曖昧な関係を選ぶのはなぜか。
まず初めに、このコラムは決して曖昧な関係を推奨するものではないという事を申し上げておきます。
こういう関係性が現実にあるという事実と、こういう関係を必要としている人の気持ち、そして時に訪れる切ない感情を掘り下げたいと思っています。
曖昧な関係というのは、何も大人になってからでないと発生しない関係だとは思いません。
例えば学生の時、お互いに恐らく好き同士だと感じながら、デートのような事もして、とても仲良くしていたけれど、結局付き合うとかそういう事がないまま卒業を迎え、その後一度も会う事がなかったという相手はいませんでしたか？
これも曖昧な関係と言えます。
答えが出そうで出ない、出そうとしない関係だった訳ですからね。
ただし、結果的に曖昧な関係になってしまっただけで、そもそもは純粋な片想いからのスタートだったはずです。
しかし、大人になってからの曖昧な関係というのは、スタートから曖昧だったりします。
もちろん、片想いから始まる曖昧な関係もあります。
蓋を開けてみたら、初めに思っていたような関係性にたどり着いていなかったというモノです。
何だか答えが見つかりそうにないようなテーマですが、丁寧に紐解いていきたいと思います。
曖昧な関係は都合が良い。
お付き合いをしているという決まったカテゴリに入っていないので、お付き合いをしているからどうとかっていう縛りを守らなくても良いのが、曖昧な関係の良さだと捉えている場合、曖昧な関係を続ける理由になると思います。
例えば、お付き合いをしている場合は、毎日連絡を取り合う事が決まり事になってくるケースが多いですが、曖昧な関係であればそんな義務を負う必要性はありません。
極端な話をすれば、曖昧な関係なのですから一人の男性とだけしか仲良くしてはいけないという縛りもない訳です。
自由な恋愛であり、奔放な恋愛ができる訳です。
「彼氏はいるの？」「いないよ？」という会話にも嘘はない訳です。
ですから、素敵だなと思う男性がいれば曖昧な関係として、複数の方と仲良くできるのです。
曖昧な関係を続けている男性から、「他の男と付き合っているのか？」と責められても「私は誰とも付き合っていない。」と突っぱねる事ができます。
まぁ、確かに間違いではありませんよね。
「俺と付き合ってほしい。」と言われれば、お断りをすれば良いのです。
だって、付き合うというカテゴリに入るつもりはないのですから。
誰にも何にも縛られず、本能のままに人を好きになれるのが曖昧な関係を続ける理由なのです。
曖昧な関係は保険。
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