人見知りになってしまう4つの原因
ここまでザッと「人見知り」と「コミュ障」の違い、今の時代の流れについてまとめてきましたが、人見知りになってしまうのは何もテクノロジーや時代の変化だけが原因だとは限りません。
どれだけ環境や状況が変わろうとも、大事なのは自分自身がどういう行動をとるかであり、その行動を促す自分の内面がもっとも重要だといえるでしょう。
人見知りというのは結局のところ、自分の性格をなす「意識」や「考え方」によって引き起こされている症状なので、それはつまり、自分の内面を変えれば人見知りを改善できるということでもあります。
しかし、そのためにはまずは人見知りになってしまう原因をしっかりと理解しなくてはなりません。
そこでここからは「人見知りになる原因」についてまとめていきますので、自分が人見知りだと認識している人や、どうして人見知りになってしまうのか知りたい人は、ぜひ自分と照らし合わせながら読んでみてくださいね。
1、自意識過剰
人見知りになってしまう原因の一つ目は「自意識過剰」です。
というのもこれは人見知りに限らず、実際多くの人が「自意識過剰」に陥っていて、自分で自分を人見知りにしている人が多くなっています。
街中などを歩いているとき周りの人が自分のことを見ていると思ったことはありませんか?
自分のほうを見て話しているのをみると、つい自分のことを話されていると感じたことはありませんか?
これらはすべて自意識過剰に過ぎず、実際には周りはあなたのことなど気にしてはいません。
あなたがどんな行動をしようが、何を言おうが、他人からしてみればそんなことは「どうでいいこと」でしかなく、気にしている暇などないのです。
基本的に人間というのは自分のことで精一杯になっている人が大多数なので、ほぼすべての人が「自分目線」でしか物事を見られません。
そのため、「自分は見られている」「自分のことを話されている」という感覚に陥り、自意識過剰になってしまうのです。
人見知りというのも「周りの目」を気にしているからこそ起こる症状であり、その心理には「周りから変な目で見られたくない」「恥をかきたくない」という感情が潜んでいます。
自分の評価ばかり気にして、「周りは自分のことを見ている」などと自意識過剰になってしまうと、あまり面識のない他人とうまく会話ができなくなってしまうのも納得ですよね。
人見知りは自分への過大評価が原因で起こっているともいえるでしょう。
2、自分に自信がない
人見知りになってしまう原因の二つ目は「自分に自信がないこと」です。
さきほどもいいましたが、人見知りの心理には「恥をかいたらどうしよう」などといった感情が潜んでいますが、こういった感情が生まれるそもそもの原因は「自分に自信がないこと」が原因になります。
自分に自信を持ってる人は、そもそも「人からどう思われるか」などは気にしませんし、「どう思われたって自分は自分だ」という強い意志を持っている人が大半です。
そのため、周りの目を恐れて恥をかくことになど怯えもせずに人と会話ができますが、自分に自信がない人はつい周りの目が気になってしまい、周りから「どう思われるか」ばかりにとらわれてしまいます。
そういった感情が「うまく人と話せない」などの人見知りという症状につながっていくことになるのです。
あまりにもナルシストに自信過剰になる必要はまったくありませんが、最低限自分の意志をしっかりと表明できるぐらいの自信は持っておいても損をすることはないでしょう。
自信のなさは人見知りだけでなく、ほかにもさまざまな部分で悪影響を与えることにもなってしまうので、いくら自信がないといっても他人と普通に会話して意見を言えるぐらいの自信は持つように心がけておきましょう。
3、嫌われるのを恐れている
「嫌われるのを恐れている」というのも人見知りになってしまう原因の一つです。
こちらも結局は「他人の目を気にしている」ということにつながってきますが、「人から嫌われたくない」というのはある意味それも自意識過剰であり、他人はあなたのことをそこまで深く考えていませんし気にもしていません。
そもそもまず第一に、「人から嫌われたくない」と思うこと自体おかしなことであり、人には必ず「合う」「合わない」という相性が存在します。
特に何かされたわけでもないのに、何となく嫌いな人や苦手な人というのは誰もが1人や2人いることでしょう。
