男性との差について
それにしても、どうして男女でここまで平均収入に差が表れてしまうのか、そこが一番気になるところなのではないでしょうか?
そこについてですが、かなり長くなりますのでご注意下さい。
まず大前提となるのですが、正社員、正規が多い男性と比較して、女性はパートとか派遣等の非正規で仕事をされている人が多いのが実情です。
だから男性のように年々給料が上がることがなく、そこは年齢を重ねても関係がない…要は、前項の20代後半から平均収入が変わっていない根拠と言えるでしょう。
よしんば正社員、正規であったとしても、昇給がほとんどなかったりそれが見込めない職種であるなど、何かと昇給に関して不利な環境に置かれることが多いようなのです。
つまり、世間で言う総合職とか男性と地位が同等の職に就けないことにより、女性の平均収入が上がらない、そもそも上がる仕組みがないのが問題なのです。
男女雇用機会均等法、女性活躍推進法等でそれらの格差を埋める法律は整いつつあるようですが、未だ男女で格差のある職場や会社などが後を絶たないと言えるでしょう。
それと、働く女性にとって最大の関所となるものが「結婚」と「出産」です。
まず「結婚」ですが、この社会は結婚をすると何故か女性が「寿退社」として、会社を去る傾向があるのはご存じかと思われます。
まあそこに関しては、そのまま仕事を続ける意思があるならそれでいいと思うのですが、どうにも社会はそれを許さないところもあるようです。
まあ結婚だけであれば、まだ仕事を続けられる手立てはありますのでここまでにしておきますが、問題中の問題となるのが「出産」となるでしょう。
出産に関してだけは、どうしても女性だけに大きな負担が掛かるために、それに伴う育児休暇等を取得することが社会的な面で不利に追い込まれてしまうのです。
出産や育児に伴う休暇を取得するということは、当たり前の話ですが2、3日で済むようなものではなく、最低でも〇ヶ月単位となるでしょう。
それにより職場において戦力外とされてしまったり、そうでなくても昇進や昇給に多大な影響を及ぼすことは想像に難くなく、基本的に不利益を被るのが女性の現実なのです。
そういう休暇もなく安定して出勤が出来る男性は、そんな女性を後目にどんどん昇進、昇給してしまい、結果男女差が大きくなってしまうことも、事実と言わざるを得ません。
まあ多少社会的な立場が悪くなる程度であればまだマシで、そもそも出産に関して否定的だったり理解のない時代遅れの職場は未だ少なくありません。
だから不利益どうこう以前に退職を促されるとか、もはや差別としか考えられないような出来事も根強く残っており、それも女性の社会進出を遅らせている要因と言えるでしょう。
結論を言えば、この二つが何より女性の平均収入を下げてしまっているところがあり、しかも社会は女性によほど賃金を払いたくないのか、その辺りの改変が非常に緩やかです。
行政が直ちにその辺りを改善、修正していくべきなのですが、有言不実行なところが散見されますので、あまり期待出来ないのが残念なところです。
これまでの内容を鑑みると、女性は不当な理由で賃金が少なく平均収入が低い、そして本来祝福されるべき結婚や出産などが足かせとなっているのは明白なのです。
出来ればそういう時代遅れの企業などを直接指導するとか、実態調査等でそのような企業を公表するなどをすれば、幾ばくはマシになるのでしょうが…まあやらないでしょうね。
もはや行政等には期待するだけ無駄、そもそも改変が難しいところがあると言えますので、女性自身でそれらをどうにかするという視点が求められます。
女性はどう仕事をすべき?
