大きな成功や幸せを掴もうとする
人は誰だって幸せになりたいに決まっていて、出来るだけ大きな成功とか幸せを掴もうと躍起になっている、努力しているのが基本となるでしょう。
だからその辺りに転がっている小さな成功とか、小さな幸せなんてどうでもよく、そんなものよりも大きなそれに目が眩んでいることが多いと言えます。
そしてそれこそが負のスパイラルに陥る理由のひとつで、大きな成功や幸せばかりを求めることが、かえって不幸を招いていると気付かなくてはなりません。
その理由についてですが、少し考えれば容易に理解することが出来ると思います。
何故なら、まず大成したいとか大きな何かを勝ち取りに行くという発想は、夢があって志が高くて本来なら称賛に値するものだと言えます。
しかしそういう大きなものというのは簡単に手に入るものではなく、コツコツと積み上げたり非常に大きな幸運が味方をして得られるという、運の要素も決して少なくありません。
だから先が見えない、本当に大成するのか幸せになるかは不透明で、保証がないと言っても過言ではないでしょう。
そんな中、時折現れる小さな成功とか小さな幸せに対して、「今はこんなものいらない」と蹴ってしまうのは、心のよりどころを自ら捨ててしまうのと同義になるのです。
言い換えれば、大きなものを掴みに行く際に現れる小さなものというのは、大きなものを目指す過程にある休憩所みたいなものです。
それを自ら捨ててしまうのは、休憩なく先行きの見えない何かを延々と追い求めるのと同じで、それははっきり言って人の身では持たないのです。
不透明な何かを求めて、休憩もなしに彷徨い求めていく…もうこの文言だけで、それが負のスパイラルとなることが容易に伺えます。
そういう小さな成功や幸せをきちんと評価して、受け止めて心のゆとりを作り、それで明日からまた大きなものを目指していく方が、よほど効率的と言えるのではないでしょうか?
過去に拘り過ぎる
これも負のスパイラルに陥りやすい人の特徴、そして負のスパイラルに陥る理由として代表的なものとなり、心当たりがある人は厳重に注意しなければなりません。
具体的にですが、まず過去の失敗とかいわゆる「やらなきゃよかったこと」などを、いつまでも思い返してはくよくよするようなことはありませんか?
例えば仕事でポカをやらかして、「あの時どうしてこうしなかったんだろ…」なんてことを、その場だけでなく後日もずっと繰り返し頭に思い描いているなんて、あると思います。
そうやっていつまでも思い返すことで強く記憶に刻み込まれてしまい、その出来事があった場所とか同じシチュエーションがあると、再びフラッシュバックしてしまうきっかけとなるのです。
そこまでひどくないとしても、思い返すことでそれが苦手意識となってしまい、無意識にその出来事があった場所や同じシチュエーションを避けるなども考えられるでしょう。
はたまた、避けるだけならまだしもそれを他人に押し付けてしまったり、適当な理由を付けて逃げてしまう、躊躇してしまうなどもあるのではないでしょうか?
それは克服出来ていない、溜飲が下がっていないという意味で、いつまでもそれに囚われてしまっている…つまり負のスパイラルに陥っていることになる訳です。
しかもこれ、他人に押し付けるなどの行動もありえますので、それで周囲から避けられてしまうことに繋がりますので、そこの面でも負のスパイラルと言えますね。
その失敗はもう終わったことです。
ましてやそれを何度も思い返したところで、反省に生かすならまだしも失敗の状況を頭に描いているだけでは意味はなく、やっていること自体がナンセンスです。
さらにその場所とか同じ出来事というのは、当時失敗した場所や出来事とは時系列が違っており、完全に別物であることを認識しなくてはなりません。
つまりその過去にいつまでも拘るというのは、実は全く無意味なものでしかない、無駄な時間でしかないという事実があるのです。
それを念頭に置いておけば、自分がどれほど無駄なことをやっているのかを客観視出来るはずですので、その無駄を自覚することで自然と拘ることはなくなるものと思われます。
取り返そうとする
失敗を取り返そうとするのは、向上心があって決して悪いことではない、場合によっては推奨されることになると思われます。
しかしそれは「取り返せるもの」であって、「取り返せないもの」は対象ではありませんし、取り返せないのですから取り返そうとしても仕方がないのです。
その判別が出来ない、判断が出来ないと、いつまでも取り返せないものを取り返そうとする…要するに、負のスパイラルとなってしまうことでしょう。
ではどのようなものが取り返せないものとなるかについてですが、例えば「不幸が多いから幸せを取り返そう」というのが、よくあるものとなるでしょう。
いつも不幸だった、またはこの日は不幸だった、だから今後は明日は幸せになろうとする、それを取り返そうとする行動を指します。
その他、ギャンブルで負けたから明日取り返そうとか、青春時代は地味だったから成人になった今から青春を取り返そうなども、少なからず当てはまるでしょう。
そういうものじゃないのです。
良いこととか悪いことというのは、その時のタイミングであって取り返すとかそういう性質は持たないのです。
その時に良いことが起こるタイミングであれば起こりますし、悪いことが起こるタイミングであれば悪いことが起こるのです。
まあその人の普段の言動とか、人間関係、環境等にも左右されると思いますが、基本そういうものは個人の裁量でどうにかなるものではないのです。
そこを勘違いしてはいけません。
まとめ
負のスパイラルに陥ってしまっている、またそれに陥りやすい人が今後何をして行けばいいのか、それは何にせよ「一呼吸置く」ことです。
一呼吸置くことで、とりあえずその負のスパイラルは一旦止まる、そして考える時間が生まれる、さらにはタイミングも変化していくからです。
それにより負のスパイラルから抜け出せる、またはその可能性が見えてくるかもしれず、単純ながら意外と侮れない方法と言えるでしょう。
負のスパイラルとは、別の言い回しをするなら「ダメなときは何をしてもダメ」なので、ダメなときに対する休息を設けることで現状打破の一手とする訳です。
もっとも、ほとんどの人はそんなこと頭では理解している、または本能的に勘付いているものと思われます…が、そんな簡単な問題ではないですよね。
分かって全てを何とか出来るのなら、最初から負のスパイラルに陥ることなんてありませんし、何もかも好循環を自らが作り出すことが出来ます。
それが出来ないから人であって、それをするために世間には今回のような記事がある、そして皆さんはそれを参考にするのです。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
※本ページはプロモーションが含まれています。