「外見が嫌い」「話し方が嫌だ」「雰囲気が苦手」などなど、他の人からすれば何ともないことでも自分にとっては「合わない」「苦手」と感じる部分が誰にでもあるものです。
自分に対しては「人から嫌われたくない」と思うのはどう考えてもおかしなことですよね。
自分は何となく嫌いな人がいるけど、自分のことを何となく嫌いにならないで、というのは自己中もいいところです。
他人はあなたのことなど気にしていないし、見てもいない。
このことをしっかり頭の中で理解できているかいないかで、人見知りになるかどうかは決まるといっても過言ではありません。
何度もいいますが、人見知りは結局のところ自分の考え方次第なのです。
4、恥ずかしがり屋
人見知りになってしまう原因の最後は「恥ずかしがり屋」です。
これはただ単純に「人と話すのが恥ずかしい」という感情から引き起こされているものであり、それは性格上の問題だともいえますね。
よく、「人前に出るのが恥ずかしい」「大勢の人がいる場所で話すのが緊張する」という人がいますが、これは人間としては当たり前の反応であり、適度な緊張感は体にとってもいいことだといわれています。
しかし、「人と話すのが恥ずかしい」というのは少し行き過た症状であり、そこまで恥ずかしがりを発揮してしまうと日常生活にも影響を及ぼすおそれもあるので、できることなら改善したほうがいいでしょう。
恥ずかしがりというのも、心理的にいえば「恥をかきたくない」「嫌われたくない」という気持ちが元になっているケースが多く、そういった心理が自分の「恥ずかしがり屋」という性格を形成しているのです。
他人の前で恥をかきたくないのは誰もが同じですし、嫌われたくないと思ってしまうのも仕方のないことでもありますが、恥ずかしいからと他人と会話ができなくなってしまうのは非常にもったいないことでもあります。
人生において人間関係は大切なのは誰もが理解しているとは思いますが、その人間関係を自分の「恥ずかしい」という思いで潰してしまうのは人生の損でもあり、楽しみを自分から手放しているともいえるでしょう。
コミュ障の場合はまずはその人間性から変えていかなくてはなりませんが、人見知りは自分の考え方を変えるだけで改善することは十分可能ですので、「恥ずかしがり屋」だからといって人見知りの改善を諦めることはしないようにしましょう。
人見知りを改善する方法4選!
ここまでは人見知りになってしまう原因についてまとめてみました。
実際、最近では人見知りになっている人の数は若い人を中心に増えてきていて、もはや「短所は?」と聞けば「人見知りです」といった答えがマニュアルになりつつあるように感じます。
その原因は今さきほどまとめたように、基本的には「人の目」を気にしているというのが主な原因であり、その心理が他の人見知りの原因を引き起こしているのだともいえるでしょう。
しかし、何度もいうように人見知りというのは少し考え方を変えるだけですぐに改善できるものでもあります。
そこでここからは「人見知りを改善する方法」についてまとめていきます。
人見知りを治したい人はもちろんのこと、人間関係をもっと充実させたい人や人との関わりを増やしたいという人もぜひ参考にしてみてくださいね。
1、自信をつける
人見知りを改善する方法の一つ目は「自信をつける」ことです。
実際、人見知りのほとんどは自分への過小評価、つまり自信のなさが大きく関係していて、自分への自信のなさがそのまま「人の目を気にする」ことにもつながり、それが自意識過剰にまでつながっていくことになるのです。
そのため、人見知りを改善するためにはまずは自分に自信をつけることが大事であり、実際に自信をつけようと行動していくことが大切になります。
自信のつけかたとしても、もっとも簡単な方法として何かしらの「習慣をつくる」ことがおすすめです。
たとえば筋トレだったりヨガだったり、ランニングでもスポーツでもいいですし、読書や早起きなどといったことでも構いません。
1日の中で絶対にやることを何かしらつくり、それを習慣として毎日積み重ねていくだけで、人は自然と自分に自信を持つことができるのです。
物事を継続するというのは簡単に見えて実はもっとも難しいことの一つであり、たとえどんなに好きなことを習慣にしていたとしても、必ずどこかでやりたくない日というのが存在します。
