大事な恋を失うと、自分の暗い心に閉じこもってしまいます。
彼を失ったという事実に加え、恋をしていた日常や特別感を失ってしまったことのショックもあるからかもしれません。
出会った時、好きになった頃の眩しさがあったからこそ、一気に暗闇を感じる。
そんな時は、オードリー・ヘップバーンのこの言葉を思い出して欲しいと思います。
どんな日であれ、その日をとことん楽しむこと。 ありのままの1日、ありのままの人々。 過去は現在に感謝すべきだということを、私に教えてくれたような気がします。 未来を心配ばかりしていたら、現在を思うさま楽しむゆとりが奪われてしまうわ。 オードリー・ヘップバーン / イギリス 女優・ユニセフ親善大使出典:http://medicines.aquaorbis.net/meigen/kaigai/geinou-e/audreyhepburn/3
オードリーの言う、「どんな日であれ」って、忘れられないような幸せな日だって、一生の長い長い時間の中にあるということなのかもしれません。
悲しいことも、辛いことも、ありのまま楽しむって、決してカンタンなことではないけれど、どんな日を送ったって、時間は流れていくもの。
だからこそ、自分の力だけではどうにもならないことで時間を消耗してしまうよりも、その時々を味わいながら生きていこう。
そんなメッセージなのかもしれません。
だって、世界はこんなに広いし、まだ出会っていない、たくさんの人がいるんですから。
そもそも、彼が全てじゃないんだから。
どんなに長い時間、一緒に居たって、彼と一つになることはない。
別れることに限らず、人は生まれながらにして一人なのです。
愛されていながらも感じていた寂しさ。
それは、2人でいるからこそ感じる、1人だったのかもしれませんね。
愛された、記憶はどこか、透明で、いつでも一人、いつだって一人 俵万智 / 日本 歌人出典:http://gtpweb.net/twr/sakuhin.htm
失恋すると、愛されていたという実感すら、悲しさに流れてしまい、寂しさを助長させます。
だけど考えてみれば、愛された記憶は、あなた自身の感覚であり、何かの行為によって実感してきたこと。
その時、彼があなたにしてくれたことも、その時に流れていた2人の時間も、事実なのです。
透明に感じるほど、儚い記憶で、いつだって一人だからこそ、人は愛を求め続けるのでしょうか。
この世で最も強い人間は、孤独の中でただ一人で立つ人間だ。 ヘンリック・イプセン / ノルウェー 劇作家・詩人出典:http://meigennooukoku.net/blog-entry-1560.html
誰かに恋をするということは、しっかりとした自分の日々があってこそ。
キラキラしたものに惹かれていた、幼い頃に芽生えた恋心から、いろいろな経験と重ねていく中で、あなたの恋の質も変化しているはずです。
どんな人と、大事な時間を過ごしたいか。
どんな会話で、自分を満たしていたいか。
彼に尽くしてあげることが愛だと思っていたけれど、そんな目の前の行為がなくても、一緒に生きるってどんなことだろう。
巡る想いを辿ってみると、実はとてもシンプルなのかもしれません。
いつか本当に愛する人にめぐり会うために。
素敵な恋も、散々だった恋も、振り返れば恋だったのかも定かでないあの時間も、自分自身を振り返る素材にしてしまおう。
それくらいのたくましさを持てたら、恋をすることも、あなた自身も、もっともっと素敵になるかもしれませんね。
そうか。失恋って、そういうことなのか。
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