血液型と性格には何の関係性もありません!
あなたは血液型診断を信じますか?
A型は、真面目で几帳面、責任感が強い。
B型は、マイペース、好奇心旺盛だけど、熱しやすく冷めやすい。
O型は、穏やかで接しやすい、ムードメーカ―。
AB型は、天才肌で変わってる。
本当にそうですか?
血液型と性格には関係性のないことが科学的に証明されています。
しかし、この血液型で性格を判断する、いわゆる「血液型診断」をする人が減る様子はありません。
「確かに根拠がないことくらい知ってるけど、でもB型って自己中な人多いじゃん」
「うちの会社の経理さんは、ほとんどA型の人だから、やっぱりA型はまじめな人が多いと思うなー」
このような血液型診断の「確信」が、科学を超えて「なんだかんだで、血液型と性格には関係がある」という考えを、信じ込ませているのでしょう。
その結果、この血液型診断という非科学的な発想を、信じる人が減らないのではないでしょうか。
しかし、繰り返しで申し訳ないのですが、「血液型診断に科学的根拠はありません」。
では、なぜ「血液型診断は正しい」と思いこんでしまうのでしょうか?
実は、血液型診断を「正しい考え」だと、思いこませている犯人は、心理学的に発見されています。
そこで、今回は、その血液型診断の犯人である「確証バイアス」「バーナム効果」「ラベリング」の3つを紹介していきたいと思います。
血液型診断の犯人1:確証バイアス
確証バイアスとは、「自分の考えを支持する都合の良い情報ばかりに、目がいきやすい」という心理的な偏りのことです。
確証バイアスは、血液型診断に大きく影響を与えています。
血液型診断の1人目の犯人です。
この確証バイアスは、私たちの日常生活にも大きな影響を与えています。
例えば、あなたに好きなサッカー選手がいたとします。
ネットでサッカーの情報を見ていると、その選手の活躍を称える情報は多く目に入ります。
しかし、その選手に対する批判やネガティブな情報は目に入りません。
また、目に入っても、「別に批判ばかりじゃなくて評価する情報も多くあるし」と思います。
そのネガティブな情報が、9割以上だったとしても。
このように人間は無意識的に、自分にとって都合の良い情報を、解釈する心理が働いているのです。
血液型診断で確証バイアスを考えてみましょう。
ある学校に、A型のAくんとO型のOくん、それと、血液型診断を信じるZくんがいたとします。
Zくんは、AくんとOくんと一緒に教室の掃除をしていました。
机を並べている時、AくんもOくんも同じくらい丁寧に並べています。
それを見たZくんは、「Aくんは几帳面だね!さすがA型だ!」、と思いました。
しかし、ZくんはOくんのことは几帳面だとは思いません。
その後、机を並べるのに疲れてきたAくんとOくんは、同じくらい雑に並べてました。
それを見たZくんは、「Oくんは大ざっぱだね!さすがO型だ!」、と思いました。
しかし、ZくんはAくんのことは大ざっぱだとは思いません。
このように、血液型診断に関する情報を都合よく当てはめていく心理的現象が、確証バイアスなのです。
血液型診断の犯人2:バーナム効果
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