余計な心配はかけたくなかったのと、確証が持てないからそれまで黙っていた。
私の沈黙をいいことに、不快な嫌がらせを続けてきた肉食系女子からの攻撃は、彼がまずは上司に相談したところでピタリと止まった。
彼の会社内でも、やり過ぎ肉食系女子のことは話題になっていたらしい。
人の口に戸は立てられず、肉食系女子が過去にストーカー行為を繰り返し、いずれもお金の力で揉み消してきたことも噂になり始めていた。なぜあの人がと思われるような、魅力的な人。聞けば相当有力な筋からの縁故入社で、肉食系女子の会社でも持て余し気味だったとか。
人って見た目ではわからない。裕福に生まれ育ち、欲しい物は何でも手に入りそうな人なのに、どうして他人の持ち物が欲しくなるのか。
#肉食系女子に反撃するなら、決定的なダメージを与えること
肉食系女子が、彼のことをどの程度本気で気に入っていたのか、今となってはわからない。
「相当親密な取引先」なだけに、肉食系女子との関係をバッサリ切るわけにもいかない。
彼が困る、苦悩する姿を楽しんでいた節もあり、そんな相手に目を付けられたのが彼の不運。
猫がネズミをつっつくように弱い者いじめが楽しい人は、強い立場の人からの攻撃には弱かった。
彼の仕事に影響するからと相談をためらったけど、もっと早く会社に話してもらえば良かった。
警察に通報したのも大きかった。尋常でない人は、やっぱりどこかが壊れている。
壊れているなりに恐い相手はいるようで、権力を持った強い人は怖いらしい。
欲しいものを手に入れるためには手段を選ばない肉食系女子に対抗するには、腹を括って反撃に出る。
それが肉食系女子に競り勝つ最良にして最強の方法だった。
今後は使う機会もないことを祈ってる。
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