説得線
少し聞き慣れない、そして一風変わった手相となりますが、小指の下から手のひらの中央に向けて曲線を描きながら伸びている線を説得線と言い、この手相を持つ人はある特殊な能力を持つケースが多いようです。
それは、何らかの仲裁とか相手を説き伏せるための力…すなわち、説得する力を持っている、またその素質があるとされていて、その能力の有無が確認できるのです。
とは言っても「説得の能力」なんて、あまりに限定的ですし一体何のためにあるのか、あったところでさして意味はないように思われる人が大半だと思います。
ですが誰かを説得する能力というのは、相手に何かを理解させるというだけでなく、「相手の溜飲を下げる力」とも捉えられ、そしてそれは相手の感情が負で始まることからかなり困難だと言えます。
何せ初期から負の感情、マイナスの印象からスタートするので、相手はいつも通りに言葉を聞き入れるとは限りませんし、逆に怪訝な気持ちになることが普通だと考えられるからです。
そんな相手を説得するだけの能力…それは、極めて高いコミュニケーション力、そして相手の気持ちを汲み取りつつ自分の気持ちや客観的な意見を理解させることになり、それは実のところかなり有用だと言えます。
実際、普通に「コミュニケーション能力に秀でている」よりも、上位互換の能力だと言っても差し支えはなく、かなり希少なものだと言い切っても良いでしょう。
ですので、多くのこの手相を持つ人というのは、考えられないほどの頭の回転の良さとか、相手の気持ちを察する能力の絶大さ、臨機応変力に極めて優れていることがほとんどでしょう。
と言うことで、もしこの手相をお持ちなのであれば、「説得線？」なんて思わずに、思い切り胸を張ってください。もはや自慢しても良いレベルですので、今後も如何なくその力を発揮してあげて下さい。
十字線
小指の下に十字だなんて、そこはかとなく運命的なもの、神秘的、少しロマンチックに感じる…なんて言っている場合ではなく、手相占いとしては悪い意味の部類となります。
まず小指の下というのは、人の財とかお金に関わる運勢を暗示しているなどがあるのですが、それに伴い商才とかそれに関する発想の力、人とのコミュニケーションや交渉などにも長けているのが普通です。
ですがこの十字線、そのような能力を阻害してしまう、妨害してしまうとされていて、これがあることで本来得られる財とかお金が得られる際に、何らかの困難が立ち塞がるとされているのです。
それらに伴い身に付いているはずの、商才とかコミュニケーション力、交渉力も目減りしてしまい、いつもなら容易にクリアできるものもできないといった出来事が多発してしまうようです。
財運線で結果的に得られるはずのお金も、著しい浪費をしてしまうとか多額の出費が嵩んでしまったなどで、0になってしまうこともしばしばとなる可能性もあるとされています。
結婚線に絡んだ場合はいわゆる障害線となり、結婚に際して大きな困難があるとか、何らかのトラブルが起こったりなど、七転八倒な状態に陥ることも少なからずです。
何かと損失の方が多い、結果的に損をしてしまうのがこの十字線で、見た目こそ神秘的であるものの、凶相であることだけはしっかりと念頭に置くようにして下さい。
ただしこの十字線は、多くは一時的なものであることが多いようで、様子見暫く経過したら自然に消えていたとか、いつの間にかなくなっていたなどが普通のようです。
十字線を消失したいがために努力をした場合は顕著で、現れたと思ったらまもなく消失したなども少なからずで、ほとんどの場合そこまで心配することもないようです。
ですがあって困るもの、凶相であることには変わりありませんので、どうして十字線が現れたのかのその原因を探るなりして、早期消失を目指すよう心掛けるようにしましょう。
もちろん放置しておけば十字線はそのままであることが多い、そして十字線がある限り悪い出来事が頻発してしまうので、そのつもりで十字線を理解しておいて下さい。
線ではないもの
ここまでは手相における「線」についてのみ記述しましたが、何も小指の下に現れる手相は線のみに非ず、線以外の手相もいくつか現れることは言うまでもありません。
代表的なものでフィッシュがありますが、これは一見魚の形に見える手相で、多くはリボンを横倒しにしたような見た目をしています。
これは幸運を掴む手相と言われていて、これがあることで水星丘としての力を存分に発揮、またその力をさらに強めるとされており、手相占いにおいて吉相として扱われています。
特に水星丘に現れた他の手相と接触することで、その手相の力をフルに引き出すとされていますので、よく目を凝らしてどの手相に触れているかを確認しておきましょう。
他には島がありますが、これは線で描かれる手相の途上に、島のような形で遮っているような様相のものを差し、フィッシュとは打って変わって凶相とするのが一般的です。
島はその手相の力を弱めてしまうと言われていて、例えば財運線の途中に島があるとするなら、財運線から得られるはずの何かが目減り、または完全に失ってしまうと考えて下さい。
その他、いくつもの縦や横の線が無数に走っている格子状の手相もあるのですが、見た目的には何となく嫌な雰囲気、悪い意味であるような感じが見受けられます。
ですが実は超が付くほどの大吉相と扱われていて、同じ商才とかそれに関する発想の力、人とのコミュニケーションや交渉などにも長けているとしても、天才的なレベルとなることが多いようです。
このように、線（格子状のものは明確には線ですが）でない手相も水星丘に現れますので、線だけに着目せずにそういった不思議な見た目の手相のチェックも怠らないようにしましょう。
さらにその他、ほくろなどにも意味はあるのですが、今回は一般的な手相、線に主眼を置いていますので、ここでは割愛させていただきます。
結婚線に目が行ってしまうものの…
小指の下の手相と言えば、やはり女性であれば結婚線を思い浮かべると思いますし、結婚線を中心に見てしまうことがほとんどになるのではないでしょうか？
それだけ結婚は女性に強く意識させてしまう訳ですし、はっきり言ってその他の手相なんておざなりになる、または興味がなくなってしまうと思うのです。
男性の場合は財運線で、おおよそ財運線だけを見る人が多いと思われますし、その他の手相はどうでもいいなんて思われる人も多いのではないでしょうか？
ですが、案外小指の下というのは様々な手相があります。
そしてそれらは意外と良い意味があるのにも関わらず、ひとつの手相だけを見て判断してしまうあなたを見て、がっかりしているのかもしれません。 なのでもっと広く手相を見ましょう。
小指だけでもいくつかあるのですから、もっともっと手相を広い範囲で見て自分の運勢を総合的に考えられるようにしましょう。
それでおそらくは得られるものの方が多い、自分の希望に沿う運勢になるものと思われますので、精神衛生上的な意味でも狭義で捉えてはならないのです。
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