古き良き時代の日本から、伝統的に行われている結納には、それだけの奥の深い意味があります。
ですが、残念ながら現代においては、この「結納が持つ意味」というものは薄れつつあり、あまり結納に意味を見出されなくなってきています。
現代では、「結婚」についても、「入籍だけで式は挙げない」「挙式は家族だけで」といった簡略化されたスタイルが増えてきていますね。
そんな中で、結納はもはや無意味な儀式のようになりつつあるのです。
結納には金品の受け渡しがあるわけですから、もちろん、それなりのコストがかかります。
現実的で堅実な現代人からしてみれば、特に縁起物などにかかるコストは「ムダ」なもののように思えてしまうのでしょう。
そのため、結納には意味がないと考え、結納なしで結婚してしまうカップルが増えてきたのです。
いまや結納は、結婚を考えるカップルの約2割程度しか行わないというのですから驚きですね。
ただし、結納の意味そのものが全く無くなったわけではなく、やはりお互いの両家が近付く機会が必要ということは、現代でもしっかりと意識されています。
そのため、簡略化された略式結納や両家の顔合わせの食事会といったスタイルで、本来の正式結納が持つ意味を果たすようになってきているようですね。
このように、結納のスタイルは時代と共に変わってきていますが、その根底にある意味は時代が変化しても変わりません。
結婚前に結納をすべきか迷っているなら、そんな今の時代に合った略式結納や、両家の食事会といった方法に、「両家の歩み寄り」という意味を持たせてみると良いでしょう。
結納は両家の意向を尊重して!
ただの伝統の儀式、というイメージがありますが、実はとても大きな意味が込められている結納。
そのため、これをすべきかどうかという点に関しては、結婚する当事者であるカップルの2人だけで決められるものではありません。
2人が「結納には意味がないからしない」と決めても、両家のどちらかが「そんなわけにはいかない!」と言い出したら、これを突っぱねるのは難しいですよね。
無理矢理「しない」という方針で通したとしても、そこにはきっと、大きなわだかまりができてしまいます。
両家のどちらかが結納をするということにこだわっているなら、これに従うのが無難な方法でしょう。
どうしても金銭面で厳しくて、結納にかけられるお金がないなら、「せめて食事会でも」という流れにしてみるのも良いですね。
結婚前から、これから親類となる両家がうまくいかないのは大変厄介です。
そんな事態になるのを防ぐためにも、両家の関係を取り持つ意味を込めて、結納をするかどうか、どのような形にするかといった点をよく話し合ってみましょう。
結婚というのはカップルが2人だけで行うものではなく、親類を巻き込んでするものになります。
2人の気持ちだけではどうにもならないこともある、ということを、結納の機会に身に染みて実感しておくこともまた、結納の儀式が持つ意味なのかもしれませんね。
「結婚は楽しいことばかりじゃないけれど、2人で試練を乗り越えていこう」という意志を固めるためにも、結納には深い意味があると言えます。
結納の意味を噛みしめよう!
結納は単なる古臭い儀式などではなく、実はとても奥の深い、意味のある儀式です。
このことを理解して、結納をすべきかどうか、真剣に検討してみましょう。
お金や手間のかかることは、どんどん省かれてしまう現代社会。
結納も、そんなお金と時間の節約のために、省くカップルが少なくありません。
ですが、確かな意味のある儀式を「節約」という2文字の言葉で片付けてしまうのは、ちょっと悲しい感じがしますね。
古き良き日本で大切にされてきた結納。
そんな結納に、昔の日本人はどのような意味を持たせていたのか、現代にも本当に無意味なものなのか・・・
じっくりと考えてみることが大切です。
もちろん、結納は絶対にしなければならないものではありません。
せずに結婚するカップルも増えていますので、無理をしてまでする必要もありません。
ですが、その場合は結納の代わりになる「意味を持つこと」ができるかどうか、が大切なポイントです。
結納をしないのなら、せめて両家の顔合わせの機会を作るなど、形だけでもお互いの両親が気持ち良く結婚をお祝いできるような儀式を取り入れるようにしましょう。
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