注意点について
なおダブルバインドの注意点として、「使いすぎると絡み辛く思われてしまう」という欠点を理解しておかなくてはなりません。
何故ならダブルバインドが「誘導」の性質を持っていることから、相手は自分で選択しているはずなのに何となく自分の意図に進まない、何故か会話が相手主体になると違和感を抱くのです。
意識はしていません。
ダブルバインドを「されている」という意識は、よほど話術に長けた人でなければ気付くことはありませんので、そこは心配しなくても良いでしょう。
しかし「何となく」「何故か」という、違和感とか不自然さを漠然と感じることがあるので、多用すると上記のことから絡み辛い相手と認識される可能性があるのです。
と言うことで、ダブルバインドを使うのは「勝負どころ」です。
そのお誘いは確実なものにしたい、このタイミングが最高という部分で用いるようにすれば、相手は違和感を感じる以前に術中にハマることになりますので、何ら問題はありません。
それと、今回の内容を熟読されたということは、あなたはダブルバインドの存在に気付いた、そしてその手口も理解しているということになります。
だからもしあなたが「される側」になると、たちまち相手があなたにダブルバインドを活用していることに気付くでしょう。
しかし、あなたに対してダブルバインドを活用しているということは、それがもうどういうことか分かりますよね。
ダブルバインドを先に理解していると、術中にハマりたくないとばかりに会話で予防線を張ってしまいますが、それをしてしまうとあなたに好意を持った相手がアプローチし辛くなるので注意しましょう。
あなたが相手に対して全く気がなければそれでも構いませんが、少しでも気がある状況でそれをしてしまうときっかけを失うので、あえて術中にハマってあげることが大切です。
こういうのもダブルバインド
なお冒頭にある本来のダブルバインド、そして今回ご紹介した恋愛のダブルバインド・・・ダブルバインドにはいろいろあって、これらに限らないところがあります。
たとえばドメスティック・バイオレンス(以下DV)もダブルバインドのひとつで、優しさと暴力という二つの矛盾がそれを生み出しています。
要は「お前のことが好きなんだ」と言いつつ暴力を振るう、そしてたまに優しく接する・・・これも「矛盾する二つの指示(優しさと暴力)」なのです。
もっともDVの場合は、限りなく本来のダブルバインドの意味に近く、決して恋愛でやるような代物ではありません。
「女性→男性」のDVも少なくありません。
あなたは無関係と思っているかもしれませんが、付き合う男性によってはそんな性状が現れるかもしれませんので、一応は意識しておきましょう。
恋愛のダブルバインドは大きく違いますが、本質はやはり本来のダブルバインドが色濃いですので、少し誤ってしまうだけでそのような状況に陥ってしまう可能性も否定できないのです。
意識しないといつでもそのような状況となり、しかも案外自覚ができないので頭の片隅にでも置いていただけると幸いです。
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