おとなしい女性は、幼少時代に周りの大人の感情に振り回されて育った経験を持っていることがほとんどです。
親が気分屋で、理由もわからずに叱られることが多い場合、子どもはいつ怒られるかわからないので常にビクビクし、大人の顔色を伺いながら生活するようになります。
また、親が躁鬱気味の人は、幼少の頃、精神的にとても苦労します。
昨日まで機嫌が良かったと思うと、今朝は急に落ち込んでいたり、自分のストレスを我が子にぶつけたりするからです。
幼少期の子どもは親が世界のすべてで、その小さな世界の中でしか生きていけません。
ですので、子どもは親が怒っていたり落ち込んでいたりすると「自分が悪い子だからだ」と思ってしまいます。
たとえ親の怒りや憂鬱の原因が全く別のところにあって、理不尽にイライラをぶつけられたり怒られたりしてもです。
それで、親の情緒が不安定だと、子どもは自分を責めながら、親の顔色を伺いビクビクしているしか、なくなってしまうのです。
また、長女だった場合、いつもしっかりしていること、下の子への見本となることを求められ、甘えたいという自分の欲求を押し殺して生活している場合も多く見受けられます。
長女は弟や妹の面倒を見れば褒められます。
それで、自分が甘えたい時にも我慢して、弟や妹を優先して「良い子」を演じることで、褒められる=親にとって特別な存在でいられることを選ぶのです。
何をするにも常に大人の顔色を伺い、なおかつ親の意見に従って生活することが安全で楽だと、幼い子どもは無意識のうちに気づきます。
そして、知らないうちに自分よりも大人や他の人を優先させる態度が身についてしまいます。
持って生まれた個性がおとなしくなくても、幼少期の環境によって「周りから見ればおとなしい」性格が作られてしまうのですね。
これが、「おとなしい女性」が作られるからくりです。
また、大人の感情を優先して成長する子どもの多くは、頭脳明晰で学校の勉強もよくできる人が多いのも特徴です。
ですので、自己分析能力が飛び抜けていたり、他人が思っている以上に人のことをよく観察して状況を把握しています。
そのため空気を読むのに長けていたり、人の思いを察して行動することができるのです。
おとなしい女性が「よく気がつく」「優しい」と言われるのはそのためなのですね。
また、幼少期から傷つく体験をしてきたため、繊細な心を持っていて他人にも優しく接することができます。
幼少期は、家庭の中では余計なことを言えば怒られるかもしれないし、自分より親や兄弟を優先する癖がついているため、自然と口数が少なくなります。
その方が楽だし安全だからです。
しかし、だんだん成長してくると、いつまでも親の顔色を伺って親の指示のもとに生きるわけにはいかなくなります。
自我も芽生えてきて、自分の考えを持ち始めるからです。
家庭の中では我慢していた方が楽でも、学校では我慢していたり口数が少ないと、いじめの対象になったり「何を考えているのかわからない」と友達ができにくかったりします。
自分の考えを表面に出せないのに不当にいじめられたり、敬遠されたりするとストレスを感じてしまいますよね。
そして、人と関わることが苦手になり、生きるのがだんだん辛くなってきてしまうのです。
せっかく彼氏ができても、彼氏に本音が出せない人も多いようです。
親にしていたように、彼氏の感情を優先して振り回されてしまうからです。
本当は繊細で優しく、しかも我慢強く頭脳も明晰なのが、おとなしい女性の内面です。
そして、そのことに気づいてくれる男性は必ずいます。
おとなしい女性が陥りやすい恋愛「共依存」とは
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