いろいろと社会に対する文句めいた内容となってしまっていますが、では今後女性はそんな社会でどのように仕事をしていけばいいのか、その辺りの結論を知りたいところです。
具体的には、ただただ仕事をしているだけでは正直なところ男性に追いつく、追い抜くのは無理で、その辺りをまずどうにかしなければならないところがあります。
女性はどうしても結婚が控えているため、仕事をするにしても結婚の可能性を考慮して、それほど考えずに職業を選ぶ傾向があるのは否定出来ないところです。
どうしても結婚というビジョンが先になってしまうので、あくまでその過程である仕事というのはそれほど重要視しない、軽く考えてしまいがちとなるのです。
そしてそれが、女性自身が自らの平均収入を下げている要因のひとつにもなっていて、もし賃金を上げたいのであればそこは無視出来ないと言えるでしょう。
ですので、子供じゃありませんが仕事に対する夢を持つとか、とりあえず結婚はさておき30代40代になってどういう仕事をしていたいか、どういう立場でありたいかを明確にしましょう。
それをすることで仕事にも張りが出ると思われますし、目的があって仕事をすることになりますので意識を高く持てて、結果に結び付く可能性がそれだけ高まることになります。
結果が出ればそれなりの社会的地位に就くことが出来るでしょうし、賃金もそれと一緒に付いてくる、昇給する可能性が高くなるものと思われます。
つい女性というのは、華があることからサービス業とか接客とか、人と関わる仕事だとか対外的なものを強いられることが多いので、なかなか選択することが出来ません。
多くはそれを受け入れてしまうのですが、それらの仕事は賃金としてはたいしたことがない、比較的待遇が良くない、キャリアも得られないので避けておいた方が無難です。
それも、今後どうしていくかのビジョンが見えていないから安請け合いしてしまう訳で、きちんと目的を持って仕事をしていくのなら、問題なく拒否することは出来るでしょう。
それともうひとつ、女性ならではの仕事に就くのも「平均収入を上げる」という観点では、意外と有効な手段になるかもしれません。
つまり、女性が専門となれる職種となるのですが、この辺りは男性の不可侵領域となりますので、女性はある程度思うがままに仕事をすることが出来ます。
女性の社会進出と言うと、つい「男性に混じって、男性に負けないように仕事をする」と思ってしまいがちですが、女性ならではの仕事にも目を向けてもいいのかもしれません。
もっとも、それでは女性の社会進出とは言えないとする人も少なくなく、全ての女性向けとなる訳ではないのが実のところなのですが…
しかしそういう手段もある、男性の居る社会で不利益やら不遇な扱いを受けたのであれば、そういう仕事も一考の余地がある程度に考えておくと、多少気休めにはなると思います。
さらに、極端な話でもはやここで取り扱うものかどうかも疑問なのですが、女性の武器を使った仕事だってあるにはある訳です。
まあそれは思い切りとか覚悟、今の生活を捨てるだとか一般的な考えで出来るものではないのですが、一応はそういう選択肢も残されているとだけ思っていただければいいでしょう。
ただ、やはり最も重要なのは今の社会で女性も男性と同じように、平等に仕事が出来る環境が整うことが一番、最大級に大切なことなのですが…どうにもお偉方には伝わらないようです。
まとめ
実際は、男性と同じ仕事であっても大きくその平均年収に差がある女性…あまりに残酷な事実です。
これでは男女雇用機会均等法など形骸化していると言っても過言ではなく、政府は今すぐにでも対処に乗り出すべきであると言えるでしょう。
もっとも、やりっぱなしで後は放置というのが政府、行政が得意としているところですので、今後も全く期待出来ないのが残念なところです。
だから、女性自身が女性自身の力で切り開く、年収を掴み取るために前に進まなくてはならないのです。
一日中何もせずにぼんやり、それでいて自分と同じかそれ以上の平均年収を獲得している男性を排斥し、自分が取って代わるくらいの気概を持ってみましょう。
まあそれで目に見えて平均年収が変わる訳でもないので、なかなかモチベーションは上がらないかもしれませんが、何も行動しなければ政府が動かないことから何も事は進みません。
女性一人一人が、年収に対する肉食系となってもっと声を上げていけば、自然と無視は出来なくなるはずですのでおのずと反映されるものと思われます。
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