そのときに「とりあえずやる」ことができるかできないか。
そこを乗り越えることで人は自分の中に確固たる信念や自信を持つことができ、それが人と関わるときにも堂々と自分をさらけ出せることにもつながっていくのです。
人見知りはいわば他人に萎縮している状態でもあるので、自分に自信をつけて臆することなく他人と接するようになれば、自然に人見知りといった症状も改善されることでしょう。
2、他人の目を気にしない
人見知りを改善する方法の二つ目は、「他人の目を気にしない」ことです。
一見、こうして言葉にすれば簡単のように思えるかもしれませんが、現実に他人の目を気にせずにいることは結構難易度が高いことでもあります。
人は何か行動をするときにはどうしても人の目を気にしてしまうものであり、常に他人からの評価を気にしてしまうものなのです。
しかし、そういった本能的な反応でも自分でしっかりと認識してコントロールしようとすれば、他人の目を気にしないで行動するようにいくらでも変えられます。
大切なのは自分で変わろうと思えるかどうかであり、実際に行動を起こすかどうかです。
他人の目を気にしてしまうと、どうしてもそこには「嫌われたらどうしよう」という感情が芽生えてきてうまく他人と会話ができなくなってしまいますが、「他人は自分のことなんて気にしていない」「周りからはどう思われようと構わない」というようにマインドセットできれば、人見知りという症状はなくなっていきます。
他人の目を気にして生きていても、いいことなんてほとんどありません。
それと同じく他人からの評価を気にしていても、自分が望むような評価を得られることも非常に稀です。
それなら「他人からはどう思われても構わない」というマインドで他人と接するほうが、人見知りになって他人との関わりが減るよりも、ずっと充実した人間関係を構築できるのではないでしょうか。
3、自分に素直になる
「自分に素直になること」は、人見知りの改善方法としても非常に効果的だといえるでしょう。
これもある意味自分のマインドの問題ともいえますが、人の目を気にせず自分をさらけ出すことを恐れず、徹底的に自分に素直になることは人見知りの改善だけでなく、人生全般にとっても大事なことです。
職場や学校などでも、本当の自分を押し殺して人と接していると精神的にかなり疲れが溜まってきませんか?
「本当はこう振舞いたいのに恥ずかしくてできない」
「嫌われたくないから本当の自分を隠して周りに合わせて過ごす」
一見、それは賢い生き方のように感じますがそこには楽しみも喜びも何もなく、あるのはストレスと精神的な疲れのみであり、自分を偽りながら生きていてもいいことなんて何一つありませんし、そのままの状態でいれば他人に萎縮して人見知りやコミュ障になってしまうのがオチでしょう。
自分に素直になるというのは自分に正直に生きることです。
そうするには他人の目を気にしないのはもちろんのこと、自意識過剰な内面も変えていかなければなりません。
人見知りの改善方法はすべてどこかしらでつながっているので、一つだけ改善すればあとは流れに乗って次々と変えていくこともできます。
悩んでいるのならまずは「今」から自分に素直になることからはじめてみませんか?
4、他人に興味を持つ
人見知りの改善方法の最後は「他人に興味を持つこと」です。
これは比較的荒療治なやり方だといえますが、無理やりにでも自分の中で相手に興味を抱くようにすれば、相手のことが気になってつい話しかけてしまうといった行動にも出やすくなります。
誰か他人を前にしたときは、「この人は何が好きなんだろう?」「何を考えて、どういう価値観を持っているんだろう?」と相手に対して興味を持つことで、その答えが知りたくなり自分の中に「話しかける理由」をわざと作り出すということです。
これは実際に効果的な方法であり、「何か話さなきゃ」と思うと話しかけづらいですが、自分の中に「話しかける理由」をつくることで「会話する」という行動のハードルはおどろくほど下がります。
人見知りを改善するには、そういった自分の心をうまくコントロールすることも大切なことだといえるでしょう。
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