結婚の許し
その後、私たちは8か月間別れました。
私たちは結婚を考えていましたので、私は就活もせず大学を卒業することのみ考えて勉強とバイトに没頭しました。
生きる気力も出ない味気ない毎日でしたが、『結果を出してお母さんにちゃんと認めてもらい、祝福してもらって結婚しようね』と約束していたので頑張って生きるしかありませんでした。
でも、もう精神的にボロボロになり、母に内緒で二人は復活しました。
その後二人は無事卒業し、彼は親の会社で次期社長としての修業を始め、私は海外ブランドのアパレルショップで仕事を始め、結婚に向けて着々と準備を始めました。
24歳になり、彼が家に『結婚のお願い』に来ました。
母はその時も『生きてきた環境が違いすぎる』『環境の変化がスキルアップにつながるならいいが、この環境の変化はマイナスで、娘は必ず後悔する』と反対しました。
『後悔しても死んでもいいから彼と結婚したい』と懇願した私を見つめしばらく無言でいた後に『死んでもいいなら結婚も仕方がないわね』とため息をつき、その後は反対しなくなりました。
それから母は一言もマイナスなことは言わず、料理やケーキの作り方や家事の効率の良いやり方を教えてくれたり、結婚式までの間、母娘の楽しい時間を過ごしました。
父も母も、【一人一人がそれぞれを思いやり、それぞれが精一杯人生を生きることこそ大切】だと思っているので、食事を一緒にしたり、家族が一緒にいることが大切だとは思っていなかったようです。
でも、母は料理も上手ですし、ケーキも作れたのです。
私は母に『結婚を後悔することはないから』と約束したのですが、母がなぜそこまで環境が違いすぎて後悔すると反対したのか全く理解できておらず、結婚後、実際に生活してみてにその理由に気づいたのでした。
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